学ぶためのツールを手に入れた私が今学ぶこと
昔は情報を仕入れる方法は限られていた。
特に、子どもの場合、必要な情報を自分だけで手に入れるのは、至難の業だった。
だからこそ、親のサポートを受けられない子どもや、金銭的に恵まれない人の世界は狭かった。
私もそれらに当てはまっていたので、私の知りたい情報にアクセスすることは叶わず、狭い世界で生きていた。
インターネットが普及して、何より大きく変わったのは、情報格差が縮まったことだと思う。
インターネットが使えるようになる前は、本当に情報は限られた人しか得ることができない貴重なものだった。
しかし、今、インターネットさえ使えれば、ある程度平等に情報を得られる。
例えば、やりたいことをするためには、どんな学校に進学すれば良いのか、手軽に調べることができる。
なんなら、学校に通わなくたって、学びたい勉強をすることだってできる。
やる気と時間さえあれば、どんどん成長できる。
それがどんなに嬉しいことか。
私の親は頼りにならなかったし、私には、メンターと呼べる人もいなかった。
もし、子どもの頃、頼れる大人がいれば、私の人生は劇的に向上していただろうと残念に思うこともあった。
しかし今なら、ネットの中に先生やメンターがたくさんいる。
文字だけの教えではなく、動画でもわかりやすく説明してくれる。
なんなら、質問にだって答えてくれる。
最近の私の先生は、もっぱらYou Tubeの中にいる。
短い時間でお弁当を作る方法や、新しい趣味のジェルネイルのやり方などを教えてもらっている。
他にも、経済情報や量子力学など、今までに触れてこなかった世界についても教えてくれる。
学べないことが無いんじゃないかと思うほど、そのチャンネルは多岐にわたる。
私は子どもの頃、社会科が苦手だった。
しかし、経済について学び始めたら、世界が繋がっていることが体感できて、すっかり社会科にはまってしまった。
とても難しいことばかりなので、正しく理解できているかはわからない。
しかし、You Tubeがなければ、社会科の面白さに気づくことはなかったと思う。
ジェルネイルにしたってそうだ。
もし、You Tubeで学ぶことができなければ、せいぜいワンカラーしかできず、今のようにデザインを作るなどできなかったと思う。
デザインを作ることができなければ、はまることなどなかっただろう。
今まで触れることができなかった情報の中に、面白い学びがたくさん隠れている。
たまたまクリックした先に、もし若かったなら、仕事にしたかったと思えることもあったほどだ。
今になって思うことは、私は案外知的好奇心があるということだ。
子どもの頃はずっと、勉強がきらいだと思っていた。
しかし、そうではなかったのかもしれない。
したい勉強ができなかったから、勉強が苦痛なだけだったのかもしれない。
そういう考えに至った経験から、私は子どもたちにこう伝えている。
好きな勉強をするためには、好きでもない勉強を習得する必要がある、と。
義務教育で学ぶ勉強は確かに楽しくないことが多いような気がする。
しかし、そこを超えなければ、好きな勉強をするチャンスに恵まれない。
やはり、好きなことをするには、いくつか壁を超える必要があるのだ。
好きなことを学ぶことが許されなかった私にとって、今の状況はとても喜ばしいことである。
You Tubeで教わったというと、ありがたみがないとか、信用できないなどと言う人もいる。
確かに、そういう情報を流しているチャンネルもあるのかもしれないが、そうではないものもたくさんある。
どれを選ぶかは自分次第。
平等に得られるようになった学ぶ場を、私はありがたく活用させてもらおうと思う。
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