神田朋子

ライター/batons writing college1期生/インタビュー企画#Eぐみ…

神田朋子

ライター/batons writing college1期生/インタビュー企画#Eぐみに会いに行く。/毎日note継続1000日以上/https://instagram.com/lantern_paper

マガジン

  • #Eぐみに会いに行く。

    ◆同級生インタビュー企画◆ 〜大人になった仲間たちに、押しかけ近況インタビュー〜 高校時代の3年間を共に過ごした仲間たち。 「彼らは今、どうしているのだろう?」 40歳を目前に、私はふと、そう思った。離ればなれになっていた間、みんなはどんな決断をして、どんな道を歩み、そして今、何を思うのだろうか? 題して、『E組に会いに行く』。 クラスの全員を目標に、がんばります!

  • 私の好きなnote

    他のクリエイターさんのnoteの中から、私が好きな記事を集めました。

  • エッセイ

    エッセイ。わりと、静か。

  • ラジオのこと。

    すきなラジオについて。 「ラジオレポート」というほどのものではないけれど。

  • かく、つなぐ、めぐる。

    • 32本

    『かく、つなぐ、めぐる。』はライター・古賀史健さんが開講したbatons writing college (バトンズの学校)の1期生有志によるマガジンです。「書くこと」を通じて出会った仲間たちと、これからもつながっていける場をつくりたい。そして、古賀さんから受け取った大切なバトンを胸に、この先もみんなで書き続けたい。そんな思いから、私たちはこのマガジンを立ち上げました。毎月、2つのキーワードをもとに、11人の"走者"たちがバトンをつなぎます。記事の更新は3日に1度。書き手それぞれの個性的なエッセイをお楽しみください。

最近の記事

  • 固定された記事

あのころ、できなかった話をしよう。〜卒業から22年の時を経て〜『#Eぐみに会いに行く。』vol.9 担任・富沢 崇 先生スペシャルインタビュー 【後編】

かつてお世話になった学校の先生。最近、そのころの先生の年齢に自分が近づいていると気付き、はっとすることがあります。 ライター・神田朋子が、高校時代の同級生にインタビューをする企画『#Eぐみに会いに行く。』9回目となる今回は、スペシャルインタビューとして担任の富沢崇(とみざわ たかし)先生にお話を伺っています。 前編では、かつてのEぐみの話から、先生ご自身の学生時代、そして教員時代のエピソードについてお訊きしました。後編ではいよいよ、昨年先生が執筆された著書の話題を中心にイン

    • なぜ3連休を過ごすのが下手なのか

      せっかくの3連休だというのに、現時点で、ほぼ何もせずに半分以上が過ぎてしまった。 通常の土日2連休であれば、大抵1日目は部屋の掃除をして、2日目は外出する。3連休なら、最初の2日間を通常の2連休のように過ごせば良いのだろうけれど、何故かそれが出来ない。起床時間も通常の休みの日より遅くなって、心なしか動きもゆっくりだ。その結果、いつもの土日休みよりも「何もしなかった」感が強くなる。 特に昨日と今日は気圧のせいで頭痛がひどく、余計に何かをする気が起きなかった。「休みの日なのだ

      • 〇〇味のお菓子

        以前勤めていた職場の近くのお菓子屋さんで、ごぼう味のおかきが売られていた。小指の先くらいの大きさで、香ばしいごぼうの風味と塩気がたまらなかった。 今日はコンビニで焼き鳥味のポテトチップスを見つけ、思わず買ってしまった。ごぼうも焼き鳥も好きだけれど、それそのものを料理として食べるよりも、その味がついたお菓子の方が魅力的に感じられる。いったいこれは何なのだろうか。 私にとってのお菓子の価値のひとつは、「主食ではないこと」だ。朝昼晩の三食を食べれば事足りるのに、間食をしてしまう

        • 美術館のレストラン

          久々に両親と一緒に美術館に併設されたレストランに入った。たぶんここで食事をするのは数十年振りだ。 私は数十年前に食べた記憶のあるオムライスとアイスクリームを頼んだ。注文はタッチパネルになっていた。母よりもスマホデビューが遅かったはずの父が、得意げに画面を操作して注文をしてくれた。 テーブルに運ばれて来たオムライスに乗った卵は、とろとろの半熟系だった。私が子供のころに食べたのは、もっともっと素朴な、表面がするんとしているやつだった気がする。アイスクリームのほうはよく覚えてい

