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バース最古の家 名物サリーラン・バン バース編⑤

バース編、第5弾はバース最古の家を使ったお店、「Sally Lunn's サリーランズ」をご紹介します。


サリーランズに来たら絶対食べてほしいもの!

 こちらがサリーランズです。見てください、この外観!かわいいー!イギリスっぽさもあり、外壁などの古さが味があります。このブルーがおしゃれですよね。ランプの形も変わっていて、レンガには年季を感じます。

イースター仕様のウインドウ

 そして、こちらに来たら是非食べていただきたいのが、このショーウィンドウ越しに見える、サリーラン・バンです!

 おおお!なんじゃこりゃー!ぱっと見、大きなハンバーガーに見えなくもないですね。これがバースの名物らしいです!ブリオッシュに似たもので、パンのようなケーキのような食べ物です。

バース最古の家はローマ人の宿だった?

 こちらのお店はバースで存在する最も古い家のうちの一つで、1482年からあるそうです。というと、541年前です。ええー!?古すぎー!!また目ん玉が飛び出るところでした。笑 なかなか500年も前の建物でお食事する機会ってないですよね。ありがたや~。
 地下の地中からは、ローマ帝国支配時代のタイルや陶器等が発掘されており、こちらには恐らく、ローマンバスを訪れるローマ人のための宿があったと言われています。また、距離もとても近いので、ローマンバスへ運ぶ料理も作られていた可能性もあるそうです。まさかここでもローマンバスが繋がるとは、驚きですね。当時は、ローマンバスを中心に経済や生活が回っていたことがわかります。(ローマンバスについてはこちらをご覧ください。)

地下にある博物館

紀元前100年前のデザインのオーブン

 地下には当時の様子を残した博物館があり、無料で入れます。こちらはマネキンですが、最初見たときは本物の人間かと思ってびっくりしました笑
 この大きなオーブンは、紀元前100年前からあるローマ式デザインです。そ、そんな昔からオーブンが!!バースに来てからローマ人には驚かされるばかりです。当時はこの地下が1階でしたが、バースの大改革が進んでいたジョンウッド時代に通りが底上げされ、1階が地下になり2階が今の1階になったそうです。(ジョンウッドについてはこちらをどうぞ)

バース名物、サリーラン・バン誕生秘話

 再び時は遡り343年前、1680年にフランスからソランジュ・ルヨン(Solange Luyon)さんという方が、バースに働きにやってきます。フランス語の発音にみんな馴染みがなかったため、彼女の名前は英語風の発音でサリー・ランと呼ばれていました。彼女はこの通りのパン屋で働いていましたが、フランス式レシピを使って新しいパンを作ることにしました。こうして、バース名物サリーラン・バンが誕生しました。彼女の名前が付いたこの食べ物は、たちまちバースで人気の食べ物となり、彼女の名前からつけたサリーランズというお店で今もなお販売されています。

ジェイン・オースティンも食べていた?

 ジェイン・オースティンさんがバースに滞在している間、このバンを食べたという記録が残っています。彼女が書いた手紙に「バンのせいでおなかがいっぱいだ」といったニュアンスの言葉が記されています。ジェイン・オースティンさんはバースの生活が不満だったようですが、いろいろと楽しんでいたようですね。こうやってストーリーが繋がっていると、当時の情景が浮かんで、観光するのが2倍楽しくなります。その土地のことを知るのって大切ですね。(ジェイン・オースティンについてはこちら

サリーラン・バンを食べた感想!

 こちらがサリーラン・バンです!うわ~おいしそうー!めちゃ大きいー!わたしはシナモンバター味を選びました。他にもジャムやチョコレート味がありました。お値段は5.7ポンド、ティーが約5ポンドでした。(2023年現在の値段です、今のレートで約2000円ぐらいですかね)

では、いざ実食!!どきどき、、

め、めちゃくちゃ美味しいー!!ふわっふわっのパン生地、ふわふわパンケーキのようなスフレのような食感に、バターがじゅわっとしみ込んでいて、ほんのり甘いです。こんなに大きいの食べられるかな…と心配でしたが、とても軽いので、さくさく食べられます。これは人気が出るのも納得でした!これは贅沢したい日のおやつに最適です!あっという間に間食してしまいました笑 これはジェイン・オースティンさんもハマるわけですねえ。

 店内もとてもかわいくて、食器もアンティークのものなので、イギリスの雰囲気をたっぷり感じながら、ゆったりとした時間が過ごせます。地下の博物館にはお土産も売っており、観光の途中休憩にすごくおすすめです。

待ち時間&予約

 人気店なので私が行ったときは行列ができていました。ただ回転率がいいので、20分程度で入れました。平日はもっとすいているかもしれません。公式ホームページを見ると、どうやら予約できるようなので、予約するのもおすすめです。

あとがき

 さて、今回はグルメ記事になりましたがいかがでしたか?
ちなみにバン以外にも美味しそうなメニューがたくさんありました。観光客が多かったですが、地元の方はランチなどを楽しんでいました。

 一人の女性から始まったストーリー、人生何が起こるかわかりませんね。自分の得意なことをやり続けると思わぬ道が拓けるかもしれません。

 一つ一つの建物に歴史があり、街全体が貴重な文化遺産であるバース。
昔の人の努力や知恵を学べて、とても素敵な街でした。

ここまで読んでいただき誠にありがとうございました!

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