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『#Eぐみに会いに行く。』vol.4 【前編】 〜海と一軒家の暮らし〜

同級生へのインタビュー企画『#Eぐみに会いに行く。』。今回お話を伺ったのは2021年に念願のマイホームを手に入れたこの方。ゴールデンウイークの最終日、神奈川県茅ヶ崎市のご自宅でインタビューをさせていただきました。

『#Eぐみに会いに行く。』
vol.4

インタビュアー・神田朋子

今回のインタビュイー : ヤマ(仮名)
大学卒業後、都内の情報通信機器メーカーにて、営業、SE等を経験。現在は同社のマーケティングを担う。結婚後、2021年にマイホームを購入。

海の近くで

神田:今日はお家まで押しかけちゃってごめんね。ヤマが茅ヶ崎に一軒家を買ったっていうから、「これはもう、行くしかない!」と思って(笑)。
では、よろしくお願いします!

ヤマ:はい(笑)、よろしくお願いします。

神田:せっかくなので、お家のことをききたいんだけど。ここには、いつごろ引っ越したの?

ヤマ:買ったのは、2021年の暮れ。ここに来る前までは横浜にいたんだけど。

神田:そうだったんだ。やっぱり、近くに海がある場所に住みたくて、茅ヶ崎に移って来た感じ?

ヤマ:いや。最初はもっと横浜の市内で探してたんだけど。坂の上とか、駅から遠いとことかばっかっりだったから。奥さんも自分も、どうせほとんどリモートワークだから、ちょっと別のところも探そうってことになってね。

神田:へぇー。実際に住んでみて、住み心地はどう?

ヤマ:住み心地は……メチャクチャいいね(笑)。ちょうどここが駅から海までの真ん中にあるんだけど。ちょっとした時間に、パッと海にも行けるから、朝とか昼にランニングしたりしてね。

神田:へぇー! いいなぁ〜。

玄関の横にはシャワースペースが。この辺りでは一般的な光景。海から帰って来ると、身体に付いた砂をここで洗い流す。

神田:そういえば、社会人になってすぐの頃かなぁ? ヤマが神奈川県の横須賀に引っ越したっていうのは聞いてたけど。会社がそっちの方だったの?

ヤマ:いや。その頃の勤務地は都内。品川だったんだけど、横須賀からなら京急本線一本で行けるからね。”横須賀”って、そこそこネームバリューもあるから、ちょっとしたミーハー心もあったんだけど(笑)。

神田:ふふふふ(笑)。

ヤマ:だからその時から、ずっと神奈川。横須賀は、街としてもけっこう気に入ってて、8年ぐらい住んでたかな。家の周りは個人商店が多くて、徒歩1分ぐらいのところにバーとかもあってね。

神田:へぇー。

ヤマ:横須賀にいる時に奥さんに会って、横浜で結婚したの。

一戸建てに憧れて

神田:やっぱり家を買うのって、ヤマにとっては憧れだったの?

ヤマ:うーん。「家を買う」っていうことよりも、「戸建てに住む」ってことに憧れてたかな。子供の頃はずっと団地に住んでたから。

神田:へー。実は私も団地育ちなんだけど、あんまり団地に悪いイメージがなくて。ヤマはそんなに、団地が嫌だった?

ヤマ:うーん。オレが住んでたのは練馬区の光が丘っていうところなんだけどね。

神田:ああ、ものすごく広い土地に、たくさん団地が建ってるところだよね。(※)

※ 光が丘パークタウン
都内最大規模の米軍宿舎「グラントハイツ」の跡地に作られた住宅都市。1992年の完成に至るまで、およそ20年間に渡り開発が行われた。計画区域約186ha、計画人口約42,000人。広さ約60.7haの「光が丘公園」の他、住宅、病院、商業施設等を有する。1983年、入居開始。敷地内の団地群は通称「光が丘団地」と呼ばれる。

参考資料:『光が丘パークタウン 街づくり20年のあゆみ』(住宅・都市整備公団)

ヤマ:そうそう。子供の頃は団地が出来たばっかりで、街も割と新しかったんだよね。周りの小学校とか中学校も一気にバーって増えていった感じで……

神田:ふーん。

ヤマ:飲食店なんかも昔ながらのお店みたいなのってほとんどなくて、チェーン店ばっかりだったから、高校生になるまで個人経営の定食屋にも入ったことなかったの。

神田:へぇー! そうなんだ!

ヤマ:だからなんていうか、団地のつまらなさ、みたいなのは感じてたのかな。

神田:なるほどね。そういえばこの辺は、個人商店が多いよね。

ヤマ:うん。そういうところも含めて、ここが気に入ってるんだよね。

まさか、こんな人生になるとは。

神田:さっき見せてもらったけど、2階のヤマの音楽部屋、スゴイね(笑)。ピアノとか、レコードとかもいっぱいあって……

ヤマ:あの部屋はちょうどこのリビングの真上なんだけど、家の前の道が ひらけてるから、あんまり気にせず音も出せるしね。あとは、1階のキッチンの横にバーカウンターを付けたから……

神田:夜な夜なお酒飲んだり?

ヤマ:うん。

神田:音楽かけて踊ったり?

ヤマ:うん(笑)。コロナ禍で買ったバーベキュー用グリルで、肉焼いたりもするよ、家の前で。

神田:なんだよ! 楽しそうだな(笑)!!

ヤマ:まぁ、楽しい感じでやってるよ(笑)。でも、さっきも言ったけど、もともとは横浜で家探してたから、最初からこういう生活を狙ってたわけじゃないんだけどね。

神田:そっか。一戸建てに住みたいとは思ってたけど、そもそも「海で遊びたい」とか、「バーベキューしたい」って思ってたわけじゃないんだよね。

ヤマ:うん。

神田:だけど、「40歳になったら海の近くの一軒家でバーベキューしてる」なんて、高校生の時のヤマが知ったら何て言うだろうね(笑)。

ヤマ:「マジで?」って、言うでしょ(笑)。

後編につづく)

(取材日:2023年5月7日)

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