見出し画像

雨でも外遊びが当たり前⁉カナダで驚いた小学校事情10選

こんにちは。子供2人を連れてカナダに移住し、早2ヶ月が経ちました。現在、長女が7歳で日本では小学校1年生の時にカナダへ引っ越して公立の小学校に転入する形になったのですが、色々と日本とは違っていてびっくりしたのでご紹介します。(住んでいるエリアや学校によって違う可能性がある点はご了承ください)

1.拍子抜けするくらい楽な入学手続き

日本の小学校の入学準備と言えば、ランドセルを探すラン活から始まり(といっても我が家は小学校入学前に引っ越すつもりだったので、入学1か月前に慌てて購入)、あらゆる持ち物に名前を書き(算数で使うちっこいやつに名前書くのが大変だった)、上履き袋や体操着袋などを用意し(おかんが見かねて作ってくれた)、とにかく金銭的にも肉体的にも結構ハードだったように思います。

「カナダの小学校では何が必要なんだろう‥」とそわそわしていましたが、入学初日に担任の先生へ聞いたところ、「必要なものはすべて学校の専用サイトで一括で購入できるのでそちらからお願いします!」とのこと。
自分たちで準備しなければならなかったのは、
・通学用リュック
・水筒
・お弁当箱
・お弁当を入れるバッグ
・室内履き
(日本の上履きのようなものではなく、完全に外で履いているようなものと同じ)
以上。お弁当関連に至っては、他の子はジップロックの袋やタッパーに入れて持ってきているため、必要なかった可能性すらあります。

ちなみに教科書については学校から貸し出しという形になっていて、汚したり破損してしまった際は弁償になるそう。他にも筆記用具やノートなど授業で使う物は、一括で購入するものに含まれていて、トータルで60ドル弱でした。

2.荷物が軽い!準備にイライラしない!

日本では毎日、翌日の授業の教科書や持ち物の準備の確認をするよう学校から言われていました。朝になって突然「これが必要だった!」と言われることもたまにあり、イライラすることが多々ありました苦笑。ただでさえ重いランドセルに教科書、給食セットに体操着セットと荷物が本当に多くて、小柄な娘はすごく大変そうでした。

カナダでは、前から聞いてはいましたが、教科書は持ち帰りません。また、体操着や配膳用の白衣などがそもそも存在しないので、毎日の持ち物と言えばお弁当・水筒・学校の連絡ノートのみ。筆記用具は学校に置いてあるため、特にこだわりがなければ持参する必要がありません。荷物が軽いのと毎日の準備が特にないので、お互いストレスフリーになりました。

3.2学年が1つのクラスになっている

これが1番驚いたことなのですが、娘が通っている学校では2学年分が1つのクラスになっているのです。つまり、娘は日本では小学校1年生ですが7歳なのでGrade2になり、同じクラスにはGrade3の子達がいるのです。
初日に生徒たちに挨拶をした際、「何歳なの?」と娘が聞かれたので不思議に思っていました。だって日本ではほとんど同い年か1個上ですから。一部10歳や9歳の子がいたので「まさか、、留年‥?」と思っていたのですが、そういうことではなかったみたいです。
授業のカリキュラムは、一応プリントを学年ごとに分けるなどの対応がされているようですが、この点に関しては正直不安なので、家庭で日本のオンライン講座を受けています。

4.移民大国なので多様性に富んでいる

日本の小学校では、30人ほどいるクラスメイトの中に外国の子が1~2名いてあとは全員日本人でした。(私が子供の時はクラスには1人もいなかった)

しかし、カナダは移民の国。移民大国だけあって、クラスの子のバックグラウンドはとっても様々で、イランやイラク、ブルガリア、韓国、中国などと多岐にわたります。小学校のお迎えに行くと、校庭で待っている保護者達から本当に様々な国の言語が聞こえてきて面白いです。(ちなみに日本人は学校全体で今のところ2名くらいしか見受けられないので、かなり少ないです)

教育についても、英語がまだあまりできない娘へのフォローがしっかりしており、フォローアップ用のレッスンや宿題があったり、授業中に伝わっていない様子だと先生がiPadで英語から日本語に訳して伝えてくれるそうです。

5.子供が好きなイベントがたくさん!

クリスマスの時期にびっくりしたのが、授業で「お菓子の家(ジンジャーブレッドハウス)」を作ること!家から小さい牛乳パックを持って行き、あとは先生が用意してくれたお菓子で自由に飾り付けをしていました。

娘が作ったジンジャーブレッドハウス

他にもクリスマスシーズンには、アニメ映画「グリンチ」をみんなで見たり、ホットチョコレートを作ったり、クレープ作りやプラネタリウム鑑賞会など、子供が喜ぶさまざまなイベントがあります。(ちなみにクレープ作りやプラネタリウム鑑賞会などは参加費や材料費として6ドル程度かかります。これも教材を一括購入したオンラインサイトで支払うシステムです。逆にこれ支払わないとその子だけ参加できないってことなのかな‥とも思いました。)

