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エモーショナルEURO2020(6)

準決勝 イタリア対スペイン

サッカーはどちらかのチームを応援して見たほうが楽しい、と思う。
我がチーム、ずっと贔屓にしているチームがあればもっと楽しいし、幸せ、だ。
でも、そうでなくても面白い試合は面白い。
シーソーゲーム、点の取り合いのような面白さもあれば、ある視点を持って見ると伝わってくる妙味もある。
ユーロはいろいろな面白味のオンパレード。充実感を連日味わえるから寝不足になる。

実は予選3試合目ぐらいから「なんだかなんだ言ってもイタリア優勝かな」と予想していたけど、イタリア対スペインの試合が始まってすぐ、ポゼッションをとりたい両チームのガチンコさにぐいっと惹きこまれていった。
ピッチの支配権争いという点では、明らかにスペインがまさった。
但しスペインはフィニッシュの精度を欠いていた。
0-0のままで前半が終わり、テレビ画面には「ボール支配率:スペイン61%、イタリア39%」とデータ表示された。
このシェアが逆転することはないだろうと思えた。
そして後半。
スペイン優勢の流れの中、クロスをキャッチしたキーパーからの速攻でイタリアが先制する。シュートボールは目前2人のDFの間に蹴りだされて、大きく弧を描いで落ちる弾道でネットを揺らした。
イタリアの「決定力」を象徴するようなゴールだった。
しかしスペインの同点ゴールも、らしさの象徴だった。
中央突破のワンツーで抜け出したFWは、GKと1対1になってゴール隅に冷静に決めた。

結局、延長の末のPK。
良い試合だった。
面白かった。

但し、解説者に10%ぐらい感動を捥がれたような気がして、気に入らない。
終始スペイン応援目線の解説。
鹿島や川崎の監督を歴任した人とは思えない。はっきりいってスペインびいきが過ぎる。
両チームの交代を含めて、戦術や監督の頭の中のことなど話してくれたらもっと楽しめたのに。

僕は、試合終了とともにテレビ画面に向かって拍手をした。

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