好奇心食日記

好奇心で出来ている20代会社員。 夢は世界中の料理を食べること🍳 趣味は異国料理屋さん…

好奇心食日記

好奇心で出来ている20代会社員。 夢は世界中の料理を食べること🍳 趣味は異国料理屋さん巡り。 食べ物を中心に、発見したこと、面白いと思ったことを書きます!

最近の記事

首狩りの文化があるって本当?

首狩りの真実 タロコ族とネットで検索すると、「タロコ族 首狩り」と出てくる。本当だろうか。 Yuliさんに聞いてみたところ、確かに首狩りの文化があったそうだ。ただし、「首狩り」それ自体は特別野蛮なものというべきではない。西洋ではギロチンがあり、日本では斬首があった。 では、タロコ族において何が特異だったのか? それは、首狩りができて初めて一人前とみなされたことだ。首狩りは男性が大人になるための通過儀礼であり、首狩りができた者のみ顎のタトゥーを入れることができたのだ。

    • 台湾の原住民、タロコ族の暮らしとは?

      手軽に行ける外国、台湾。 実は台湾には、16もの原住民族がいることをご存知だろうか? 彼らは人口の2%と少ないながらも、現代においてもなお、独自の暮らしをし文化を受け継いでいる。 そもそも、台湾の国民は中国語を話し中華系の文化を持つので、昔から中国に属していたように思えるが、実はそうではない。 歴史を振り返ると、ポルトガル→スペイン→オランダ→中国→日本の順に支配者が変っていき、太平洋戦争後に、再び中国に支配権が移っただけなのだ。 つまり、中華系の人々は、歴史的に見ると

      • 中目黒の小さなロシア料理屋さん

        中目黒から徒歩10分ほどの住宅街の地下に、小さなロシア料理屋さんがある。名前はカフェノスタルジー。 ダークブラウンのどっしりとしたソファと真っ白なクロスで覆われたテーブルは、シックで重厚感があり、学校の応接室を思わせる懐かしさがある。 開店してすぐだったので、他にお客はいない。笑顔がチャーミングな女性店主さんは気さくで、一つ一つの料理を解説してくれた。 シュクメルリを食べる 店主さんの解説を聞き今回注文したのは、「シュクメルリ」。 シュクメルリといえば、数年前に松屋で

        • こぼれ話 モンゴルの双子は同じ名前

          現地のモンゴル人と話して、初めて知ったモンゴルならではの文化や生活事情がたくさんあった。 深くはないが、面白かったので紹介していく。 モンゴルの双子は名前が同じ 仲良くなったモンゴル人の男の子が、双子だった。 アディヤくんという。日曜日という意味らしい。 妹の名前はなんというの?と聞いたら、アディヤだよ!と返ってきた。 ん?同じ名前?驚いて聞き返すと、モンゴルでは、双子に同じ名前をつけるんだ!と教えてくれた。 正確には、同じ名前の下に、男の子らしい響きと、女の子らしい

        首狩りの文化があるって本当?

          ゲルのインフラ 水と電気に依存しない生活

          インフラに興味があるわけではないのだが、とてつもなくモンゴルのインフラ事情に興味がある友達と一緒に行ったおかげで、私まで詳しくなった。 結構面白かったので、紹介したい。  ゲルの電気 季節によって場所を移動するゲルは、草原の真ん中にポツンとたっている。当然電気は届かない。 ではどうするか。太陽光発電である。 なんと、一家に一台ならぬ、一ゲルに一台、ソーラーパネルが設置されているのだ。 私たちが滞在した遊牧民宅にも、ソーラーパネルが設置されていたし、畳んだら1メートルくらい

