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日曜アーティストの脳内回顧展(仮)

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日曜アーティストとして、今まで展示した作品や、開催したワークショップなどをまとめていきます。
アメリカで陶芸彫刻を中心にアートを学び、ロサンゼルスでホームレスになりかけつつもフォトグラファーと… もっと詳しく
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記事一覧

語学

ハンガリー生まれの語学の達人、ロンブ・カトーさんが枕元に現れてこう言った。 「辞書とお友達になりなさい。そして、仲良くなったら自立しなさい」 高校時代、僕は学校の英語の授業が嫌いだった。定年間近のおじいちゃん先生が、のんびりとしたカタカナ英語で大学受験対策の文法を解説しているだけ。「こんな授業、何十年受けたとしても英語が喋れるようになるか!」と思ったらなんだかバカバカしくなって。学校での英語の勉強が嫌いになってしまったのだ。 そのせいでというか、そのおかげでというか、英

アイヌ語

3年半ぶりに長瀞の実家に立ち寄った。小学生の甥っ子たちはぐんと大きくなっていて、両親はまた少し年を取っていた。僕もまぁ、3年半分はしっかりと年をとっているんだろう。 2019年に北海道で倒れた父は、退院後に手術も受けて、今は割と元気に生活しているようだ。一時期やめていた飲酒も、既に復活している。久しぶりに実家に帰ると、なんとなく「お客さん」みたいな扱いを受けてくすぐったい。のんきに父が酒を進めてきたが、丁重にお断りした。 かつて自分の部屋だった場所を覗いてみた。半物置化し

あとがきとこれから

乱雑に積み重なっているブログ記事やバックアップ用のアーカイブデータを注意深く丁寧に解きほぐしていって、分類し、ラベリングして分かりやすく整理し、その時系列の流れを観察しながらそこにストーリーを見つけていく作業。 そんな感じで、この「日曜アーティストの脳内回顧展(仮)」の記事を書いてきました。 1990年代にアメリカ留学中にアートに出会ったこと。卒業後にロサンゼルスでホームレスになりかけながら写真の仕事に巡り合い、そこでウェブ制作の基礎を身に付け、帰国後はインターネットサー

コロナ禍以降の勉強会

2018年から2019年にかけて、約1年半ほど毎月個人主催の勉強会(&ワークショップ、時々遠足)を開催してきたことについて、以前書きました。 そして、渋谷の会議室がなくなったあとは、中銀カプセルタワービルに拠点を移して、一か月間いろいろな企画をみんなで実行しました。 ここからは、その後の勉強会や企画について書いていきます。コロナ禍の影響で、「New Normal(新しい生活様式)」にあわせて、どのように勉強会のスタイルが変わっていったか。試行錯誤の様子も含めて。 中銀カ

中銀カプセルタワービル滞在記

この記事を書いているちょうど3日前に、『中銀カプセルタワービル 最後の記録』刊行記念トークイベントが代官山の蔦屋書店で開催され、そこで持ち時間10分で中銀カプセルに滞在した体験をプレゼンする機会がありました。 今日はそのスライドを使って、私の中銀カプセル滞在記をご紹介します。 表紙のスライド。よく見ると、中銀カプセルタワービルにかかっているネットが、少しはだけているのが分かります?チャイナドレスの裾が少し開いているかのような。私がここに入居したのは、こんなタイミングの頃で

「大人もできるかな」勉強会、ワークショップ、時々遠足

きっかけは、機械翻訳を使って電子書籍をつくったこと。六本木のGoogleにベンダーとして勤務していた時、スプレッドシートを使ってGoogle翻訳で自動的に文章を複数の言語で翻訳するやり方を教えてもらった。それをちょっと発展させて、文章をリレー形式で伝言ゲームのように100以上の言語でひたすら翻訳を繰り返すという仕組みを遊びでつくってみた。その仕組みを使って昔話を100以上の言語で翻訳を繰り返すと、文章がどんどん崩れていくのが面白くて、それをそのまま電子書籍化して、Kindle

クリエイティブワークショップ

その体験がきっかで、人生ががらりと変わってしまうような。自分自身のその後の生き方に大きなインパクトを与えたのが、このクリエイティブワークショップでした。 ここに参加するに至るまで、いかに大変だったか。前回の記事で書きました。 参加費を支払って、そして会社に有給を申請して、この10日間のクリエイティブワークショップに挑みました。 会社には、「ワークショップ参加中もネットにはつながる環境なので、仕事はできると思います」と伝えていましたが、実際に参加してみたらとんでもない。も

