曇天のシベリアと新緑の丸太
真冬でもいつも怖いくらいに晴れるブリヤートだが、ここ数日は曇天が続き気温も10℃以上下がった。朝は5℃だった。
急に気圧が下がったからなのか朝は8時を過ぎても起きられず、日中は片頭痛に苦しめられる。ずっと太陽に恵まれてきた生活を送っていたせいかずっと曇っているのが思った以上に辛い。
気晴らしに買い物へ
家から歩ける範囲に5件スーパーがあり、全て違う方向にあるから毎回違うところへ行って気分を変えている。今日のスーパーにいったのは1週間ぶりくらいで景色が随分と進んでいた。新緑がまぶしい。
去年の2月に研修に来た時と比べて街のインフラが整えられている。このスーパーに向かう途中の道は、ボロボロのコンクリートがむき出しで道も舗装されていなかった。それが冬が始まる前にむき出しコンクリートにはちょっとおしゃれな石材で舗装され(セメントがはみ出たりしていてあくまでも雑)地面もレンガ風の石材で舗装された。
丸太と新芽
その道はとても狭いのだが、横にはかなり古いロシア様式の木造アパートがあり道路との間には巨大な木々が生えていた。木は特に手入れもされておらず、地面の舗装の際には邪魔そうだったのだが今日見てみたら全て丸太と切り株になっていた。
木の割れ目を突き破るように出てきた新しい枝には新緑が芽吹いていたが、母体の木が切られており生と死が同時に存在しているようないびつなものに見えた。
木は丸太になって死んでいるのだが新芽はまだ輝かしいままだ。明日通ったらもう枯れているのかもしれない。片づけられることもなく乱雑になぎ倒されたままの木を見るとやはり悲しい気持ちになる。なんとなく人がそこに植えた木なのだろう。それをなんとなく刈り取る。
銀行の前にある先週はまだ不毛の地だった花壇の植物も元気よく育っていた。ここ最近たまに雨が降ることがあるから自然も活気づいているのかもしれない。
ただこの植物根元から海藻のように規則的に葉がついていてなんだか不思議だ。夏にはどんな姿になるんだろう。
夕方になると厚い雲の向こうに空が見えた。明日は久しぶりに晴れるらしい。
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