町歩きチームビルディングin鎌倉 ~景色を変えて視点を変える~
こんにちは。
ワークショッププロデューサーの鳥居と申します。
私は、多様な方同士がかかわる機会(イベント、ワークショップなど)の企画設計が大好きでして、社内外で自身のプログラム創りや誰かのワークショップの設計支援について、ほぼ毎日創作しています。
そんな私ですので、Noteでは、ワークショッププロデュース活動を中心に、得られた知見や感じたことをお伝えしていきたいと思います。
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今回は2021/11/25(木)13:00-16:00に自らリアル開催しました
「町歩きチームビルディングin鎌倉」
こちらのワークショップについて書きたいと思います。
要点は
「価値観の共有」「理想の言語化」
を「町」という機能を使ってチャレンジする体験です。少しわかりにくいと思いますが、もう少し我慢しててください笑
それでは参りましょう。
■チームって??
皆さんは「チーム」と言われて何を思い浮かべますか?
もう一歩踏み込むと、いいチーム、わるいチームって一体何でしょう?
さらに踏み込むと、どんなときにチームって必要なのでしょう?
「チーム」という言葉は身近ではあるものの、説明しろ、と言われるとドキッとしませんか?今回のワークでは、「チーム」の構造をひも解くところから始まります。参考にした書籍はこちらです。
●THE CULTURE CODE:ダニエル・コイルさん著/楠木建さん監訳
作家であるダニエル・コイルさんが、Googleやpixer、IDEOといったクリエイティブ性の高い企業から、航空機墜落事故を防いだパイロットやフーリガンの暴動を抑制したお医者さんまで
チームの力を通じて偉業を成し遂げた方々にインタビューを行い、エッセンスを抽出した本です。
その中で、成果を上げるチームの要素を大きく3つ提示しています。
① Build Safety:安全な環境をつくる
② Share Vulnerability:弱さ(傷つきやすさ)を共有する
③ Establish Purpose:共通の目標を持つ
言葉を聞いて、なんとなくわかったような、わからないような、、
ということで、自分なりに、図にしてみました。
●チームの人同士の意志や感情を交換できる状態
●目標を目指している状態
であれば、良いチームの状態である、としましょう。少しはわかりやすくなったでしょうか?
ここで、チームとして動きやすいケースがあります。それは「目標がわかりやすく明確であり、解釈にブレがないとき」です。
「県大会1位」「売上1,000万円」「新規顧客100名達成」
目標がわかりやすいと、チームの仲間同士がコミュニケーションしやすくなります。よって、チームとしても成果を達成しやすくなるのです。
ふと、皆さんのまわりにある「目標」に目を向けてみましょう。わかりやすい目標が掲げられているでしょうか?
恐らく「No」とお応えの方が多いのではないでしょうか?先行きが読めない今の世の中で、わかりやすく明確な正しい目標が誰かから与えられることなど、ほぼありません。
すると
「わかりやすい目標がないから」
「チームメンバーで話をしながら」
「合意形成をしよう」
図にすると次のようなプロセスです。
これが、とても簡単そうに見えて、非常に難しい!!!少なくとも、私は実感としてそう思います。
ということで、長くなりましたが
「意志や感情の交換」「わかりやすい目標設定」
この2つがチームの要点。それを「町歩き」で実現します。
■「町歩き」って??
私は「町」という機能を利用してワークショップをします。
「町」の機能とは一体何なのでしょうか?
ずばり「先入観の少なさ」です。
以前も記事に書いておりますが、人はその場所ごとに先入観を持っています。仕事場では仕事場の先入観、コンビニではコンビニの先入観。
先入観がある場ほど、その場に対する自分のモードは決まっていて、あるであろう情報は予想がつきます。先入観は「目的意識」と置き換えてもわかりやすいかもしれません。
だからこそ、会社に着いたら自然と仕事モードになったり、ディズニーに着いたら自然とワクワクします。
では、「町」ってどうでしょうか??
先入観って、実は少ないんです。
なぜならば、目的ではなく通過点だから。
だからこそ!!「町」に向き合ってみると、いろんな感情や思考が自由に湧きたちます。この「自由な感情や思考の発散」をワークショップで活かしてみよう!というのが、私の狙いです。
過去には、「町」の機能をマインドフルネスとしてワークショップを行ったこともあります。
それでは、実際行ったワークショップの流れや風景をお伝えします。
■町歩きチームビルディングin鎌倉
2021年11月25日、舞台は北鎌倉。
ワークショップの会場は、素敵なお食事処「鉢の木」さんのワークスペースをレンタルしました。
ワークショップの大まかな流れは次の通りです。
①アイスブレイク
②チームとは??(少し説明タイム)
③町歩き1「3つのミッション」
④チームで共有タイム
⑤町歩き2「理想の言語化」
⑥チームで理想状態を定義する
内容について、いくつかご紹介します。
●町歩き1「3つのミッション」
屋内の会場でスタートするワークショップですが
参加者の皆さんには、バラバラに町に出て歩き始めていただきます。
その状態で、私から3つミッションをメッセンジャーグループで投げかけます。参加者の皆さんには一定時間、そのミッションに従って過ごしていただく、という時間です。
帰ってきたら、「起きたこと」「感じたこと」をチームごとに共有します。
このパートは、チーム内で意志や考え方を発散していただいて共有することが目的です。それぞれの方の個性が自由に動き出す時間になります。
●町歩き2「理想の言語化」
今度は、チームごとに大目標を設定します。今回は初めまして同士の方も多かったので、テーマは「理想の●●」としました。
・理想のコミュニティとは?
・理想のライフスタイルとは?
などなど、ビッグワードが並びます。
町歩きを通じて、このビッグワードをわかりやすくする、具体に落とす、それが町歩き2のワークです。
参加者の皆さんには町を歩いていただきながら
「町に尋ねてみてください」
とお伝えしました。
「町に尋ねる」という行為、皆さん行ったことありますか?このワークショップのひとつのマジックポイントです。
町歩きが終わったら、持ち帰ってきたことを共有し、チームごとに「理想の●●」に対する答えを、出来るだけ簡単な言葉で表現してもらいます。
このパートを通じて、チームとして行動する際の目標を、できる限りわかりやすく、認識のズレがないものにしていきます。
●ご参加頂いた方の声
平日昼間の開催にもかかわらず、多くの方にご参加を頂きました。
本当にありがとうございました。いくつか、頂いたコメントを掲載させていただきます。
・同じ言葉でも人によって違う意味を持っていることに気づいた
・情報を取りに行く側から受け取る側になる体験ができた
・借り物のことばでは伝わらないことに気づいた
などなど
ワークショップの設計として、お伝えしたかったことに触れていただき、よかったです。
■ワークショップを終えて
今回は
「鎌倉で平日お昼にリアルでワークショップをやってほしい」
と友人からお誘いを頂き、一からワークショップを設計しました。
「秋の鎌倉」という町の魅力を活かして、「町歩きチームビルディング」としてデザインしています。
今回は鎌倉で実施しておりますが、プログラムの全体感はどんなところであっても実施できます。ぜひ、ご状況やご興味に合えば、プログラムをご活用ください。もし、ご不明な点や聞いてみたいことなどございましたら、いつでもご連絡お待ちしてます。
ずっとコロナにより自粛中心でしたので、ほんと久しぶりにリアルでのワークショップ開催でしたが、改めてリアルではこちらから相手に伝わること、相手から私に届くこと、の多さや強さを感じました。
決して油断できない状況ではありますが、少しずつリアルでできることも実践して積み上げていきたいと思います。
今回、機会を頂いた、郡司さん、岩濱さん、ありがとうございました。
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