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田舎の小料理屋の次男坊が、医療スタートアップの経験を経て、教育で起業した話

はじめまして。野崎智成(のざきともなり)と申します。
2022年に創業したばかりの、株式会社クロス・シップの代表取締役です。教育周りの事業を展開しています。

これから会社が目指していく方向性や内容、その進捗などについて広く知ってもらいたいと思い、これまで取り組んでいなかったnoteに取り組もうと思いました。

今回は自己紹介も兼ねて、起業することになった道のりをnoteに記してみようと思います。

私の周りには起業している知人が多くいますが、
実は自分が起業するとは直近までほぼ考えたことはありませんでした。
私のこれまでの人生アウトラインは、ざっくりこんな感じ。

・出生〜高校生:1978年〜
  田舎の小料理屋の次男として生まれる。
  勉強苦手、スポーツ得意。陽キャを演じる陰キャ。
・大学〜社会人3年目:1997年〜
  ”ちゃらんぽらん”を軸に学生・新社会人生活を送る。
・スタートアップ時代:2004年〜
  人生の転機の一つ。
  ギラギラに仕事することが楽しく、最も成長を実感した時代
・教育領域へ:2015年〜
  ライフワークとして教育に関わることを意思決定。
  財団法人設立に参画、教育領域の活動を開始。
・起業:2022年〜
  クロス・シップ創業。←イマココ

出生〜高校生時代 (1978年〜)

私は佐賀県東松浦郡浜玉町(現在の佐賀県唐津市)という、海・山・川が全て徒歩や自転車でいけるような田舎で生まれ育ちました。

家族は祖父、祖母、父、母、兄、妹、の7人家族。
実家は父母共働きで小料理屋を経営していました。晩御飯の時間帯は最も繁忙な時間であり、土日祝日は稼ぎどき。
ということで、ほぼ祖父と祖母が父母代わりとなってくれました。ご飯を食べるのも遊ぶのも、ほとんど祖父祖母と兄妹が一緒だったように記憶しています。

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私、兄、妹

学校は地元の公立の小中高へ進学。学校の勉強は得意でも好きでもなかったので、友達と遊ぶことに時間を使ったり部活のバスケットボールに打ち込んだりしつつ、田舎の生活をそれなりに満喫しました。
とにかく早く九州を出たいという気持ちだけはあったので、学費が安くすみ自分の学力でも入れる国立大学、という超シンプルで安易な軸で大学を探索。その軸でも受け入れてくれた、三重大学へ進学することにしました。

大学生〜社会人3年目 (1997年〜)

「大学に入れば将来はなんとかなるだろう」と、お気楽で将来のことは真剣に考えていない大学生でした。大学時代もまたバスケットボールや遊びに集中し勉強した記憶はほぼなし。単位をとって卒業できればそれで良い、という自堕落な大学生時代。
当時は就職難の時代ではありましたが、持ち前の器用さと陽キャを演じられる演技力を武器に、2001年に大手IT企業へ就職しました。

IT企業では法人営業を担当。
基幹業務システムを様々な業態の顧客へ営業する部署で、勉強にもなったし楽しかったです。
初受注はメーカーの人事給与システム、2件目は派遣会社の派遣システム、3社目は大手スーパーの会計システム、みたいな感じでほんと業態バラバラ。
営業の基礎やビジネスの基本は、この会社に叩き込んでもらいました。

スタートアップ時代 (2004年〜)

キャリアの大きな転機は2004年、まだ創業1期目だった医療系スタートアップであるエス・エム・エス社と出会ったことです。
当時は今ほど「スタートアップ」という言葉が一般的ではなく、そんな中で起業してエネルギッシュに仕事をしている同年代の人たちと接し、非常に刺激を受けたのを覚えています。すぐにIT企業を退職し、まだ総勢10名ほどだったエス・エム・エスへの入社を決めました。自分もこの仲間に加わりたいと、強く思ったことを覚えています。

その後会社は急成長していき、2008年には上場。
成長に合わせ、様々なポジションも任せてもらえました。
セールスやキャリアコンサルタントから始まり、チームマネジメント、事業所立上げ、マーケティング、事業部責任者、新規事業開発、人事、子会社立上げ、‥。
役割以外にも、変化は多くありました。社員・仲間がどんどん増え、オフィスも2年ごとに変わり(最初はほんとに小汚くて狭い雑居ビルだった笑)、報酬も増えていき(入社時は時給で、当時の最低賃金を割っていたはず笑)、上場の際には証券取引所へ同行させてもらい、、
今振り返ると非常に貴重な経験ばかりです。ここで得た学びは、また別にnoteでまとめようと思います。

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当時の仲間との集合写真

教育領域へ (2015年〜)

エス・エム・エスでの役割が目まぐるしく変わっていく中で、インプットし、実践し、フィードバックを受け、また実践する、という日々が続きました。
当時は辛いこともたくさんありましたが、今振り返るとそれ以上にとても楽しい環境だったように思います。
一方周りを見渡すと、同じような環境にいるのに、イキイキと活躍している人もいれば、モヤモヤしながら活躍できない人がいたのもまた事実です。自分がモヤモヤしていた時期ももちろんありました。

