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癌に関すること

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2014年6月からの闘病記録と癌に関する情報
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記事一覧

ふたたび放置・様子見状態へ

俺の病の現状は、直腸がんの肺転移ならびに後腹膜リンパ節転移で、ステージ4である。

過日、主治医との面談時に、使えるかもしれない抗がん剤の話題が出た。

そのときまでに、腫瘍を消滅あるいは縮小させる効果は無い「後方ライン」と呼ばれる薬の一つである「ロンサーフ」を服用しており、結果として腫瘍の増大が止まらなかったために使用を取りやめた時期だった。
主治医は、もう使える薬が無いから、しばらく何もしない

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直腸癌の治療記録(2014~2021)

■ 2014年
自覚症状として少し前から下痢や残便感があった
2014.05.08 益田 山尾内科医院 脾臓エコー検査 神経性大腸炎用漢方薬
2014.05.31 益田 たかせ内科医院 腫瘍マーカー検査
2014.06.07 たかせ内科医院 腫瘍マーカー結果判明 基準値オーバー
2014.06.12 益田 医師会病院 初診
2014.06.17 医師会病院 大腸内視鏡検査 直腸癌と判明
2014.

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最も有効な抗がん剤

最も有効な抗がん剤

現在、投薬治療が終了した身にとって、最も有効な抗がん剤となっているのは音楽活動である。

肺にある腫瘍の影響で会話に支障をきたしているのに、ステージに上がると歌えるのは不思議だ。

もっとも無傷ではなく、うまく喉が使えなかったり、高い声が出にくくなっているが、今のところ何とかなっている。

歌えなくなるまではステージに立つつもり。

感染症による不自由な風が世の中に吹き荒れているが、そんな中でも人

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治療終了

今日は日赤で診察を受けた。
昨日の造影CT検査の結果が出て、両肺の転移腫瘍と後腹膜リンパ節の腫瘍は共に少し増大していた。
主治医の判断で、今後の抗がん剤治療はしないこととなった。
(点滴する抗がん剤はすでに中止になっており、現在服用している飲む抗がん剤も中止)
効果が期待できる薬はすべて使い果たしたということだ。
投薬してもメリットが無く、デメリットだけになる。
ただ、月に一度のペースで診察(現状

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新投薬メニュー5クール目

益田赤十字病院での日帰り化学療法を、3週間スパンで続けている。
メニューは「FOLFOX6+ベクティビクス」療法だ。
吐き気止め・ベクティビクス・オキサリプラチンと点滴で入れて、最後にシュアフューザーという薬液自動注入器に入った5Fu(フルオロウラシル)を装着。
そして装着したまま帰宅し、46時間かけて投与される。
容器に風船がセットされてて、風船がしぼむことによって薬液が躰に入るという仕組みだ。

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新投薬メニュー2クール目

昨日、益田赤十字病院に日帰りで化学療法を受けに出かけた。
メニューは「FOLFOX6+ベクティビクス」療法だ。
ケモ室は2階にあり、入室するとカーテンで仕切られたベッドが10台くらい置かれている。
室内にはゆったりとしたヒーリング音楽が流れてて、リラックスできる環境にしようという姿勢が感じられた。
奥の方にケモ室専用のトイレがある。
ベッドの背もたれの上げ下げは電動ではなく手動なので、看護師さんの

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新たな旅路の始まり

今日から益田赤十字病院に二泊三日の予定で入院している。
直近の投薬メニューに新たに加わったイリノテカンによる副作用(下痢)がキツく出たので、異変にすぐに対応できるようにと、主治医から地元への転院を勧められた。

高槻(直腸切除)⇒生駒(一時的人工肛門閉鎖)⇒戸畑(放射線・化学療法・温熱療法・高気圧酸素治療)⇒春日(化学療法)と遍歴してきて、ようやく地元益田に戻ってきたことになる。

現在の疾患名は

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七夕のおもひで

七夕のおもひで

6年前の今日、2014年の七夕の日に、高槻市にある大阪医大付属病院に入院して、術前放射線・抗癌剤治療を開始した。
抗癌剤としては、ユーエフティE配合顆粒T150+ユーゼル錠25mg を1日3回服用した。
退院したのが8月7日だったので、一か月間の入院である。
治療はけっこうキツくて、体重が一気に8キロくらい減ってしまった。
そしてその後、体重は元に戻っていない。
同年の6月17日に地元の病院で大腸

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副作用による初めての脱毛

去る2020年3月31日に新しい薬を2種類、点滴で躰に入れた。
一つはイリノテカン(抗がん剤)で、もう一つはパニツムマブ(商品名ベクティビックス : 分子標的薬)である。
そのうちの一つイリノテカンの副作用で脱毛が始まった。
4月22日の朝、シャワーで髪を洗っていて、ふと手を見ると髪の毛がまとわりついていた。
ぎょっとして髪を手櫛してみると、けっこうな本数が手のひらにあった。
ついに来たか!
それ

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新世界

コロナ禍で世界は新しく生まれ変わるという人がいるが、新しい世界は毎朝のように生まれている。
この地上にいる個の一人である自分もしかり。
変化に抗っても流されるだけだ。
ビッグ・ウェンズデーのサーファーのように、うまく波に乗ろう。

さて変化といえば、おれの頭髪にも漏れなくやってきた。
過日、2020年3月31日に新しい薬を2種類【イリノテカン(抗がん剤)とパニツムマブ(商品名ベクティビックス :

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投薬後のこと

去る2020年3月31日に新しい薬を2種類、点滴で躰に入れた。
一つはイリノテカン(抗がん剤)で、もう一つはパニツムマブ(商品名ベクティビックス : 分子標的薬)である。

代表的な副作用としては、下痢・皮疹・爪囲炎・脱毛が想定されるが、まず下痢と皮疹が発現した。

投薬後すぐにロレツが回らなくなり、体の浮遊感が生じた。
そして胃の違和感と軽い吐き気。
当日の夕食は全残しだった。
退院後に下痢の開

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体内下宿人との日々 Vol.5

今日(2020.3.24)は造影CT検査を受けに、日帰りで春日市に出かけてきた。
晴れて気持ちのいい日だった。
検査の結果は、腫瘍がさらに大きくなっており、数も少し増え気味だ。
これまで一年近く「アバスチン+5-FU」療法を行ってきたが、腫瘍に耐性ができて効かなくなったので、「イリノテカン+パニツムマブ(商品名ベクティビックス)」療法に変えることにした。
イリノテカンは抗がん剤で、ベクティビックス

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体内下宿人との日々 Vol.4

3週間ぶりの入院だ。

福岡徳洲会病院@春日市

病名 「直腸癌術後 転移性肺腫瘍」
入院期間 2020 3/9 - 3/11

3/9の検査結果
◇ 血液
 白血球数は正常値
 腫瘍マーカーはCEAが少し基準値オーバー
  CEA : 10.61 (基準値 0 - 5) 前回 (2/17) : 10.14
  CA19-9 : 8.2 (基準値 0 - 37) 前回 (9/10) : 8.1

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体内下宿人との日々 Vol.3

約2か月ぶりの入院である。
2か月、投薬しなかったので躰はさすがに楽だったが、下宿人ものびのびしてたようで、少し太っておられた。
またダイエットしてもらおう。
今回、検査のみでなく、いきなり入院投薬だったのは、主治医も(そして、おれ自身も)腫瘍の増大を想定していて、結果的にそうなっていた。
これは、あたり前田の、、、ことなのかもしれない。
なぜなら、自分でそういうイメージを持っていたのだから。

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