感情を言葉にするってどうやるの?
この記事は以下の記事の続きですが、これだけ読んでいただいても大丈夫です。(できれば読んで欲しいけど)
「人を惹きつける文章の書き方って?」では、「自分の言葉」で書くっていうのは、自分が感じたこと、考えたことをそのまま言葉にするという話をしました。
そして「自分の言葉」で書くって? では、日々の自分の感情や考えをそのまま文章にしようという話をしました。
この記事では「自分の感情や考えをそのまま文章にする」ことについて、さらに深掘りしていきます。
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私たちは毎日、いろいろな感情や考えが頭の中に浮かんでいます。
でも、それを文章にしようとすると、うまく言葉にできないことも多いですよね。
特にライティングの初心者さんは「書きたいことはあるんだけど、手が止まってしまう」状態になってしまいませんか?
ここでは、そんなときに使える方法を紹介します。
1. まず、自分に問いかけてみる
いきなり文章を書き始めようとしない。
自分が今どんな気持ちか、少し考えてみましょう。
例えば、「なんで今、こんなにイライラしてるんだろう?」とか「何が嬉しいんだろう?」と自分に聞いてみるんです。
そうすると、モヤモヤした気持ちやぼんやりした感情が少しはっきりしてくることがあります。
2. 思いっきりシンプルな言葉で始める
難しい言葉じゃなくていいんです。
一言だけで構いません。
まずは「最悪!」「嬉しい」「悲しい」「疲れた」みたいな、シンプルな言葉からスタートしてみましょう。
その言葉に「何で?」と自分に問いかけて、それに答えていけば自然に文章ができてきます。
例:
「今日はちょっと疲れた。なぜなら、夕方になって急ぎの仕事を頼まれて残業になったから」
「夫とケンカして、すごく悲しかった。なんでいつも、些細なことで言い合いになっちゃうんだろう」
3. 似たような経験を思い出してみる
今の気持ちに似た経験を思い出してみてください。
そのとき、どんなふうに感じたかを思い出すことで、言葉が見つかりやすくなります。
例:
「この悔しい気持ち、受験の時に第一志望に落ちたときと同じかも。」
4. たとえや比喩を使う
感情をそのまま表現するのが難しいときは、たとえや比喩を使ってみましょう。
例えば、「胸がドキドキした」とか、「頭の中が真っ白になった」みたいに、何かに例えて表現すると、気持ちが伝わりやすくなります。
例:
「信頼していた同僚に裏切られた気がして、心がズキッと痛んだ。」
「PTA役員の任期が終わって、まるで大きな石が肩から落ちたようにホッとした。」
この時、うまいこと言おうとか、カッコ良く表現しようと思うと、かえって何が言いたいのかわからくなりがちなので気をつけてください。
ありきたりに感じる表現でも、誰もがイメージできる書き方にするのがオススメです。
「頭が痛い」なら「頭が締め付けられてるように痛い」「耳の奥からガンガン音が響く感じ」「頭が重くてぼんやりした痛みを感じる」っていう感じ。
この「誰もがイメージできる」表現のバリエーションっていうのはインプットが大事なんですよね。
たくさんの文章や映画、コミックなど人の感情が豊かに表現されているコンテンツにたくさん触れている人は、アウトプットの引き出しが増えるので日常から意識してみてください。
5. 五感を使って表現する
感情をうまく言葉にできないときは、五感(見る、聞く、感じる、嗅ぐ、味わう)を使ってみるのも良いです。
見たもの、聞いた音、触った感覚を使って感情を表すと、もっとリアルに伝わります。
例:
「帰り道は秋の風が冷たくて、なんだか切ない気持ちになった。」
「友達が買ってきてくれたケーキの甘さが、心まで温かくしてくれた。」
6. 時間を置いてみる
1~5まで試してみたけど、うまくいかない?
すぐに言葉にできなくても大丈夫。
少し時間を置いてみると、表現が見つかることもあります。
入力画面を見つめるだけじゃなくて、散歩したり、好きな本を読んだり、友達と話したり。
ふとした時に、新しいアイデアが出てくることもあります。
7. 完璧を目指さない
自分の感情を表現するのは難しいこともあります。
だから、最初から完璧を目指さなくても大丈夫。
練習していくうちに、少しずつ自分らしい表現ができるようになります。
どうしても言葉にできなかったら。
正直に、こんな風に書いてもいいんです。
「昨日のことを思い出すたびに、言葉にできないモヤモヤした、何だかイヤな気分になる」
「あー、その感じ、わかる」って思いません?
これが共感。
全てを上手く言葉にできなくてもいい。
「上手く言葉にできない気持ち」が読者に伝わって、共感してもらえれば文章としては成功です。
感情を言葉にするのは、簡単なことじゃないかもしれません。
でも、少しずつ練習していくことで、自分の気持ちをもっと上手に表現できるようになります。
自分の気持ちを大切にして、それを言葉にしてみてください。
あなたの文章が、きっと誰かの心に届く日が来ます。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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