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3月12日 【雑談】落ち込んでいる時の復帰方法

 雑談ですね。たまにはこんな他愛もないお話しを。

 たまたま聞いているラジオでこんなお話しが出てきた。
「落ち込んでいる時の復帰方法は?」
 そのときラジオではどう話してたかな……。忘れたけど。私の方法は「脳を騙すこと」。

 こちらの画像を見てください。

 有名なだまし絵ですね。一見すると長さの違う2つの線だけど、実は同じ長さ……という。
 こういうのを見てピンと来るかと思うけど、脳は簡単に騙される。
 人類は地球上に自分より頭のいい生き物がいないものだから、脳がすこぶる優秀なもの……というふうに思い込んでいるけど、実際はそんなことはない。簡単に騙される。ちょっとした付け足しをするだけで、事実誤認をしてしまう。思い込む。

 脳が簡単に騙される性質なんだ……ということがわかれば、自分から脳を騙しにいけばよい。ではどうやって自分で脳を騙すのか? 落ち込んでいる時にどうやったら、「落ち込んでいる気分」を騙せるのか?
 それは、こうやれば良い。

「イッヤァァホォォォォ! ヒャァハアアアアァァァァ!! イェェェェ!!!」
 これを全力で叫ぶ。もちろん体も使う。大袈裟に両手を振り上げて飛び上がるとなお良し。

 どういうことかというと、体が動くと、脳が騙されて「いまハッピーなんだ」と思い込む。体の方で動けば脳も動く。
 この原理がわかれば、わりと考え方のコントロールも簡単だということに気付く。

「やる気スイッチはどうやって入れれば良いのですか?」

 始めれば良い。始めてしまえば脳はつられて動く。体で動けばやる気スイッチも自然に動く。

 ……と、言いたいところだけど、一つ難しいのは現代人が向き合わなくてはならない大半のこと、というのがデスクワーク。学生も社会人も机と向き合う。
 例えば職場へ行き、制服を身につけて、作業場へ行く……というプロセスを踏めば「やる気スイッチ」は作動する。ところがデスクワークはプロセスが「椅子に座るだけ」。これだとどうしてもやる気スイッチが入りづらい……というのは仕方がない。
 私もベッドからこれを入力している椅子まで30センチもない。一見すると、目が覚めるとすぐにPC前について書き物ができる……という気がするが、実は思ったほどやる気スイッチが入らない。仕事場は別に置いて、仕事用のPCにはゲームも漫画も(エロ動画も)入れない、スマートフォンも置かない……こうすればいいかと思うけど、貧乏な私にはこれができない。

 現代人は「脳」を軸に考える癖がついてしまっている。これは脳を「信仰」してしまっている状態。しかし脳はそこまで高度なものではなく、たいした認知能力はない。シングルスレッドだし、簡単に騙せる。脳を鍛えれば能力が飛躍的に上昇する……みたいな話はだいた嘘。体を鍛えないと能力は磨かれない。なにをやっても脳が鍛えられる……なんてことは多分ないよ。
 現代人は「脳」を中心に考えて、頭で考えたことは現実になると考えている。実際には「体」が先。「脳」はその後。「体」が主で「脳」が従。体の方を動かせば、脳も動く。落ち込んでいる時は体を動かして声を出せば、脳がつられてハッピーになる。やる気スイッチを押したいのなら、仕事場へ行って、仕事を始めてしまえばよい。逆に体を休めれば脳も休まる。「脳を休めれば体が休まる」ではなく、「体を休めれば脳も休まる」。
 「頭で考えたことが現実になる」という考え方は、現実とシミュレーションの違いがわかってない。現実と仮想は別物。まず体ありき、現実ありき。現実に直面して、脳も動き始める。

 なのでとにかく体を動かすこと。考えるより行動したほうが良い。行動したら頭もつられて動く。頭が動き始めたら、体もより動くようになる。この習慣を身につけるとよい。

 そうそう、こういう話題のついでにするけど、やってはいけないのは「怒り癖」。なにか問題が起きたとき、とにかく最初の反応として「怒る」というタイプの人がいる。こういう人はどうして怒るのか……というと自分で「怒ろう」という意思を持ったから。「怒ろう」と思ったから、体も反応する。いや、体で怒ろうという意思を見せたから、頭が怒りに支配される。どっちだかわからんけど。とにかくもこれが習慣化してしまうと、「怒り癖」が付いてしまう。
 本当は「怒ろう」と思わなければ怒ることもなくなる。でも「怒り癖」が染みついちゃった人は、何かがあったらとりあえず怒ってしまう。自分で怒る……ということをコントロールできなくなってしまう。
 どうして「怒り癖」が良くないのかというと、怒ると「問題解決」から遠ざかるから。怒り癖が付いてしまった人は、問題が起きたとき、その怒りを発露するために「ぎゃー!」と喚いて暴れなくてはならない。人によってはこれが1時間、2時間もかけてしまう。そのあいだ、問題解決に取りかかるまでが遅くなってしまう。この間に「犯人捜し」をやり始めてしまうだろう。
 それに怒ると思考力が確実に鈍る。問題が起きたとき、その問題を解決するために、すぐにでも頭を動かさなくてはならない。ところが怒ってしまうと、脳内のタスクが「怒る」という感情に大部分持って行かれる。怒るという感情を発露した後に、すぐに切り替えて問題解決に向かえるか……というとなかなか動かなくなってしまう。
 私の経験的にも、怒る人が自分から問題解決の方法を提唱した……という例に会ったことがない。だいたい考えるということは他人に依存する。しかし怒った人を前にすると、周りの人も萎縮するので、問題解決の提唱をなかなかしづらい……という状況にもなってしまう。
 まあそういうわけで、「怒り癖」が染みついている……と感じている人は今日にでもやめよう。怒るといいことはなーんにもないから。
 どうせなら「笑い癖」でも付けたほうがいいです。
 「面白がる癖」……でもいいかもね。
 とにかく「怒り癖」は最悪です。自分にとっても周りにとっても最悪です。こういう思考習慣は変えようと思えば変えられます。

 さて、最後に残された課題は現代人のデスクワークだよね……。
 デスクワークというのは椅子に座るだけ。これだけだとやる気スイッチは入らない。集中しづらい。私もベッドから起きてすぐに仕事に入れる体制は作ってあるけど、すると逆に集中できず、コンビニへコーヒーを買いに行ったりする(家にコーヒーあるのにかかわらず)。
 何かしらのルーチンを入れた方がいいのかも知れないけど……。おお、そうだ。急に思い出した。以前、小説などの執筆物があるとよく漫画喫茶に行っていた。漫画喫茶に行くけれど、漫画は読まず、ただ机を借りに行くだけ。これがなかなか良かった。漫画喫茶は静かで四方壁のある机があるので余計な情報が入らず、しかもコーヒーあり。そこで時間を決めて執筆する。時間をオーバーしちゃうと追加料金になるので、集中しなければならない。
 これがなかなかいい環境で、部屋の中でこもっていてもぜんぜん進まなかった執筆が、あっという間に終わってくれる。ただ、当時も貧乏で、いつでも気軽に行ける……というものではなかった。
 今にして思うと、あれは「やる気スイッチ」を入れるためのルーチンとして良かったのかも知れない。

 そういう経験から言うと、自宅とは別の場所で「仕事場」を持ったほうがいいかも知れない。時々考えるのは、キャンピングカーを買って、それを仕事部屋に改造すること。といっても、そんな贅沢ができるお金もないんだけど……。


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