ウェブライターのお仕事体験

どうしてもやりたいことがあって。でも、それをやるにはお金も時間も圧倒的に足りない。自分の直感は全力で「やれ!やれ!」って言ってるのだが、「いや、でも、ムリなものはムリでしょ」といじけそうになったりして。悩んで、もがいて、暴れそうになったりもして。ずぶずぶと沼に沈んでいく状態で、知恵を絞って、死に物狂いでできることはなんでもして、なんとかそこから這い上がって目標を達成したというような。 僕にとって、このクリエイティブワークショップのスタート地点に立つということが、実は一番苦労

デジタルファブリケーションとメイカーズ

札幌で再会したキューブ作品名古屋のカジさんと、東京のオレ、そして札幌のエリさん。Esinクリエイティブワークショップで出会ったこの三人で、北海道旅行をしたのは2016年初夏。小樽を巡り、余市のニッカウヰスキー蒸溜所を訪れ、アイヌ民族博物館を見学したりなど。 とにかく、楽しい旅でした。 出会いは、その1年ちょっと前。目黒のMakers' Baseを会場として、10日間開催されたクリエイティブワークショップに参加した時。ロンドンを拠点としたクリエイティブ集団「tomato」の

F4SUN(富士山)デザフェスで壁画

東京ビッグサイトの「デザインフェスタ」で、一番大きな壁面スペースにみんなで絵を描こう!っていうことになって。2013年11月2日と3日の土日に、4人ででっかい富士山を描きました。 発起人は、ケータイ会議&ブログ仲間の「あくやん」さん。それに、同じくブログやラクガキつながりの「タムカイ」さん。そして、デザフェスでイラストや作品の展示経験のある「わるいだ~」さん。そして、僕の4人。 ちょうどその年に、ユネスコ世界遺産委員会によって富士山が世界文化遺産に登録されたので、「めでた

「かえっこ」で工作ワークショップをしてきた10年の記録

「かえっこ」とは、秋田公立美術大学教授で現代美術家の藤浩志さんが2000年に最初はご家族ではじめたプロジェクト。家にある使わなくなったおもちゃを持ってきて、会場で交換するというもの。その際に、かえっこ共通のこども通貨「カエルポイント(スタンプ)」を使います。 この「かえっこ」のイベントは誰でも開催することができ、今では全国の学校や商店街、自治体や、地域活動の一環としてさまざまな場所で開催されています。 私がはじめてこの「かえっこ」のイベントに参加したのは、2012年の夏。

3331の教室を共同アトリエに

当時勤めていた会社の近くに、3331 Arts Chiyodaっていう、元中学校の建物をリノベーションしたなにやら面白そうなアート施設ができたってのは知ってて。プレオープンの頃にちょこっと覗きにいったりなどしてました。 で、2011年の9月に、この3331で開催された「アートのための英語塾 オーディエンスコース3(中~上級編) 【アートブログを考える】」っていう講座に参加しました。アートと英語。そして、ブログ。自分の好きなキーワードがしっかりと入ったイベント。こういうのに出

3か月間のTOEICチャレンジ企画

2012年12月から翌2013年3月にかけて、「3か月間でTOEICのスコアアップにチャレンジしよう!」という企画に参加しました。これも、ブログを書いていたおかげで参加することができた企画です。 このチャレンジ企画を主催したのは、英語学習に関する通信教育や、書籍の出版などを行う「アルク」さん。私も、アメリカ留学の準備のために英語の勉強をしていた頃、アルクさんが出版する本や雑誌を読んで親しんでいたので、こんな風にコラボができて感無量でした。 特別コーチはヒロ前田さん3か月と

東京マラソンを完走するまで10年

高校時代は陸上部でした。400メートルと、400メートルハードルが専門。陸上八種競技の大会にも出場しました。 もともとスポーツは大好きだったのですが、2003年にソフトボールの試合中に怪我をして、右足首の靭帯を手術して以来、約10年くらいスポーツから遠ざかってました。 もう一度、走ることの楽しさを思い出すことができたのが、元オリンピックマラソン選手の市橋有里さんと一緒に走るという、2012年と2013年に開催されたアクエリアスのイベントにて。 走りながら市橋さんに「僕、