インプットしたことをすぐに実践でき、フィードバックをもらえて、それらを踏まえてネクストチャレンジができる環境があること。
その環境に前向きに向き合うマインドを持っていること。
これらがあってはじめて、「学ぶ」という状態に入れるのでは。
と考えるきっかけになった期間です。

当然、「じゃあマインドってどうやって醸成していけば良いの?必要なマインドって何なの?」ということにも興味を惹かれていきました。

色々と調べていくと、マインド醸成も重視した教育を幼少期から行っている海外の素晴らしい事例をたくさん見つけました。また、日本でもそれら海外事例と同じコンセプトで教育活動を行っている人たちが実はたくさんいたりもして、感動したのを覚えています。
一方で、これは良い取り組みだなと思えるような事例が、様々な理由でなかなか日本では広がらないという状況も垣間見えたりして、モヤモヤもしましたね。
こうして教育事情を色々と知っていくうちに、自身にもできることが何かあるのでは?と考えるようになりました。自分が最も興味があり没頭できそうな教育領域に、自分の最後のキャリアとして向き合おうと決めたきっかけです。

2015年、エス・エム・エスの創業者と共に活育教育財団という財団法人を立ち上げ、中高生向けサマーキャンプ、教員向け研修などを行ってきました。こちらの財団法人には現在も理事として関わっています。こちらの活動もまた別noteでまとめたいと思います。

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財団で実施した中高生向けサマーキャンプ

起業 (2022年〜)

財団法人には理事として関わりつつ、今度は株式会社アプローチでできることも多くあるのでは?とも考えるようになりました。
自分自身でその株式会社を立ち上げ、運営することにも意義があるのでは考え、クロス・シップを立ち上げました。以下、ざっくりですが当社の考え方や取り組もうとしている内容を記します。

学びを人間らしくアップデートし、自分なりの幸せを見つける人を増やす

このVUCAの時代に、求められるマインドやスキルは急速に変化していっています。
OECD Education 2030では、「学ぶこと」は「個人の幸せ及び社会の発展に資する能力を獲得していくこと」と定義されており、
「個人の幸せ及び社会の発展に資する能力」には様々な能力があり、
それらの能力は認知能力・非認知能力(社会情動的スキル)というカテゴリで整理され、
これらをバランスよく伸ばしていくことが重要。と定義されています。
個人的に、非常に腑に落ちる内容です。

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認知能力と非認知能力

日本の公教育においては、2020年から学習指導要領が改定され、「生きる力」という表現で、認知能力・非認知能力のバランス良い向上の取り組みが始まったばかりです。
逆に言えば、これまでの日本の教育制度においては、認知能力と非認知能力のバランスが悪かったのでしょう。その結果として、教育先進国と比較して、個人の自己肯定感が低かったり、社会の発展が停滞しているようにも感じられます。
また認知能力に比重が重く置かれていることにより、学びが機械的なものとなり、喜怒哀楽といった人間的な豊かな感情を伴った学びになりづらく、結果として「学び」が「個人の幸せ」「社会の発展」に繋がりづらいという現状があるのだと思います。

世の中にあるさまざまな学びに人間性(認知能力・非認知能力の良いバランス)を掛け合わせ、学びを人間らしいものへアップデートしていきたい。
その先に自分なりの幸せを見つけられる人を増やしたい。

クロスシップはそういう思いを実現するための会社です。

今後の事業展開

クロス・シップでは今後展開する事業は下記のようなものを考えています。
これらをどういった順序でどう繋げていくか?が肝となるわけですが、これもまた別noteで詳細をまとめられればと思います。

・教育領域特化型HR事業:
 教育領域でのキャリア構築で困っている従事者様や、良い人材の採用や育成に困っている事業者様の間の架け橋となり、より良い学びを提供できる環境構築に貢献します。
・非認知能力向上イベント事業:
 非認知能力向上のためのイベントの企画・実践にノウハウを持っている当社が、イベントを多く企画し実施し、多くの生徒の非認知能力向上に貢献できるようサービス展開していきます。
・教育コンテンツマーケットプレイス事業:
 オンラインの教育コンテンツオープンマーケットを作り、さまざまな学びのコンテンツや教え方を考案した人が気軽にアップロードでき、それを使いたい人が気軽に利用できる、マーケットプレイスを構築します。
 そうすることで、良いコンテンツや教え方が自然と広がる、より民主主義的な教育マーケットが構築できると考えています。
・教育DX・経営支援事業:
 教育事業者様向けに、DXツールの展開、経営支援も展開します。
 そうすることで、より良い教育を提供する多様な機関が世の中に存在し続け、生徒や保護者にとっての多くの選択肢を残せるように貢献します。

記事の最後に

クロス・シップは2022年に創業したばかりの会社ですので、これから参画していただく方々と一緒に、ミッションを追求していきたいです。
全員に成長の機会を多数用意できるような会社にもしたいです。
ちなみに、教育領域の業務経験はなくても全く問題ありません。

会社と一緒に成長したい、教育をより良くしたい、事業立ち上げに携わりたい、という方はぜひお声がけください!


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