        • 固定された記事

        あのころ、できなかった話をしよう。〜卒業から22年の時を経て〜『#Eぐみに会いに行く。』vol.9 担任・富沢 崇 先生スペシャルインタビュー 【後編】

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        記事

          美術館

          明日は両親と3人で美術館に行く予定だ。家族で美術館なんて何年振りだろう。 子どものころは、父と母どちらかと2人で行った記憶がある。たぶん、いつも片方が仕事でいなかったのだ。だから3人揃って行くなんて、久々どころかほとんどなかったのかもしれない。 私は何を見たかはよく覚えていなくて、美術館の隣のレストランで食べたオムライスの記憶ばかりがはっきり残っている。ウエハースが付いてくるものだとばかり思っていたアイスクリームに、何も添えられていないのを見て大泣きしたのも確か美術館のレ

          としをとること

          少し前から、手の甲に赤い点のようなものがひとつできた。 たぶん、歳をとるとデコルテによく出る「老人性血管腫」のようなものなんだと思う。痛くも痒くもないので放っておいている。加齢に伴うものとはいえ、見た目が特に悪いわけでもないので、気分は落ち込まない。「かわいいな」、ぐらいに思うことにした。 こうやって少しずつ、歳を重ねたことに気づいていくのだろう。シミが増えたり、体力が落ちたりするのだろう。「1年経つのがあっという間」という感覚は前々から持っていたけれど、最近までそのこと

          としをとること

          十五夜

          今日は十五夜だ。 朝の天気予報で言っていたのを、先ほど思い出した。今日は久々に残業をしたせいで、私はまだ、まんまるな月を確認していない。 今日も暑かった。9月って、秋じゃないんだっけ? 今年は秋が短いらしい。いちばん好きな季節なのに。 暑くもなく、寒くもなく、お散歩にちょうど良い秋の陽気。過ごしやすい季節はいつだってあっという間に過ぎていくが、やはり年々、秋は短くなっている気がする。これでは「読書の秋」も「食欲の秋」も楽しめない。本や食材を選んでいるうちに、過ぎ去ってし

          そんな自分に慣れるまで

          40年も生きているのに、日々一喜一憂してしまう自分の性格に慣れることができない。 油断禁物の場面とか、不調の兆しとかを、もう少し敏感に察知して対処すればいいのに、何度も同じ轍を踏んでしまう。そしてまた落ち込んで、立ち直るのに時間がかかるのだ。いつも私がいちばんがっかりするのは、自分自身の性格に対してなのである。 仙人みたいになろうとは思わないし、あれるとも思わないけれど、こんな調子がいつまで続くのかと途方に暮れることはある。これでも数年前よりは生きやすくなったけれど、なん

          そんな自分に慣れるまで

          譲り受けた菓子入れ

          祖母が引っ越すにあたり、いろいろとお下がりをもらっている。 これまでは服やアクセサリーが多かったのだけれど、昨日は器をもらってきた。木製の「菓子入れ」だ。そういえば幼いころに祖母の家のお茶の時間に、これにあられがのっていたような気がする。 直径15センチほどだが、そこの部分がものすごく分厚く、重い。目が詰まった良い木が使われているのだと思う。お下がりをもらってばかりいると、私の家の中がモノで溢れかえってしまう。譲り受ける前に、本当に使い続けられるかどうか自問自答しなくては

          譲り受けた菓子入れ

          祖母の潔い分別

          祖母が古い家から引っ越すので、今日は荷物の整理を手伝ってきた。手伝うといっても、叔母たちが押し入れから出してくるものを「要る」「要らない」と判断する祖母の横でゴミ袋を広げたり、2階から1階に物を運んだりするくらいだ。 祖母は90歳をとっくに過ぎているのに、ものすごく頭がはっきりとしている。言ったことをいちいちよく覚えているし、叔母や私よりもよっぽど計算が速い。押し入れから出てくる物それぞれにつてもちゃんと解説をしてくれる(そのぶんちょっと時間がかかる)。いつ誰に買った物だと

