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『25歳』という不安と梅雨の海。

ついこの間、25歳の誕生日だった。あれから数日が経ち、もう20代半ばなのかと不安に駆られている。コロナの影響で希望していた会社の採用枠が白紙になり、あっという間に無職になった。今は自分の方向性を信じて離島にいる。

自然と共に生きること、農業をやること、そこで暮らす人々の生活を体験し、何のために働くのか、生きがいや幸せとは何か

そんな曖昧だけど、ただ其処に自分が求めている本質があるのではないかと思う気持ちだけで離島暮らしを始めて、もう2週間。昨日からずっと雨が降り続け、本州よりも早く梅雨入りした。低気圧の影響からか、頭が重くてどんよりしている。25歳無職という状況も重く、現実にのし掛かっている。友人達は社会人になってコロナの影響や仕事の忙しさで疲れ切っているし、就職を早めに切り上げて大学院に進んだ友人も勉強に追われている。不安と闘い、決断し、前に進んでいく。

僕がやっている事は周りから見たら遊んでいるか、好きなことに対して取り組んでいて凄いねと言われるかの二極化した。別に凄いなんて思っていない。就活をせず、何も予定が無い状況だけは避けたくて、今の道を選んだ。とりあえず、1ヶ月はファームステイという形でお世話になっているだけなので働いてはいるが、お金は貰えない。ただご飯や宿代は提供してもらい、農業などに関する知識を黙々と学んでいる。

周りは皆んな良い人だし、ご飯は美味しいけど、今日みたいな雨ばっかり降っていると何処にも行けない焦燥感が募ってくる。家に居てもいられなくて、今日は徒歩で50分も掛けて海を見に行った。湿気で洋服が肌に張り付いて、少し歩いているだけで喉が渇いた。

歩いた先にあったのは空は翳っているが、澄んだ海だった。数えるほどしか海を見ていない自分にとっては、海を見るのは何処か落ち着くし、非日常的だった。例え曇っていたとしても。

不安だ。この先、どうしようか。このまま興味のある事に対して突き進んでいいのか。周りの言う安定を求めて違う仕事をして金銭を稼ぐか。

安定という金か、今信じる物のために生きるか。考えれば沢山の道は思いつくが、どれを選んだとしても手探りだ。どうなるかは誰にも分からない。

いつかこの不安な気持ちも雨も梅雨の海も、『25歳』の自分が選んだからこの景色見れたと思える日が来るように頑張って生きたい。


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