思考と言葉のかけらを、週2回お届け。「伊佐知美と古性のちの頭の中」共同noteメンバーシップ、はじまります
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昔話から始めてしまうのだけれど。金融業界の会社員をしていた頃、「現実を見なさい」という言葉をよく聞いていて、暗に「夢ばっかり見ているんじゃないよ。今の環境でしっかりと生きなさい」という意味が込められていると感じてた。
けれど、「私は、長い旅に出たい。書き物の仕事をしながら」という長年自分の中で温めていた、それこそ「夢」に向かって歩き出したら、あれよあれよとその言葉の意味が変わっていった気がして、「なんだか不思議だなぁ」と思ったことがある。
端的にまとめると、「変わろうと決めて、進み始めた『ライターの私』で『現実』を改めて見てみたら、自分の好きなことや夢を仕事にしている人がたくさん存在していることに気づけた」ということが書いてあるnoteだ。
きっと、それまでにも存在はしていたのだろうけれど(当たり前である)、私のアンテナが立っていなかったから、関わりあえなかった世界のひとたち。
のちちゃん(古性のちさんのこと)は、ちょうどそんな気づきを得始めた、noteを書いた2016年春頃に出会ったひとだった。共通の友人に、「伊佐さんが世界一周に出るのと同じ時期に、同じく会社を辞めて世界一周に出る女の子がいるから紹介するね」と教えてもらい、上野の「いいオフィス」で話したのが、たしか一番はじめの記憶。
彼女のnoteでも書いてくれていたけれど、今でこそテキストでまとめると、「旅・写真・文章・二拠点」と、重なり合う分野で活動している私たち。けれど、そういえば出会った頃は、共通点といえば「世界一周に同じ時期に出ること」だけで、「似ている」と言ってもらうことも、「似ているひとだなぁ」と感じることも、なかった気がする。
むしろ、目指すライフスタイルや、興味関心やアウトプットの輪郭こそ重なりあっているように見えるものの、彼女の言葉を借りれば「同じ惑星のひと」、または私的には「同じ銀河系出身者」であるとしても、その中でわりと対局に位置するような、友だち。というほうがじつは近いんじゃないかな、と思っている。
彼女について、あらたまってこういう風に、気持ちを表現したことは、これまでない。だから、ちょっとくすぐったいのだけれど、短いことばで無理矢理に表現してしまうなら、心から「出逢えてよかった」ひとだと想う。尊敬しているし、すごいなぁ、と感心するし、時折ちゃんと嫉妬もするし、一番は刺激をもらえて、「私もやろう」と思わせてくれるひと。
……とはいえ、今まで一緒になにかをつくったことは、ない!
もちろん仕事で一緒にトークイベントに登壇したり、彼女が写真、私が文章でコンテンツをつくったことはあるし、世田谷で一軒家をいっしょに借りて「旅人のためのシェアハウス」を共同運営してなんなら同室で暮らしたこともあれば、雑誌の誌面で「伊佐知美と古性のちの暮らしをちらり」的な特集をしてもらって、横に並んだこともある。世界中のおみやげを持ち寄って、オンラインショップをつくったり、旅のフェスで共同出店したこともあれば、トルコや台湾、タイをふたりで旅したことも……!
おや? 思い返せば、さすがにたくさん思い出があった(!)。けれど、いっしょに「何か」やってるじゃん!と言われたらそれまでなのだけれど、私(たち?)としては、今回の共同noteアカウントの運営は、「はじめて、一緒に」という気持ちがある。すこしドキドキする、私たち自身がおそらく、一番わくわくしている読者のひとりの企画。
「伊佐さんは、とにかく太陽のイメージ」と言ってもらったお返事は、やわらかい陽だまりみたいな、月明かりみたいなひと。「これ!」と決めたら何ふり構わず、日々の暮らしや睡眠をどんどんと削ってしまう、イノシシみたいな激しさがある私と違って(どうもこんにちは、獅子座・寅年の女です)、彼女はいつもしなやかで、それでいてとても強く才能にあふれていて、ひとに愛される / 空気をほどいていく雰囲気をまとうひと。
なにこれ、ラブレター……?
ううん、言いたいことはね。そういう、「重なり合う分野」で活動する、けれど「ちょっぴり違う」私たちが、表舞台に出る「結果」の前の、「思考」や「言葉」を綴る場を持つことで、何か「あたらしい場所」が作り出せるのではないかと思っている、ということ。
「旅・写真・文章・二拠点」。今はこれ。出会った頃はそうではない二人だったように、もしかしたらこれからの未来、私たちはまたもう少し変わっていくのかもしれない。または、軸は変わらないけれど、どこに枝葉を伸ばし、どこにツボミを見つけるのか。私たちもわからない。
そういう、けれど「歩いていく道」を、シェアして、一緒に日々を歩めるひとと。今回の「伊佐知美と古性のちの頭の中」noteのメンバーシップでは、出会っていきたい、みんなの頭の中も、教えてもらったり、一緒に考えていったり、できたらいいなと思っているのかもしれません。
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<以下、のちちゃんこと、古性のちさんのnoteより転載>
プランは2種類「頭の中プラン」と「もっと頭の中プラン」
さて今回ご用意しているプランは2つのみ。
基本どちらも月額制です。
① 頭の中プラン
ひとつめが「頭の中プラン」、ふたりのエッセイ(言葉と思考の欠片)が月8本読めるプラン。日本・世界各国を旅するふたりが、毎週水曜日と日曜日にいろんな場所から更新してゆきます。その土地で考えたことや新しいアイディアの欠片、読んでよかった本のことや、オープンのSNSでは書けないちょっとプライベートなことも。頭の中をたっぷりのぞいてもらえたら嬉しいです...!(交流掲示板もついているので、ぜひメンバー同士でたくさん投稿してもらえたら嬉しいです!)
② もっと頭の中プラン
もうひとつが「もっと頭の中プラン」。1の頭の中プランに+でゲストを招待したイベントやふたりのラジオ、そして月に1度、その月にふたりが撮ったお気に入りの1枚を壁紙として配信を予定しています。ラジオ内では掲示板に投稿してもらったお悩み相談にお答えすることも。不定期のイベントではふたりが「今この人の頭の中をのぞいてみたい!」と思う方を招いてのトークなど。わいきゃい楽しく配信していきます!きっとさらに一緒に楽しんでもらえるプランです。
スタートは2022年11月1日より。さいしょの1ヶ月間は無料でお試しが可能です
ということで、メンバーシップの扉が開くのは11月1日より。それまでわくわくお待ちください。以下medyにご登録いただければオープン時にご案内もさせていただきます。(登録は下記からメールアドレスをぽちり)
また、先日Twitterスペースでふたりで喋ったので、もし良ければ。録音できるのすごい。
☂️さいごに(伊佐再登場)🌙
のちちゃん、出版おめでとう……!きっと共同アカウントでも、この書籍の話がたまに出てくる、はず? 美しいのちちゃんの部分が、分身のように反映された、多くの人の本棚で、長く生き続ける大切な書籍になる予感がします。
ではでは、また11月1日より、「伊佐知美と古性のちの頭の中」noteメンバーシップでお会いしましょう。(それぞれ、個人のnoteアカウントはもちろん続けて、あたらしく共同アカウントが「増える」イメージです!)
いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。