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ナガさんとボーズ作り

モンゴルの蒸し餃子、ボーズ。
遊牧民のナガさんと、一緒に作った。


ボーズの作り方


羊肉をひたすらミンチする

ボーズ作りは、羊肉をひたすらミンチするところから始まる。
30センチくらいの塊肉を千切りにし、細かく細かく刻んで行く。包丁は、肉用の中華包丁だ。
切れ味は良いのだが、なにしろ肉の量が多い。
切っても切っても終わらす、全部処理するのに1時間くらいかかった。

ベットに腰掛け、肉を刻むナガさん。
この肉の塊が、あと三つくらいある。

玉ねぎ、肉、ボーズの素を混ぜる

続いて、玉ねぎを刻んで、肉と一緒にボウルにいれる。目が痛くないかと心配してくれた。
当たり前だが、玉ねぎで目が痛くなるのは全世界共通だった。

そしてナガさん、袋を取り出すとなにやら粉を入れた。この粉、ボーズの素らしい。後日スーパーで発見した。

玉ねぎ、ミンチした肉、ボーズの素を入れる。
スーパーで発見したボーズの素。 
モンゴル語は読めないので、何が入っているか分からない。

具材ができた。
これをひたすら混ぜる
任せてもらったので、気合を入れて潰していったが、なにしろ大量なので、すぐ疲れてしまった。

その間に、ナガさんは作り置きしていたらしい生地を取り出し、捏ね始めた。
白くすべすべした生地が、まな板の上でもっちりもっちりしなやかに捏ねられる様子は、見ていてとても気持ちが良かった。

なんとこの生地、小麦粉と水だけで出来ている。


練った生地は細く長く棒状に成形し、アイスボックスクッキーのように輪切りにする。
最後に麺棒を使って円状に薄く伸ばしたら、ボーズの皮の完成だ。

なんだかお餅みたいだ。

具材を包む

皮ができたら、あとは具材を包むのみ!
お楽しみの時間だ。
ナガさんがお手本を見せてくれた。親指を器用に使ってひだを作り、渦状に閉じていく

だが、これがなかなか難しい。はみ出しそうな肉を無理やり閉じこめた、歪なボーズが出来上がった。

そんな私を気遣って、ナガさんはもう一つの包み方を教えてくれた。

四辺をつまんでつくる、お花包みだ。
これなら出来そうだと思ったが、やっぱり変な形になった。

ボーズ包みに苦戦中。
歪なボーズを量産してしまった。
一応、お花包みと渦包みがある。

皮と肉が、中途半端に余ってしまった。
手作り餃子あるあるだ。
ナガさんはどうするんだろうと見ていると、余った皮を薄く薄く伸ばし始めた

ちょうど30センチ四方ほどの大きさまで伸ばすと、余った肉を、ピザにトッピングするように全体に塗し、それからくるくると巻いた。

ディズニーシーの餃子ドッグのでっかいバージョンが出来上がったのだ。
その発想はなかったが、良い方法だ。
今度やってみよう。

ピザみたいだ。大胆で気持ちが良い。
口を閉じれば、でっかい餃子ドッグのできあがり!

蒸す

最後に蒸していく。
ストーブに水を張った中華鍋を置き、ボーズを並べた蒸し器を二段重ねでセットする。
蓋を閉じたら、あとは出来上がるのを待つだけ!
それにしてもここまで3時間
長かった…。
生地が作り置きされていたことを考えると、実際はもっとかかるのだろう。ナガさんを、心から尊敬する。

餃子ドッグは、中央に無理やり詰め込んだ。
蓋をして、あとは待つのみ。

実食の様子はこちら↓


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