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埼玉秩父のパワースポット 三峯神社さん

いざ三峯神社さんへ

三峯神社さんは埼玉県秩父の山奥にある神社です。
山岳系の神さまに、狼さんをご眷属とするちょっと珍しい神社さん。

自分もよく知らなかったのですが、ここ最近「三峯神社」をやたらとよく目にして、気になったので行ってみることにしました。

調べてみると、とんでもないパワースポットであると同時に、境内に宿坊があって宿泊できること、ご眷属拝借という制度があることなど、知らなかったことがいっぱい…!

今回は三峯神社さんを参拝させていただいたときの記録です。
これから行ってみたいという方、知らなかったという方に、何かしらお役に立てたら嬉しいです。

池袋から西武特急がオススメ

三峯神社さんは埼玉県秩父の山の中にあります。
公共交通機関を使っていく場合には西武鉄道の「西武秩父」駅から三峯神社行きのバスに乗るルートになります。

西武秩父駅に首都圏から行く場合、池袋から西武特急ちちぶが運行されているので、こちらを使うのが便利です。

自分も帰りに使ってみた(行きは鈍行を利用しました)のですが、新型特急「Laview(ラビュー)」が導入されていることもあってとても快適でした。

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西武秩父駅前のバスロータリーから三峯神社行きのバスが出ているので乗車。
1時間15分かけてバスは山を登っていき、三峯神社さん前の駐車場に到着です。

*西武秩父駅を出てすぐにバスのロータリーがあります。
三峯山へ行くバスは一番左手側にある5番乗り場から出ています。
そこからバスに乗り、下車するのは終点の「三峯神社前」。西武秩父駅から三峯神社前まではおよそ1時間15分の所要時間です。

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↑西武秩父駅
*三峯神社さんへのバスは本数があまりないので、あらかじめ発車時刻を確認しておくとよいかと思います。
こちら、西武バスの三峯神社線のページにバスの時刻表がありますのでご参考にどうぞ。

到着 霧の三峯神社さん

当日はくもり空だったのですが、三峯神社さん前の駐車場に到着する頃には濃い霧に包まれました。駐車場から少し階段と坂道をのぼっていきます。

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霧の中で違う世界に迷い込んだような感覚です。不思議…
バスの駐車場から階段を上り、そのあとしばらく坂道を進んでいくと独特のかたちをした鳥居が見えてきます。

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霧の三ツ鳥居。独特のかたちをした鳥居です。鳥居の前には「狛犬」ではなく「お犬さま」とよばれる狼さんがいます。三峯神社さんは狼さんをご眷属とする珍しい神社さんなのです。

随身門から本殿へ

鳥居をくぐって進んでいくと左手側に大きな随身門が姿を現します。
同時に右手側には遙拝殿の鳥居が。

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↑ 霧に包まれた随身門

この日随身門も深い霧の中にあって光の筋が差し込み、なんとも神秘的でした。

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↑ 木々の間からさしこむ光を受けるお犬さま。神々しい…!

随身門を抜けてしばらく進んでいくと右手側階段の上に拝殿が見えてきます。

そして…

ついにたどり着きました!

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↑ 到着のタイミングで、ちょうど晴れ間が出てくれました

ちょうど霧が晴れ、青空の拝殿に到着です。最後の階段を上って無事、拝殿にてご挨拶。お会いできて本当によかった…

新型コロナウイルスの影響もあってあまり人もおらず、1人でゆっくり参拝させていただくことができました。

そのあとは境内をうろうろ。
霧の中に光が射す境内は本当に美しかったです^^

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拝殿の右手側にもさまざまな神さまたちが祀られています。
このまま進んでいくと、遙拝殿、随身門のほうに出ます(ぐるっと一周するようになっています)。

宿坊 興雲閣で1泊

三峯神社さんには「興雲閣」という宿坊があります。

拝殿の左手側すぐに社務所があり、その奥にある建物が興雲閣です。
興雲閣中から拝殿にもつながっています。

*興雲閣の宿泊料金等はホームページに掲載されていますのでご参考ください。新型コロナウイルスのため通常と異なる部分がありますので、宿泊希望の方は一度ホームページで確認されるとよいかと思います。

この日はこの興雲閣さんで1泊することにしていました。

宿坊、という扱いになっていますが、設備や空間は旅館といったかんじで、構える必要は全然ありませんのでご安心ください!

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受付で手続きをすると、

「御祈祷はうけられますか?」

と聞かれます。実は、興雲閣で宿泊すると、翌朝一番、7時30分からの御祈祷「日供祭」に参加することができます。
ちなみに、御祈祷を受ける場合は宿泊費が2000円引きです^^

御祈祷を希望する場合は社務所でその旨伝え、先に初穂料を納めます。
領収書を旅館の受付に提示すると割引が適用されるしくみです。

自分はこちらで御祈祷とご眷属拝借をお願いするのが大きな目的でもありましたので、社務所で御祈祷とご眷属拝借の申し込みをすませ、チェックインしました。

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*社務所では御朱印もいただくことができますが、感染症対策のため書置きのものを渡すかたちとなっています。また、おみくじもおそらく感染症対策のためありませんでした。

興雲閣には温泉もあります。
ふだんは日帰り温泉も受け付けているのですが、新型コロナウイルスの感染症対策で現在は中止(2020年12月現在)となっていました。
宿泊者は入浴できます。

チェックインしてお部屋でひと休み。
お部屋からの景色がとてもきれいでした!

