ユーラシア大陸横断日記22 テヘランからイスファハンへ(イラン)
ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。
アゼルバイジャンを南下し、国交を越えてイランに入国。バスでテヘランに進み、イランでの滞在が始まりました。
*今回は全然写真がありませんでした(>_<)
前回はこちらです↓
テヘランの日々
次の日、イスファハン行きのバスを手配するために出かけた。
トランジットビザの自分がイランに滞在できるのは1週間。
その間に、かつて世界の半分といわれたイスファハンには絶対に行きたかった。
バスターミナルには無事に到着することができたのだが、どうやらここではイスファハン行きのバスに乗車はできるけれど、チケットは買えないらしい。
つまり、チケットを別の場所で購入して、ここから乗る、というしくみっぽい。
というわけで早速チケット売り場へ行くためのバス停を教えてもらったけれど、いざバス停に行ってみるとどのバスに乗ったらいいのかわからない…
思い切って、バスを待っていた会社員風の男性に尋ねてみた。
男性はずっとにこにこして見ず知らずの若者の下手な英語を聞いてくれて、
「よーし!自分もちょうどそっち方面のバスに乗るから一緒に乗ろう!」
とご一緒させてもらうことになった。
バスの中でいろんな話をした、日本のこと、旅のことを話す中で、
「イランはどうですか?」
と聞かれた。振り返ってみるとイランに来てまだほんの短い間だけど、出会った人はみなとても親切だった。
振り返ってみると、親切にしかされてない。
テヘラン行きのバスの中で一緒になった女子大生たちにはお菓子をごちそうになったし、おばちゃんたちには休憩所で夜ごはんをごちそうになった。
タクシードライバーのおっちゃんは、夜中なのに1ドルで宿まで送ってくれた。
このバスターミナルに来るために乗った地下鉄でも。どの電車に乗るかわからず、構内案内図を眺めて呆然としていた自分。そんな自分を見つけた若い男性たちが一緒に電車に乗って送ってくれた。電車賃も出してくれた。
そんな話をして、
「こんなに親切にしていただいて、本当によい国だと思います」
そう言うととても喜んでくれた。
最後まで大きな笑顔で、とかく心細くなりがちな1人ぼっちの旅行者の自分も大いに元気をもらった。
降りた先のチケット売り場で無事にイスファハン行きバスチケットを購入。
その日の夜、イスファハンへと旅立った。
世界の半分 イスファハン
テヘランの宿を出発し、タクシーでバスターミナルへと向かう。
このタクシーのドライバーのおっちゃんがまた愉快な方だった。
「娘は英語が話せるから!」
と携帯電話で娘さんにつなぎ、ドライバーさんと自分に加えて娘さんまで一緒になって、3人でターミナルにつくまで会話し続けた。
巻き込まれた娘さん本当に申し訳ない…笑
ターミナルで無事にイスファハン行きのバスに乗車。バスは定刻にテヘランのターミナルを出発し、夜の道を7時間走り続ける。
翌早朝イスファハンのバスターミナルに到着。
バスに預けていたバックパックを受け取ると、バスで1つ前の席に座っていたこれまた親切なイランの人が待機していたタクシードライバーに説明してくれて、安宿のアミールカビールに届けてくれた。
かつて世界の半分といわれたイスファハン。
はてさてどんな世界が待っているのか…
こちらに続きます ↓
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