          祖母の潔い分別

          うまくいくとき いかないとき

          インスタグラムで、見た目がおしゃれな料理ばかり見ていたせいで、最近、やたらと美味しそうな写真が流れてくる。 そんなに手は込んでいないけれど、いつもあまり買わない食材が多い。マッシュルーム、レンコン、ズッキーニ。価格も少しお高めだ。雰囲気のある料理を作るには、お金がかかるのだろうか。 好奇心をくすぐられ、いろいろ買って作ってはみたけれど、上手くいかないものも多い。見た目はいいけど味はイマイチとか、作り方の最後に「ガスバーナーで焦げ目を付けると尚よし」と書いてあって、そんなこ

          うまくいくとき いかないとき

          編集者気質

          「ちょっと涼しくなったせいで、最近、虫が元気になったよね。昨日、家ででっかいクモが出てきたから、たおしちゃった」 エレベーターで乗り合わせた同僚が言った。そうか、だからか。夏の間は毎日、帰宅すると、アパートの中庭から蚊が2、3匹、私についてきてしまう。部屋に入ってすぐに彼らを捕まえるのが私の日課になってきたのだが、昨日はすばしっこくてなかなか大変だったのだ。 いつもより機敏だとは思っていたが、気温と蚊の動きの関連性についてなんて、考えていなかった。世の中のものを見て、関連

          編集者気質

          朝顔によせて

          最近は毎朝、通勤時の道沿いにある朝顔の花の色にうっとりしてしまう。やわらかな白色の中心部からフチに向けて、グラデーションになりながら鮮やかな赤紫に色づいている。 私たちは世の中にあるものを切り貼りして、言葉で理屈づけて満足しているけれど、花はそんなことなどお構いなしにただそこにあり、こんなにうっとりする姿で咲いている。点と点をつなげることやグループ分けすることを、まるで何かを作り出したかのように誇らしげに思っているヒトは、本当に滑稽だと思う。花はただそこにあるわけで、説明を

          朝顔によせて

          ひと晩で1年分

          朝、通勤のために電車に乗った瞬間、なぜか中学生時代によく曲を聴いていたアーティストのことを思い出した。 もうとっくに解散してしまったのだけれど、Spotifyで検索するとすぐに出てきた。今聴くとけっとうダサダサなのだけれど、なんだかそれも含めて面白く、アルバムの曲を頭から順に聴き出してしまった。 あまりよく覚えていない曲もあれば、いまだに歌詞を口ずさめる曲もある。曲自体を覚えているというよりは、夢中になって聴いていたあのころの感覚を覚えていて、それが懐かしいのだ。 仕事

          ひと晩で1年分

          古い懐中時計

          昨日、祖母の家に行ってきた。最近、家の中の荷物を整理しているそうだ。行くたびに、服やアクセサリーのお古を渡される。デザイン的に今身につけるのは抵抗があるものもあり、丁重にお断りすることもある。 昨日は懐中時計を渡された。製造年は定かではないが、もうずいぶんと前のもののようだ。50年、とまでは行かなくとも、なかなか年季が入っている。時計屋さんで電池を入れてもらわないと動かないと思っていたが、上部についている突起を回したら秒針が動き出した。ゼンマイ式だったのだ。 とても華奢で

          古い懐中時計

          1年前も同じことをしていた

          スーパーの前に停めたことを忘れ、私の自転車が回収されてしまった。昨日はそれを引き取りに行ったのだ。実は昨年も同じことをしていて、noteを確認したら、なんと全く同じ日だった。 もう、自分のバカさが嫌になる。私はまた去年行った保管所へ行って係員さんに謝り、去年と同じ額の罰金を払うのだ。 電車に乗り、駅から歩いて約20分。保管所に着くと2人の年配の係員さんが対応してくれた。私の自転車は4日ほど前に回収されていて、ちゃんと私を待ってくれていた。 「これ、鍵が差しっぱなしになっ

          1年前も同じことをしていた