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「夜天一族」第九章「静かなる波の涯て」

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チャネリングファンタジー小説

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「夜天一族」全編完結

この作品の

初出しはアメブロでしたが
そちらで一年五か月掛かっての発表でした

小説ってそれもオリジナルであればあるほど
読者は限られてしまいフォロワー数が増えるとかそんなのはありませんでしたが
そんなの正直どうでもいいとさえ思います

要は
自分が投げ出さずに書き切った!

この達成感ともう完結目指して書くことが無くなるんだと云う執筆ロス
これらを味わえるのは作品作りを

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「夜天一族」完結章

「夜天一族」完結章

完結章 「彷徨う小鳥」サマヨウコトリ

月面都市空港「MOON CITY AIRPORT」から飛び立ち、ミクロトンネルを通過した高速シャトルの目前には美しい青い惑星が浮かんでいる。
「本当に美しい星ね。早く降り立ちたいわ」
窓の外に映し出されている青い地球にうっとりとユージニーが呟いた。
宙の漆黒に映える水を湛えた青く輝く美しい惑星が、自分達を歓迎してくれているようにも思う。
「ワクワクするでしょ

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「夜天一族」最終章

「夜天一族」最終章

最終章 「夜天一族」ヤテンイチゾク

「ママ!愛たかったー!いつまでいられるの?」
久々に顔を合わせた母親に擦り寄り、まるで飼い犬の如く視えない尻尾を振っているだろう菫青のテンションはMAXに達しようとしている。
「菫青~私も愛たかった~」
母親菊花は娘のような息子を抱き締めた。
「フフフ、嬉しい!月に来て好かったと思えることの一つだわ」
下手をすれば何年も顔を合わせることもないほど、一家団欒には

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「夜天一族」第十一章

「夜天一族」第十一章

第十一章 「銀河の中心にあるのはブラックホールの際限ない収縮」
ギンガノチュウシンニアルノハブラックホールノサイゲンナイシュウシュク

「お帰りなさいませ。菫青様。星葉様。本日はお疲れ様でございました」
「夜天家」月の邸に戻った双子を出迎えたのは、独り留守を護っていたオリオン三兄弟の一人ミンタカである。
「「ミンタカ、ただいま~」」
双子が同時にハモッた。
「「お帰りなさいませ」」
「「!?」」

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「夜天一族」第十章

「夜天一族」第十章

第十章 「天上の館」テンジョウノヤカタ

月を統べる月天人(テンジョウビト)がいる。
その聖なる領域は「月神殿」もしくは「天上の館」と呼ばれている。
月を信仰する者の拠り所として頂点に君臨しているが、その実情はいつ放棄してやろうかと四六時中考えているのである。
「ねぇ、王女?アタシ達ってば、いつここに来たのかしら?ここって月の裏側じゃないわよね。ってゆーかここ何処なのかしら」
目の前には巨大な山の

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「夜天一族」第九章

「夜天一族」第九章

第九章 「静かなる波の涯て」シズカナルナミノハテ

「ねぇ、コン兄。アタシ達、いつまで経っても最終目的地に到着しないのはどうしてかしら?」
長兄と遭遇して、一緒に月の女神の居城に乗り込むつもりで意識を集中させた。
ここ、月の塔は想念が具現化する場である。
それを信じて目標を定めたはずなのに、一向にたどり着けないでいた。
「さぁ?私に訊かれても理解し兼ねるが・・・ここがどんなところなのかさえ知らぬの

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