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アリストテレスと現代哲学(発展編3)

西洋の哲学の世界では、20世紀にも存在とは何かを追求し、存在とは何かを形而上学や存在論によって思考することにより、哲学的な真理に達すると考えられていた。ところが哲学史上の重要な哲学者の言葉を読んでみても、結局は挫折や失敗に終わっていた。西洋哲学の重要な哲学者は多数に及んでいるが、特に民主主義や学術的に重視されているのはアリストテレスやハイデガーである。現代人の感覚からすれば受け入れられないような観念や複雑な環境が作用しており、一般的には難解である。アリストテレスやハイデガーの真理や存在は、哲学的文芸論では真理とは作品の内容のことであるが、アリストテレスやハイデガーの方法では、作品の内容がなくなってしまうことが明らかになっていたのである。哲学的文芸論では真理であることが、アリストテレスやハイデガーの場合には非真理になってしまったのである。本稿では哲学的文芸論の立場で扱われたアリストテレスやハイデガーの明らかな間違いをまとめてどのような点が科学的思考から見て問題なのかを改めて明確にすることにした。また、本稿末尾では、それらの思想と哲学的文芸論の違いを図表化した。

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