6.登校時間が遅い

日本の小学校は、朝8時15分までに登校する必要がありました。カナダの小学校は、8時40分までに登校するように言われています。また、日本だと8時以降は教室に入れて早めに行って朝の準備をするようになっていましたが、カナダの小学校ではどんなに寒くても雨が降っていても、8時40分になって担任の先生が引率に来るまで校庭で待機しなければなりません。保護者の送迎が必須となっているため、8時40分までは娘と校庭で過ごし、チャイムが鳴ったら見送るようにしています。登校時間が遅いのはありがたいですが、冬の時期に外で待つのはとても辛いので、最近は結構時間ギリギリに登校しています。
ちなみに帰りは14時30分ごろで、行きと同様小学校までお迎えに行きます。保護者の方はみんなお仕事をどうされているんだろうと非常に気になるところです‥。

7.お昼の時間が短い&スナックタイムがある

日本の小学校では、お昼は給食の配膳をみんなで行い、ゆっくりまとまった時間でごはんを食べていました。カナダでは給食制度がなく、お弁当を毎日持参します。娘は食べるのが比較的元々遅いのですが、カナダの小学校ではお昼を食べる時間が15分以下程度しかないそうで(娘談なので詳しくは不明)、最初の頃はお弁当を食べきれないとぼやいていました。
そもそも、日本のように栄養バランスを考えたり、ごはんの時間に食育を行ったりといった形ではなく、あくまでも「学校は勉強をするところであってごはんを楽しむ場ではない(まぁ当然と言えば当然ですが)」といったスタンスのように見受けられます。(とにかく学業に支障がないようにお腹を満たせればよい的な感じ)
「他の子のお弁当はどんななの?」と聞くと、ジップロックの袋やタッパーにパンが入ってたり、中にはクッキーやカップケーキを持参して食べている子もいるとのことでした。
ちなみに、月に1~2回程度、「ホットランチデー」というものがあり、事前に申し込み&支払いを行えば、ピザや寿司ロールなどを学校側で購入して用意してくれるため、お弁当を持って行かなくても良い日があります。正直毎日お弁当を用意するのは大変なので、費用はかかれど助かります。

お昼の時間が短い分、授業の合間にスナックタイムがあり、その間に持参したフルーツなどを食べられるそうです。他にも、学校の一部にバナナやリンゴが山のように置いてあり、生徒たちは休み時間に食べることができると娘は言っていました。

8.先生や学校とのやりとりはすべてメール

日本の小学校では、何か先生に伝えたいことがあれば「連絡ノート」に書いて印鑑を押して娘に提出してもらっていました。カナダでの担任の先生や学校側とのやりとりは、すべてメールが基本です。学校からのお便りもPDFファイルでメール送信されてくるため、日本で学校から渡される膨大な量の紙(しかも提出しないといけないものもあるので保管しないといけない)に悩まされていた私にとって大助かりです。
先生とのやりとりもメールで直接コミュニケーションが取れるため、非常にありがたいです。以前、学校での過ごし方について悩みがある娘が行き渋りを見せ始めた際、学校の先生に夜メールで相談したところ、翌日すぐに対応してくれましたし、数日後には対面でも娘の様子はどうか、学校でできることはあるかなどをヒアリングしてくれました。
他にも、WhatsAppというチャットツールでクラスのグループが作られており、他の保護者とも楽にコミュニケーションをとることができます。

9.雨でも雪でも外遊びが当たり前

カナダは本当に秋から冬にかけては雨の日が多く、先日は大寒波に襲われて最高気温がマイナス9度という異次元の気温となりました。ここ最近もずーっと雨がしとしと降っていて寒いです。
しかし、娘に聞くと雨でも雪でも毎日休み時間には約45分間、校庭で遊ぶそう。(これが英語ができず、友達とまだなじめない娘にとっては非常に苦痛なのです)
たしかに、この前大雪で30㎝ほど積もった日にさすがに休校となったのですが、クラスのグループチャットでは「学校の隣の公園で雪遊びしてるから来れる人いたらぜひ!」とお誘いが来ました。
また、カナダの人は雨が割と強めに降っていても傘を差さない人が多いです。(アジア系の人は比較的傘をさしている)ダウンコートについてるフードを被る程度で、雨でも雪でもたくましいなぁと感じます。

10.早くからプレゼンテーションの授業がある

もしかしたら日本でも今の時期はやっているかもしれませんが、娘が珍しく持って帰ってきたワークシートに「冬休み中の思い出を今度パワーポイントでスライドにまとめ、プレゼンテーションの授業をするので、保護者は思い出の整理を手伝ってあげてください」とありました。
Grade2でもうパワーポイントで資料を作り、スライドでプレゼンをする機会があることにびっくりしました。他にも、「自分の国ならではホリデーの過ごし方」といった移民大国ならではのテーマのプレゼンがあったりと興味深いです。
また、学校では日本と同様、GoogleChromeブック?が1人ずつ使用できるようになっており、家でもプレイできるゲーム感覚で楽しめる算数アプリや電子書籍などを紹介されました。プレゼンやデジタルスキルが早くから身に着くようになっているんだなぁと感心しました。

以上、カナダの小学校でびっくりしたこと10選でした。改めて日本もカナダもそれぞれの良いところが両方あるなと感じました。


この記事が参加している募集

多様性を考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?