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ともみの部屋 #2

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伊佐知美の、世界一周の旅とエッセイ。2016年10月〜
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2017年11月の記事一覧

伊佐知美のアシスタントを募集します。

伊佐知美のアシスタントを募集します。

「書くことで生きていきたい」と願ったのは、たしかもうずっと前、小学生や、もしかしたらもっと幼い頃だったかもしれません。

けれどずっと実現できなくて、出版社に就職することもできなくて、それでも諦めたくなくて。今から3年半、4年くらい前の27歳の頃に、初めて「兼業ライター」として書き物や取材・メディアに携わることを始めました。

新卒で入社した会社は金融。かろうじて潜り込んだ先は憧れの大手出版社

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奇跡のような時間はあるのかもしれない、私たちの人生に【日本・北海道下川町】

奇跡のような時間はあるのかもしれない、私たちの人生に【日本・北海道下川町】

冬、しんしんと降り積もる雪。もう一度あの夜からやり直せたら、と心の底から願うような1日を、過ごせただけで。私たちは感謝をするべきなのかもしれない。

ふらり目が覚めて向ける足。見つめた先、窓の外街頭光る。舞うのは雪。白く空から、舞い降りる。

ねぇ起きて、と声をかけられたなら、と何度も想う。月を超えて海を超えて、あなたにこの白い世界のはじまりを、季節の境目に立っていることを、伝えることができたなら

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空から見る東京の海の青さ、寄る港、仮からの脱却【日本・東京→北海道】

空から見る東京の海の青さ、寄る港、仮からの脱却【日本・東京→北海道】

離陸してから機体が傾いて、雲と同じ目線で世界がすこし揺らぐ様を、私はきれいだな、と思いながら東京の空を飛ぶ。青い空と雲が交じる世界に、グレーの翼やけむりをあげる工場、たくさんの人が暮らす家が理路整然と並ぶ場所。私が帰ってきた街。

東京の海を青いと感じたのは、もしかしたら初めてのことだったかもしれない。ふわり、今まで心奪われてきた海を思い出す。オーストラリアのバイロンベイ、ロットネスト、ひとり向か

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