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新たな未来を切り拓く「紀尾井町 福田家」・「星野リゾート」の戦略とは!?

こんにちは!先日金沢に仕事で旅行に行きまして、
粟津温泉 旅館 法師という旅館にお世話になりました。
養老二年(718年)の開湯から歴史が始まった、文化財指定の北陸最古の秘湯とのことです。
ご飯も美味しいし温泉も最高、庭も素晴らしく、どこを見てもこだわりを感じる造りになっていました。
石川県に行く際は是非ここを宿としてみてはいかがでしょうか。

さて、今回は毎月発刊している「藤間秋男の100年企業創りレポート」より、皆さんの会社が 今日から100年続く企業にしていく為の、エッセンスをお話させていただきます。
新しく『100年残したい日本の会社』(扶桑社)を出版したんですけど、この第4話(最終話)になります。話しは繋がっていないので、ここから読み始めても大丈夫ですよ!第1話~3話は少し前の記事にあがっているので、是非読んでみてください。

第4話のテーマは
「工夫、未来を切り拓く」

紀尾井町 福田家

政財界や文化人御用達のお店として名を馳せた料亭です。
趣が深く魯山人の器をたくさん持ち、
「格式高く、敷居は低く」という新たな客層にアプローチをしています。
 あえて多店舗展開を封印する決断をした会社です。
会社の展開の仕方は何パターンあってもいいと思うんです。
祖父から受け継がれている
「継続は文化なり」
を続けていくことを目指しています。
 
ここは紀尾井町のニューオータニの前にあります。
大きいビルの店舗を売却して、
もう一つあった別館を主として営んでいます。
 
食事の時には魯山人の器が出てくるんですよ。
わかる人にとってはすごくステータスがあるものらしいんですよね。
(私には分かるかって?ノーコメントです)

昼食時も夕食時も、お皿ひとつから多様な趣を感じられます。
趣を季節や空間で都度変えていく、文化を大切にしている点も素晴らしいと思います。
 
飲食店というともう何が何でも拡大しなきゃいけないということでなく、
あえて封印して、
お土産やテイクアウト、宅配等を代わりに提案をしてやっているんです。
テイクアウトひとつにしても、福田家さんの味がしっかりと堪能できるように、かなり試行錯誤を重ねたそうです。
 
色んな打つ手を考え出してくる福田家さんに、
これからもずっと期待していきたい、応援したいなと思うんです。

星野リゾート


星野リゾートさんは100年以上経ってるんです。
けれども、今の社長が「潰れない会社」を目指すことを決断をして、
それまで日本で主流だった「旅館を所有して営業」ではなく、
運営に特化
して、受託に徹することを選択しました。
星野リゾートさんが持っていた「星野旅館」の土地も、星野リゾートに関連するファンドに売って所有してもらい、経営の受託をしているそうです。
自分で土地を持って経営するのではなく、その持ってる方から委託を受けてやる、という形を徹底しているとのことです。
 
強烈な危機感が原点
 
彼は学生時代、アメリカのホテル経営に関する大学院で、
アメリカでは自分で物件を持たず、不動産を持ってるオーナーから受託をして経営してるんだってことを彼は学んで、実践したということです。

所有と運営を一体化する日本の観光業界でいち早く運営に特化したビジネスモデルへの転換を図り、急激に発展成長しているということです。
彼が色々と行っていることは、不動産を持っている方々で、且つ、なかなか経営がうまくいってない方たちから受託を受けて行っている。
その代わり運営に特化できるから、サービス等が素晴らしくできてるというようなこともあります。
それから同じ仕事ばかりやらない、「多能工」でやるというようなことも聞きました。旅館に行くと受付担当から掃除担当、それから食事担当、全部みんなでやるらしいです。
1人が色んなことを行い、要するにある仕事しかやらないんじゃなくて、一つの仕事をみんなで分担してやっていく。
安定した地方旅館から経営の変革をされたのは英断だったと思います。あと決定方法がですね、独裁じゃないんです。
みんなが自分が主体となって参加するような経営をされているっていうのを聞いて素晴らしいなと思いました。

ご紹介した会社の特徴

さて、今回で第4話まできました。このシリーズは今回で最終話です。
まとめると、以下のことが学べます。
①    本気の夢・志・経営理念を実践している。
やっぱり夢を語り、それを志にし、経営理念にして実践している。これがまず一つだと思います。
②    会社の未来と社長の引き際が感じられる。
会社の未来がどうなるのか。(社長は)衰えるんです。
ですから会社の未来が、その1人の社長だけで持つはずがない。
やっぱり次の代を作らなきゃいけない。
そういう中で、今学んだ中でいうと、上場する・海外のファンドに出資をしてもらう等色んなパターンがあります。
やっぱり未来を常に考えていくということ、夢を語っていくってことです。
③    いろんな経験や事業の中の深い気づきが、
  本気で取り組む事業を生んだ。

例えばユーグレナさんは貧困をなくしたい中でミドリムシというのを発見して、これだと思ったそうです。
バングラディシュではですね、餓死というより、栄養失調が多いそうで、
お米はいっぱい取れるんだそうです。
お米は食べられるんだけど、栄養がない。
その為、栄養があるものを彼は探したということです。執念ですよね。
生産拠点でもある石垣島は、今、飛行場がミドリムシだらけだって話を聞きました。ネクタイも必ず緑色。
常に自分が発信源になって、常に語り続けて。
あとはベアーズでいうと、日本でも海外ではお手伝いの人がいる家はあって、こういうビジネスをやったらいいなって考えてもいいはずなんだけど、誰も考えずにベアーズが日本に帰ってきてビジネスを開始した。
同じ状況でありながら、気づきをする人としない人で違う。

100年企業の条件


会社は駅伝と考えれば社長がタスキを渡し続けますが、
そのタイミングを間違えると成長できなくなります。

これからの新しい100年企業の条件とは、
①    常に夢を持っていること
本気の夢を語ることで人を動かしていることができるのです。
夢を持っているから、志に変えられるということですよ。
その夢が実現していくってことです。流れ星を見たときに、何をしたいかって思い出したんでは間に合わないわけですよね。常にこうなりたいという思いがあるから。流れ星を見たときにぱっと願い事が出る。
やっぱり夢を語り続け、持ち続けること。
これが必要かな。
②    夢に社員を巻き込んでいく
その思いを共感している社員が多くなるほど、会社は力強くなるし、社員も幸せになる。
社長は思いを語っていってそれが志になって、社員の中にぶち込んだら、それが結果的に社員全員が夢を共有する、そういうことではないかな。
③    夢を語ることが社員の幸せになる。
夢を語り、経営理念を社員に理解してもらうことは100年続く企業になっていくために非常に重要なことです。
その思いを伝えていくということが必要ではないかなと思います。
TOMAの商品として「たくさんの方達から100年企業になってほしい」と思われる企業になるためのコンサルメニューを作っておりますので、ぜひご相談いただきたい。
TOMAグループは1時間無料の面談をします。その中で、その100年企業になるための処方箋は出させていただきますので、それだけでもお受けいただければいいなと思っております。



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