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都会に憧れて

こんにちは
仙台市営地下鉄に揺られて一筆。

私事ですが、最近iPhone13miniに機種変したので、早速この文章もnote for iOSで書いてます。
Androidアプリより使いやすくて困ってます。


宮城大学に来てから、なにかと地域の方々と接する機会が多くなった。

私が今まで関わったことのない地域をフィールドに活動する方々と会ってきた、ほんのちょっとの経験だけなのにかなり面白い感覚が得られたので書こうと思う。

私は「地元志向」とか「地域創生」とかそうゆうのは違うかなって思っている。

それでも私はローカルな慣習やプロダクトや空間といった「地域らしさ」が好きだから、面白そうに感じたものがたまたま地域に依存するものであるってだけな気がしている。

実際に、宮城県の沿岸部(石巻・七ヶ浜)や岩手県(遠野)をフィールドに活躍している人たちに会って、私も現地に足を踏み入れたりして、私はやっぱり地域そのものに興味があるんじゃなくて、「地域らしさ」に興味があるんだなって実感した。

地域をフィールドにする人たちの共通点は「話の熱量の高さ」な気がしてる。

みんな自分たちのフィールドを「面白い」と思っているということがど直球で伝わる、そんな話し方をするのだ。

読者さんもないだろうか?芸人さんの漫才を笑ってる人につられてネタの意味はわからないけど笑っちゃうという状況。

私はその感覚が「面白い」にすり替わったのと一緒なんじゃないかなと思う。

話している人が「地域面白い」って面白く言うから、自分も面白いと思ってしまう。と言う感じな気がする。

でも、地域に入るきっかけはなんでも良くって、言われたから嫌嫌行くよりかは「よくわかんないけど面白そうなのは伝わる」状態でいった方が楽しめると思うから、やっぱり直接話を聞いて面白そうって思う経験は大事なのかなって思う。

今回は、七ヶ浜に行って地元食材を使った料理を提供してくれるカフェでランチからのビーチクリーンをしてきた。普段はそんな立地の悪いところに行こうと思わないし、極寒の中ビーチクリーンをしようと思ったりもしない。

でも、実際に地域に訪れて、地産地消ご飯食べて、フィールドワーカーの人に地域の現状とか想いとかのお話聞いてからビーチクリーンをするのはとても面白いかった。

やっぱり、「面白いの錯覚」でよくわかんないけど楽しめちゃう。

私はその「面白いの錯覚」の積み重ねで、地域には面白い何かが埋まってるんじゃないかって思って、その根源である日本の美意識の研究をしてたりする。

人間って面白いね。

何でもかんでも「面白い」で括っちゃうのは勿体ないけど、このくらいの抽象度の方がなんでも考えられるからそれでも良いのかなって思ってる。

まぁ、宮城に20年住んでいるけど、特に仙台には仙台らしさがないと思う。ありふれた都市って感じで好きじゃない。

私の地元だって、せっかく~30代が一番多い地域で財政黒字と言う珍しいところなのに、地域資源の使い方が下手だし、何をしたいのかわからない。地域らしさがあるのに、それを自ら潰しているところが好きじゃない。

だから私は地元を含め、宮城が好きじゃない。

東京らしさは「先端文化の坩堝」だし、京都らしさは「京文化と神聖な空間の現存」だし。

宮城らしさって何?東京のどっかの地域の模倣に過ぎないとしか思えない。

交通面で利便性は良くない、私が住んでるところなんかは普通の住宅街。どこに行くにも財政難な民間や市の提供する移動手段の交通費が嵩む、移動したところで何かあるわけでもない。ありふれた空間で、しかも障害が多いところにいる意味なんてないんだよね。

都会に憧れる。

利便性が優れていて、文化もたくさんあって、毎日新しいことに出会える都市に憧れる。

地域らしさに誇りを持てたら、困難があってもそのロマンを求めることが勝つんだろうな。なんて思ったりする。

誇りを持ちたいけど、地域らしさがそもそもなかったり、地域自ら潰してたり。

あぁ、地元に残るなんて考える余地すらない。

こんなに素敵な自然があると知りながら、私は外に出て行くのだ。

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