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人間は依存しつつ自立する(人間の発達の基礎)
ー 教育の質的転換を求めて(3)ー
アドルフ・ポルトマンは人間の誕生について次のように述べている。「人間は生後1歳になって、真の哺乳類が生まれた時に実現している発育状態に、やっとたどりつく。そうだとすると、この人間がほかのほんとうの哺乳類なみに発達するには、われわれ人間の妊娠期間が現在よりもおよそ一ヵ年のばされて、約21ヶ月になるはずだろう。」(アドルフ・ポルトマン著 高木正孝訳『人間はどこま
子どもと大人の安心を基礎とした信頼関係を創る ー 教育の質的転換を求めて(3)ー
子どもと大人の安心をベースにした信頼関係を創る。 これが、今日の「先生」という社会的存在を創り出していくときに、もっとも忘れ去られている内容である。
子どもが幼稚園、保育所、幼保連携型認定こども園(以下、園)に入ったとき、初めて「先生」という「人種」に出会う。
この「初めての先生」の出会いが、ある意味、その後の人生で出会う「先生」との対応に影響してくる。
「良い先生」に出会えば、その後
教育の質的転換を求めて(2)
😊 育ちのベースとなる概念
また少し間が開いてしまった。元となる文章はあるのだが(過去私が授業をしていたときの講義ノート)なんとなく、日々過ごしていたら、今日になってしまった。と、書くと、日々何かしているようだが、単に無精なだけ。今日は雨。で、久しぶりに書くことにした。
今回は、具体的なことを記述する前に、その具体的な内容のベースとなることを記述していくつもり。
人の育ちはどのように
保育・教育の専門家としての資質・能力
保育・教育の専門家の資質・能力は、日本の中では深まり、向上しているのだろうか、と長年思っている。私の結論は、あまり深まっていないし、向上していないと考えている。
世の中、医学、科学、化学、芸術、音楽、スポーツ、エンターテイメント、等々それぞれの分野はすごい発展している。しかし、保育・教育の世界では、いまだに、保育・教育がうまくいかなければ、「保護者のせい」にする先生がなんと多いこと。自分の目