          ゲルのインフラ 水と電気に依存しない生活

          外国からの輸入品だらけ?モンゴルのスーパー事情②

          モンゴルのスーパーに並ぶのは、ほとんどが海外からの輸入品だ。ロシア、韓国、中国のものが多いが、日本の商品もあった。 輸入品が並ぶスーパー ナライハのスーパーには、カラフルなお菓子がずらりと並んでいた。せっかくなので、ナガさんとトゥルくんに、モンゴルで人気のお菓子は何?と聞いてみたところ、ないよ。と返ってきた。 ないってどういうこと?と不思議に思い、さらに聞いてみると、どうやら「モンゴルの食品はほぼ外国からの輸入品なので、モンゴルのメーカーで人気のものはない」ということだ

          外国からの輸入品だらけ?モンゴルのスーパー事情②

          ナライハの街並みとモンゴルのスーパー事情

          今回の旅は、全日ゲルに滞在していたので、都市に行くことが無かった。 しかし、どうしてもモンゴルのスーパーを見てみたかったので、ナガさんにお願いし、連れて行って貰った。 ナライハという都市について 連れて行ってもらったのは、モンゴルで7番目に大きい都市、Nalaikha(ナライハ)だ。 7番目に大きい都市と言っても、人口は3.7万人(2020)。モンゴルでは、330万人の人口のうち、145万人がウランバートルに住んでいて、2番目以降と大きく差がある。 そんなナライハへの

          ナライハの街並みとモンゴルのスーパー事情

          モンゴルで食べたもの② 遊牧民の食事

          3日目の夜からは、遊牧民宅に滞在した。 料理を作っている様子を見れたり、手伝わせてもらったりしたので、美味しさもひとしおだった。 前回の記事はこちら↓ 3日目 朝 ソーセージとボルツク 今朝の朝食もヨーロッパみたいだ。 りんご、きゅうり、みかんが揃っているが、みかんに至っては完全に彩り要員だろう。 ソーセージは、牛肉だった。そういえば、モンゴルに来てから一度も豚肉を食べていない。 放牧できない豚を遊牧民が飼うことはないので、そもそも豚肉を使うモンゴル料理自体が少なそう

          モンゴルで食べたもの② 遊牧民の食事

          モンゴルで食べたもの① 牛肉三昧の日々

          モンゴルで食べた料理は、どれもこれも初めて食べるものばかりだったが、総じて日本人の口に合う料理だった。 1日目 朝 ボルツクとスープ ボルツクは、モンゴルの揚げパン。オールドファッションのように固く、もそっとしている。 甘さは控えめなので、ジャムをつけて食べる。このボルツクは、スーパーで買ったもの 。 チキンスープには野菜が入っていた。モンゴルでは野菜をあまり食べないと聞いていたので、驚いた。 1日目 昼 ホーショールとポテサラ お昼ご飯はホーショールだった。 ホーシ

          モンゴルで食べたもの① 牛肉三昧の日々

          ボーズの食べ方 ベビースターをかけて食べる子どもたち

          遊牧民ナガさんと、モンゴルの蒸し餃子ボーズを作った。その工程、約3時間。念願の実食の時間だ。 ボーズを作っている様子はこちら↓ ボーズ実食 15分ほどして、ボーズが蒸しあがった。 蓋をぱかっと開けると、湯気がもわわわーっと立ち上り、何ともいい香りがゲルいっぱいに広がった。 ナガさんは素早く布巾をパタパタ。 ぱっぱっぱっと布巾が風を切る音が心地よい。 お皿に取り分けてもらい、ついに実食。 3時間かけて作ったボーズは、なんだか感慨深い。 あれほど歪だった形も、蒸したらそ

          ボーズの食べ方 ベビースターをかけて食べる子どもたち

          ナガさんとボーズ作り

          モンゴルの蒸し餃子、ボーズ。 遊牧民のナガさんと、一緒に作った。 ボーズの作り方羊肉をひたすらミンチする ボーズ作りは、羊肉をひたすらミンチするところから始まる。 30センチくらいの塊肉を千切りにし、細かく細かく刻んで行く。包丁は、肉用の中華包丁だ。 切れ味は良いのだが、なにしろ肉の量が多い。 切っても切っても終わらす、全部処理するのに1時間くらいかかった。 玉ねぎ、肉、ボーズの素を混ぜる 続いて、玉ねぎを刻んで、肉と一緒にボウルにいれる。目が痛くないかと心配してくれ

          ナガさんとボーズ作り

          羊の解体こぼれ話 遊牧民はお金持ち?

