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自分の言葉が人を傷つける可能性が常にあるということ ストラテラ服用日記947日目

対話を重ねるということを私はライフワークにしていていろいろな方と対話を重ねている。オープンダイアローグもそうだし、公式LINEでの30分無料対話もそうだし、個別対話(いわゆるカウンセリング)もその一環になる。

対話をするにあたって、一番気を付けていることというか肝に銘じていることは、人は居ながらにして人を傷つける危険性があるということだ。

齋藤環さんも「人は居ながらにして暴力性をもっている」という趣旨のことをいっておらる。(また聞きですが、この暴力性、人を傷つけるリスクを最小化したシステムがオープンダイアローグという話も聞いたことがあります)

極端な話、「ありがとう」の一言が相手を傷つけることがある。こういう危険性を常に考えながら対話している。

こう聞くと難しく感じる方もいらっしゃるかもしれないが、基本的には相手に寄り添うということが重要で、これは対話じゃなくて会話するときにもとても大切。
相手に寄り添うということは、相手を一人の人間として尊重するということにもつながる。自分とは違う価値観を持ち、別の人生を歩んできた、別の考えを持つ人間ということをしっかり認識する。こういうスタンスが大切です。

それだけ言われてもあまりしっくりこないかもしれないし、できてるよと思う方もいらっしゃると思います。
もう少し具体的に言うと、過去に同じ経験をした話になった時も安易に「分かる~!」という話をすると相手を傷つける危険がある。

言われた側の気持ちを考えてみましょう。わかる~と言われた場合に、同じ気持ちを持っていれば嬉しく思うかもしれないが、違う捉え方、感じ方をしていた場合は、「それ違うよ」とか「私はそうは感じなかったよ」と思うかもしれないし、イラっとすることがあるかもしれない。

少し難しくいうと「他者の他者性を尊重する」ということになる。

オープンダイアローグを開催するときは、毎回このことをお伝えしています。
皆さんも話をするときにちょっとだけ頭の片隅に置いてみてください。


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