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「ほぼ専業ママ」が「ワーキングママ」になろうと"腹をくくる"までの胸の内。

"ほぼ専業ママ"の生活に、ピリオドを打つことにした。

「した」というより、「そういう流れになった」という方がしっくりくるけれど。


だれかに運ばれているような、
だれかにひっぱられているような、
どこかに向かって流されているような。


自分で思いついて、自分で考えて行動して、自分で決めたはずなのに、なぜかそんな感じがして仕方がない。


この感じ、なんだか前にも味わったことがあるな、と思った。

旦那さんとの結婚が決まったときだ。

「この人と今、結婚したくてしたくて仕方がありません!」という強い気持ちは特になくて、「なんだか仕事も楽しいし、プライベートも充実しているし、いい感じだなぁ。この今の感じが続いてくれたらいいなぁ。」という気楽な気分のときに、前ぶれもなく結婚する話がポンッ!と出た。「結婚するのは嫌じゃないけれど、別に今じゃなくてもいいのにな」と思いながらも、嫌じゃないから結婚を決めて、お互いの両親に挨拶に行って、婚姻届を出して、小さな結婚式をして、新婚旅行に行った。

そして、結婚を決めたのが2015年の1月で、2016年の1月には予期せず、息子がお腹にやってきた。


びっくりするくらいに、すべてがスムーズだった。


「あのスムーズさはさ、息子の仕業だと思うんだよね。息子は2016年の9月にどうしても生まれたかったから、ママとパパに選んだうちらを、その日に合わせて操作したんだよ、きっと。」

そんな物語を、旦那さんと作ってしまいたくなるくらいだった。





今回もそんな感じだった。

コンビニの夜勤バイトを週2回しながら、息子が幼稚園に行っている間、「家で好きな仕事をする!」を目標に、noteやブログを書きながら試行錯誤をする生活をしていた、ほぼ専業主婦の私。

その生活を、なかなか気に入っていたのに。



「書くこと」が好きだから、書くことを中心に仕事をしたいと思っていたのに、なにげなく受けた整体が最高に気持ちよくて、「もう1度リラクゼーションサロンで働きたいな」という気持ちが予想外に湧いてきてしまった。

でも、子育てしながらサロンに勤務するのは大変そうだから、ママさんに向けての「出張リラクゼーション」を自分のペースでやってみよう!と気持ちがヒートアップしていった。


手始めに、穴のあいた枕をアマゾンで買った。その枕をリュックに入れて、何人かの友達の家におじゃまして、もませてもらった。


友達たちは「気持ちよかった!」と言ってくれたけれど、私は実際に友達をもんでみることでハッキリわかった。「あ。技術がぜんぜん足りないな。1人でやるにはもう少し修行が必要だな。」って。


もう1度、リラクゼーションサロンで働きながら技術を磨きたい。


ハッキリとそう思った。


そう思ったのに、怖くて怖くて仕方がなかったから、そう思わなかったふりをした。


だってそれを受け入れてしまったら、今の心地よい生活がガラリと変わってしまうから。





"今までの人生、なかなかがんばってきたよね。本当の本当におつかれさま。もう少し休んでいたいな。もう少し休んでもいいんじゃない?"

そんなふうに、今のままでいようとする私。


"そろそろ充電完了だよ。パワフルに動けるパワーが十分にたまっているよ。そろそろこののんびり生活にも飽きてきたんじゃない?動きたいんじゃない?動こうよ!学ぼうよ!変化しようよ!"

そんなふうに、変化しようとする私。



そんな私と私がいて、ここ1年ちょっとは前者がぶっちぎりの優勢だったのに、ここ最近は後者が優勢になってきていた。


息子が幼稚園に入って1年ちょっと、3年間のガッツリ子育て期間の疲れも含めて「今までの人生の休憩中」のような感覚があったけれど、ここ最近はその休憩も終わりに近づいているような気配を感じていた。


その証拠に「外に出て働きたい。」という気持ちがちゃんと湧いてきた。


半年前の私であれば、そんなことを全く考えられなかった。「子育てもしながら、外でがっつり働くなんて考えられない。私には無理。オンラインを使って、なんとか家の中で完結する仕事をできないものか。」としか思えなかったから。


