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「茶の湯とはただ湯を沸かし」茶道を英語で


《改めて茶道について考えてみた》


「茶の湯とはただ湯を沸かし茶を点てて
飲むばかりなることと知るべし」

利休百首より

素直に読み取れる裏に
実は深い意味がある。
茶を点てる作業は
非常にシンプルにも関わらず。

研ぎ澄まされたシンプルさの中に
亭主はどれだけ思いや意味を込めるか、
客としては相手の深さを感じ取れるかが
茶道の世界。

それはnonverbal communication、
言葉によらない交流、
極めて日本的といえる。

host(亭主)とguest (客)の関係も
淡い交わりの中に深さがある。
阿吽の呼吸。

《茶道に入門したら》

茶道の稽古は決まりごとが多く
面倒くさいと思われるかもしれない。
面倒くささの中に楽しみもあるのだが、
それを理解する前にやめてしまう人が
多いだろう。


まず大事なことは、
自分からやりたいと思ったかどうか。
もしそうなら、途中で投げ出さずに
何かを掴むまで稽古を続けるに違いない。

これは英語学習についても言える。
あくまで主体は自分。
英語教室に通うとか高価な英語教材を購入する。
あるいは毎日オンライン英語で話す。
それをどう学び自分のものにできるか。
全て自分しだい。

「その道に入らんと思ふ心こそ
我身ながらの師匠なりけれ 」

親に勧められたとか、誰かと一緒だからとか
試験を受けるためとか、
(自分から行動する)以外の理由なら
長続きしないのではないか。

《ただし継続するのは難しい》

真剣に取り組んだ30代40代50代半ばが過ぎた後、事情があり茶道の稽古は中断してしまった。
(自分は中途半端です)
しかしいったん茶道を離れて見えてくるものも
あった。茶道の中にどっぷり浸かっていたら
見えなかったことが。

つまり茶道を真剣に志せば何とかなると、
そのときは信じていたけど、実はそれだけでは
全然足らない。
もっと深く生きるには、さらに多くのことを経験する必要があった。

真剣に取り組んだ時期を経て
私は茶道の一端を知ることができた。
私たち日本人には、一生かかっても学びきれない、
茶道の文化がある。稽古を通じて貴重な経験をした。プラス、茶道を志す人と知り合い、
一生の友となった。

茶道を志したころ、投資した時間とお金は
決して少なくなかったが
貴重な経験とたくさんの学びがあった。
その後の自分の役に立っていると思う。
日常に共通する心遣いなどたくさんのことを学んだ。

英語もただ学んでいるだけではつまらない。
これをツールとして世界を広げていきたい。
こちらは、まずは継続することを目標に。

大学で学生の授業に参加するボランティアをしている。10年ほど前、留学生のためのお茶会の英語の解説を任された。今よりもっと拙い英語で💦
しかし茶道を学んだ経験があるから
付け焼刃ではなかった!

最近、Camblyオンラインでネイティブの先生たちに茶道について聞いてもらうことにしている。

茶道にはたくさんの要素があるので、
一つ一つを考えて話す。
日本の四季、茶会の種類、茶道具の話、
点前の意味、etc.
これはたいへんいい。
私の英語の学びにもなるし、
茶道文化を外国人に話す勉強になる。
自分自身も茶道をより深く掘り下げないと
簡単には話せない。

人生で経験したことは、プラス面もマイナス面も
何もかもに意味があると、今ではそう思う。
そして学ぶことには限りがない!
茶道も英語も奢ることなく謙虚に学び続けたい。

今日も良い一日をお過ごしください。
地球と宇宙にありがとうございます。

Have a nice time.
Take it easy.


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