          羊の解体の様子はこちら↓ 羊を解体したその後 解体した羊は、その後、屋根に吊るす。 血を抜くのだ。 血が渇いたら、バーナーで炙る。 焼いているのではなく、毛を落としている。 炙った箇所はパチパチと音を立てて、焦茶色に変色していく。 毛を落としたら、台所に運び、羊肉を食べられる部分と食べられない部分に分けていく。 ここまで全て、男性の仕事だ。 3本のナイフを使い分けて捌き、部位ごとにビニールで包んで冷凍保存。 これで、やっと解体作業は終了だ。 ちなみに、羊一頭で、大体

          羊の解体こぼれ話 遊牧民はお金持ち?

          羊の解体 生き物としての羊と食肉としての羊

          遊牧民が羊を解体するところを見せてもらった。 鮮やかで、無駄がなく、静かな解体だった。 大地に血を流さない 羊を殺すのは、2人がかりで行う。 1人は前足と口を抑え、もう1人が後ろ足を抑えて殺す。羊は口を抑えられているので、全く鳴かない。 ナイフで腹を切ると、グッと手を差し込んで、大動脈を指で引きちぎる。 こうする事で、羊が苦しまず、血を大地に流さず、殺すことができるのだ。 羊の解体 羊が息を引き取ると、ここからは、1人で解体を行う。 まずは、毛皮を剥がす。 首からお

          羊の解体 生き物としての羊と食肉としての羊

          ゲルの台所事情② ストーブで調理するモンゴルの人々

          調理台は一つ、冷蔵庫もないゲルの台所。 コンロや水回りも、工夫で溢れていた。 前回の記事はこちら↓ ゲルのコンロ ゲルにコンロはない。ガスがついていないので当然だ。もちろん、IHでもない。そんなことしたら一瞬で電気がなくなってしまう。 ではどうするか。ストーブだ。 ゲルの中央には、必ずストーブが置いてある。 寒い時はここに薪をくべ、火をつけ、暖を取るのだ。そして実はこのストーブ、上部に蓋がついていて、パカッと開けることができる。 この開けたところに、大きな中華鍋が

          ゲルの台所事情② ストーブで調理するモンゴルの人々

          ゲルの台所事情① 冷蔵庫がない暮らし

          遊牧民の移動式住居、ゲル。 10平方メートルくらいの小さな空間に、家の機能が全て集約されている。その内部は、小さいながらも合理的で、沢山の工夫で溢れていた。 ゲルの台所 「台所」といっても定義が難しい。ゲルの中のどこでも料理をするからだ。 ただ、一番台所に近いのは、入り口入ってすぐの調理台だろう。 1メートルほどの机に、調味料、調理器具、カトラリー、食器が所狭しと並ぶ。この机に収まらないものは持たないので、全てが最低限の数だ。 作業をするときは、これらを上手に端に寄せ、

          ゲルの台所事情① 冷蔵庫がない暮らし

          遊牧民のおもてなし

          モンゴルへ行ってきた。 事前知識は、「チンギス・ハン」「遊牧民」「ゲル」くらい。 ただただ広い草原と馬や牛、羊しかいない国だが、見るもの、聞くもの、食べるもの全てが新鮮で、1日が1週間に感じるほど面白かった。 モンゴルのミルクティー 「スーテーツァイ」 ウランバートルから車で一時間半、Nalaikha(ナライハ)という町の近くにある遊牧民宅へ。 受け入れてくれたのは、ユウスケさん一家。 日本人ぽい名前だが普通にモンゴル人だ。 到着すると、奥さんのナガさんが出迎えてくれ、

          遊牧民のおもてなし