今自分がどうやって過ごせばいいかは"湧いてくる気持ち"がちゃんと教えてくれるんだな、と思った。




湧いてくる気持ちに、従う。


そんなシンプルなことを大切にするのなら、私は今すぐリラクゼーションサロンの求人をチェックして、応募して、面接に行けばいい。採用が決まったら、息子を幼稚園の預かり保育に預けて、働けばいいのだ。


でもそんな簡単なことが、怖くて怖くてなかなかできなかった。


だから湧いてくる気持ちにウソをついて、今のままでいようと何度も反抗したのだけれど、そのたびに"抑え込んでいる本当の気持ち"が暴れだして、もう前のような心地の良さを今までの日々に感じられなくなってしまっていた。


私は今、変化するときなんだな。
この日々が名残りおしいけれど、ずっと同じじゃいられないんだな。


そう腹をくくって、リラクゼーションサロンの求人をチェックして、応募して、面接に行って、採用してもらって、今は研修中だ。


その流れは、びっくりするくらいスムーズだった。


流れに乗ると決めて、流れにのりはじめたら、急に忙しくなった生活だって妙に楽しんでいる。「この流れに乗ろう」と腹をくくるまでが1番苦しいのかもしれない。






この場所で修行させてもらって、いつか自分のお気に入りの空間を作って、こじんまりとしたサロンを開きたいな。ハイエースを購入して「移動サロン」をするのもいいな。


最近見えなくなっていた「少し未来の心躍る私」がまた見えるようになってきた。その「少し未来の心躍る私」は「今の私」にいつも力を届けてくれる。


でも、その「いつか」だって
自分で決めなくてもいいや、と思った。


もし私がたとえば「2025年までに・・・」なんて決めたとしても、どうせまた、どうしようもなく強烈な気持ちを湧き上がらせて、その時期を教えてくれるんでしょ?

そう毒づきたくなるくらいに、前ぶれもなく突然に。逆らえないくらいに大きな大きな力で。



私の進む道は、いつも私が決めているように感じていたけれど、本当は決められないのかもしれない。おおよその道のりは、もしかしたら決められているのかもしれないな、なんて最近思うのだ。本当のところはよくわからないけれど。


それならもう自分で決めるのもやめて、逆らうのもあきらめて、流れがきたら潔く流れに乗ろうとだけ決めておいて、あとは流れに身を任せてしまったほうが楽だ。


その流れが最善だと信じて、ぷかりぷかりと流されてやっていけばいいか。


そんなふうに思った。







8月15日、お盆に33歳になった。

お盆明けから、リラクゼーションサロンで週に4日働いている。

ほぼ専業主婦からワーキングママへ。

33歳は忙しくなりそうだ。



ちなみに、コンビニの夜勤バイトはまだ辞めていない。だから、昼間に週4回&夜中に週2回働くという、なかなかハードな感じになっている。

なのに、なかなか「辞めます!」という一言が言えないでいる。

急に変化した新しい環境にまだまだ慣れないから、慣れた夜中のコンビニで働いているとなぜかホッとする。

いきなりスパッと全部がガラリと変わってしまうのが怖い。まだ新しいリズムに慣れなくて、前の生活にいつでも戻れそうな気がする。腹をくくったはずなのに、私は弱っちくて、なんて未練がましいんだろう。


でも少しずつ少しずつ。

それも流れに身を任せて。


「あ、コンビニやめよう!」と気持ちが湧いてきたときに、やめればいい。湧いてこなければ、しばらくはこのままで。


そうやって少しずつ少しずつ変化になじんでいけばいい。





もうすぐ5歳になる息子と過ごしたこの5年間。

何1つ自分の思い通りになんてならない"小さくて可愛い人間"のそばにいることに慣れたからかもしれないけれど、

"自分の人生"に対しても、無理やり動かそうとしなくなったような気がする。力ずくで自分の思い通りにしなくなったような気がする。

必要なことは、ほうっておいても流れてくる。不必要なことは、ほうっておいても去っていく。


だから安心して、

今目の前にあることを一生懸命やればいい。
今目の前にあることを楽しめばいい。
今目の前にあることに苦しめばいい。
今目の前にいる人を大切にすればいい。

今感じている気持ちを
ただじっくりと味わえばいい。

味わいつくしたら、きっと去っていく。

そしてまた、

"味わう必要のあること"が
私の目の前に流れてくるんだろう。




「ほぼ専業ママ」が「ワーキングママ」になろうと腹をくくった33歳は、そんなやわらかくてどっしりとした気持ちでスタートした。

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