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港町から港町へ移ったふたりの日本代表

サッカーの長友佑都選手がトルコリーグのガラダサライからフランスリーグのマルセイユへ移籍した。どちらもサポーターの熱狂度でも有名な強豪チーム。
ガラダサライがあるイスタンブールは、アジアとヨーロッパの分岐ボスポラス海峡を望む港町。
マルセイユも、ローマ帝国の属州Provinciaが語源プロバンスの歴史ある港町だ。

今年1月、港町から港町へ移ったもうひとりが吉田麻也選手。
イングランドプレミアリーグのサウサンプトンからイタリアセリエAのサンプドリアへ移籍した。
サウサンプトンはタイタニック号がニューヨークに向けて出航したイギリス南部の港町で、サンプドリアのあるジェノバは、地中海の覇権をヴェネチアやオスマンと競った港湾都市。

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マルセイユで2泊したのは国際的なイベントで空き部屋が少なかった4年前の6月末。
なんとか予約した宿は、サンシャルル駅近くを探し回ってやっと見つけた薄汚れた建物、外玄関前の階段に住民たちが屯って居るアパートの中。
外玄関を入って軋む階段を上がったところがオーナーの部屋で、名前を言ったら上のフロアの一間を案内された。
キャラクター柄のタオルを敷いた年代物のベッド、ドアの無いトイレ、コンクリートのままの壁。
出かける時に、帰るのは外玄関が閉まる時間を過ぎてしまうと言ったら、「外で待っているから大丈夫」と怪しげなオーナー男性。
深夜に戻るとほんとに外でちゃんと待っていて玄関を開けてくれたので嬉しかったけど…。
大手の宿泊サイトも頭から信じてはいけないことを思い知ったのがマルセイユだった。

地中海の初夏。南仏のロゼワインは最高に美味しかった。

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