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エッセイ

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記事一覧

第3の○○という響きが癒してくれるものー本を熟成させるという選択肢ー

選択肢は少なすぎても、多すぎてもいけない。 選択肢が2つであるがゆえに、極端な結果になっ…

さむ
1年前
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「天才」という言葉との向き合い方

世の中には、自分を天才だと信じて疑わない人と、自分が天才ではないと自覚した人がいる。 自…

さむ
1年前
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余韻のない世界で

電車内で定期的に見かける光景がある。 車内で愛を育んでいた2人組のうち、1人が電車を降り…

さむ
1年前
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古本と雑談する

コロナ禍で急増した出費として、書籍代が挙げられる。 2020年、2021年と ①コロナ禍での在宅…

さむ
1年前
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すすったうどんの数だけ強くなれるよー「本格手打もり家東京店」を訪れて

山手線浜松町駅から徒歩すぐのところに、ポンテせとうみという施設があり、その中に、「本格手…

さむ
1年前
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あり触れた日常が交差する場所

交差点の横断歩道にて見かけた光景。 まだ年端もいかない少年と母親と思われる大人が真剣な眼…

さむ
1年前

世界が複雑になっているのか、自分が世界を複雑に見ているのか

昔は、世界はこんなに複雑ではなかった、と感じることがある。 そう感じる一因として、昨今の情報技術の革新が挙げられることはたしかだと思う(江戸時代に生きた人が受け取る情報と比べたとき、現代を生きる私たちは凄まじい量の情報を受け取っているとの話で例えられたりもする。)。 それだけではなく、様々な知識を学び、その知識をもとに経験を積み重ね、得た経験と知識を結合させる作業を日々繰り返していると、見聞きする事象に対する解像度が上がってくという感覚があり、この感覚も、世界が複雑である

ブームがもたらすもの

認知心理学・行動経済学が一般的な知名度を得て久しい。 本屋で平積みになっている売れ筋本を…

さむ
1年前

本屋でキックボードに乗るということについて

休日に近所の本屋にいたときのこと。 その本屋は、最近では珍しくなくなったカフェ併設型で、…

さむ
1年前

その夢は泡のように儚く

我が家の洗面台には、 ハンドソープとわんにゃん食器の洗剤 が並んでいる。 意識が今ここにあ…

さむ
3年前

混沌とした世界の中でいかに理想を語るか

2020年の年が明ける頃、世界が新型のウイルスの脅威にさらされることになると誰が予測していた…

さむ
3年前

焼きそばにトッピングで非日常を

自宅での時間が増えた日常を非日常にするため、Netflixで『日常』(あらゐけいいち、KADOKAWA…

さむ
3年前

タイムふろしきをかけたら、もとどおりになりますか。

高校時代にお世話になったテニスコーチに言われた言葉で記憶に残っていることがある。 「練習…

さむ
3年前

目線の無駄遣いをしてみませんか

あんず(マルプー、もうすぐ2歳)と過ごしていると世界が違って見えることがある。 あんずは、人が大好きだ。撫でられたり、声をかけられたり、目線を向けられたり。 一つ一つの幸せを大事そうに噛み締める。 散歩のときは、注意深く周囲に目を向けている。いつもと同じ散歩道でも、新しい道を歩いているかのように、新しい出会いに胸を膨らませている。 誰かが、自分の方を向いてくれたら、全力で応えるために。 そんな健気な姿を見ると、向こうから人が来るのがわかったとき、あんずの背中を押して