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そのあとは温泉へ。
この日は川越からで、長旅の疲れもあったので温泉はとてもありがたかったです。

その後は部屋で一休みして夕食をいただきました。
素泊まりもできるのですが、周辺に飲食できる場所がないのでその場合用意して持ち込む必要があります。

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蓋を取るのを忘れていましたが、お椀の中は茶わん蒸しとお野菜の煮物でした。お鍋は牡蠣とお野菜のお鍋です。


そして、三峯神社さんにおうかがいするにあたり、例によって桜井識子さんの本「神さまと繋がる神社仏閣めぐり」を読んで予習(?)してきたのですが、お宿のお部屋ではご眷属の狼さんが一晩中見守ってくれるそうです。
スペシャルすぎる特典です…なんとありがたい…

桜井さんは神さまやご眷属の姿が「見える」方なので、とても参考になりました。一のご眷属の大きな大きなオンガさんや、小さな子狼さんたちと奥宮に登山した話など、三峯神社さんのことが大好きになります…
ほかにも、日光の神さま、仏さま、神田明神の話、天狗伝説のお話などが掲載されています。

ご眷属拝借

何回か登場していますが、「ご眷属拝借」って何なの?と思われた方もいるかもしれません。

ご眷属拝借は、その名の通り、三峯神社さんのご眷属である狼さんを1年間お借りするものです。
社務所でご眷属拝借のお願いをすると、御祈祷後にご眷属拝借のお札(御祈祷代4000円)と木箱(2000円)を受けることができます。

これにより三峯神社さんのご眷属を1年間「お借りする」こととなります。
ご眷属拝借されたら、拝殿を左に進んだところある遠宮(ご眷属の仮のお宮です)にご挨拶に行きましょう。

また、いただいた木箱はご眷属のお宮となるものですが、お札は1年を目安にきちんと返却するようにしましょう。
三峯神社さんのご眷属をお借りしているので、きちんと三峯神社さんにお返しするのが大事です。
郵送で返却することもできますので、くれぐれも別の古札所に返す、というようなことがないようにしましょう。

朝の御祈祷 日供祭

朝の御祈祷は7時30分からです。
御祈祷に参加する宿泊客は7時20分に受付右横にある通路(?)のようなところに集まります。

ここから拝殿まではつながっているので、ここでスリッパを脱いで拝殿へと向かうことになります。

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拝殿で椅子に座って御祈祷を待ちます。拝殿の扉は開いているのでこの季節とても寒いですが、凛とした空気で身も心も禊になるような感覚です!

御祈祷は30分ほど。大きな太鼓の音とともに祝詞が奏上されます。
朝の静かな山の中に響く太鼓と祝詞はなんともすばらしく、この時間がずっと続けばいいのになあと思ってしまいました。

御祈祷が終わると、最後に神職の方から1名ずつ名前を呼んでいただき神前で手を合わせることができます。

拝殿を出て宿坊に戻る廊下の途中、社務所の裏側にあたる場所でお札をいただき、部屋に戻りました。

御祈祷の後は朝食です。
とても良い時間を過ごし、夢見心地で朝食をいただきました。
ほんっとうによかった…

朝食後は境内を散策し、大事な「遠宮」に行きました。
遠宮は興雲閣から歩いて5分ほどのところにある場所です。
遠宮は「御仮屋」ともよばれており、ご眷属さまたちの仮のお宮となっています。

ご眷属拝借させていただいたので、ご挨拶におうかがいしました。

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↑ 遠宮へ続く道

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三峯神社さんをあとに

遠宮から宿に戻ってチェックアウトをすませ、三峯神社さんをあとにします。
チェックアウト時間は10時で、あちこち散策していたのでぎりぎりの時間になってしまいました。

バスの出発時間が10時30分だったのであまり時間がありませんでしたが、最後遙拝殿から奥宮を遙拝しました。

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前日は霧の世界でしたがこの日は晴天で、霧と晴天の両方の三峯神社さんを過ごすことができとてもありがたかったです。

10時30分のバスにもなんとか間に合い、ゆっくりと山を下りて西武秩父駅に到着しました。
西武秩父駅からは西武特急秩父で池袋、そこから東京へと向かいます。

東京に出ると、三峰山で過ごした時間は本当に格別だったとあらためて思いました。

三峯神社さんは結構厳しい雰囲気、というような話も聞いていたのですが、とても清々しくて気持ちの良い場所でした。

これから三峯神社さんに行ってみたい、という方のお役に立てたら、そして、三峯さんのことを知らなかった方にも、こんなところがあるんだと知っていただけたらありがたいです。

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