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ナライハの街並みとモンゴルのスーパー事情

今回の旅は、全日ゲルに滞在していたので、都市に行くことが無かった。
しかし、どうしてもモンゴルのスーパーを見てみたかったので、ナガさんにお願いし、連れて行って貰った。


ナライハという都市について

連れて行ってもらったのは、モンゴルで7番目に大きい都市、Nalaikha(ナライハ)だ。

7番目に大きい都市と言っても、人口は3.7万人(2020)。モンゴルでは、330万人の人口のうち、145万人がウランバートルに住んでいて、2番目以降と大きく差がある。

そんなナライハへの往来は、遊牧民の生活にとって、かかせないものだ。

遊牧民というと、ずっと草原にいるイメージがあるが、全くそんなことはない。バイクや車を持っているので、週に3、4回、あるいはもっと行き来する

スーパーはもちろん、子供たちの学校もナライハにある。通うのには少し遠いので、学生寮に住み、土日だけ帰ってくるそうだ。

ナライハの街並みは、旧ソ連を思わせるものがあった。カラフルだが古く、少し殺伐としている。


面白かったのが、普通の家と並んで、ゲルが立っていることだ。利便性を求めて都市に移住する遊牧民が増えているそうだが、やはり住むには暮らし慣れたゲルが良いのかもしれない。

後ほど調べたら、ウランバートルにはゲル地区とよばれる住宅地域があり、ウランバートルの人口の約6割の世帯が住んでいるそうだ。

画質が悪いが、遠くにゲルが並んでいるのが見える。
ちなみに、この車は日本の中古車だ。
毎回ETCカードがありませんと言われる。

ナライハのスーパー

スーパーに着いた。古い二階建ての建物だ。日本のように、でかでかと食品の写真でラッピングされている訳ではないので、見た目からはスーパーだと分からない。

モンゴルでは、ロシアと同じキリル文字を使う。
学校でもロシア語を習うらしい。

野菜

入ってすぐに目に入ったのは、野菜、果物コーナーだった。一区画だけで、充実しているとは言えないが、一通り揃っている。
ブリッコリーやパプリカ、トマトに続いて、エノキやシメジまであった。

生活していて気がついたのだが、モンゴルには結構ビニールハウスがある。ビニールハウスは、野菜の食料自給率を上げるために、政府が支給したらしい。

ただやはり、乾燥と極寒で土地が痩せているモンゴル、栽培しているのはニンジンやジャガイモといった根菜が中心だそうだ。

野菜コーナー。
漢字のパッケージの野菜は、中国からの輸入品だ。
果物コーナー。パイナップル、キウイ、マンゴーなどの南国フルーツも揃っていた。


大平原の中に、ポツンと現れたビニールハウス。モンゴルはかなり風が強いのだが、大丈夫なのだろうか。

乳製品と加工食品

乳製品は充実していた。
ただし、ソイミルクやアーモンドミルクといった、プラントベースのミルクは見当たらなかった。
小さいスーパーだからかもしれない。

加工食品コーナーには、大きなソーセージが沢山並んでいた。日本のウインナーのように、コロッとして可愛いサイズのものはない。

何の腸に詰めているのかはわからないが、ぱつんぱつんで弾けそうだった。

牛乳、ヨーグルト、バターなど。
大きくて太い。輪切りにして食べるのだろうか。
アーロール(ヨーグルトを発酵、乾燥させたクセ強チーズ)を発見!
豆腐だ!Mongolian tofuと書いてある。

冷凍食品

たった2件のナライハのスーパーしか行っていないが、2件とも、生肉は置いていなかった

かわりに、大きな冷凍庫のなかに、肉がゴロンと放り込まれている。肉は基本冷凍保存するようだ。
肉はカットされず、部位ごとに分かれているだけだったので、調理は結構大変そうだ。

ちなみに、冷凍庫の奥には大量のボーズが詰まっていた。こちらも、一袋に40個くらい入ってそうな大袋だった。

人1人すっぽり入ってしまいそうな、大きくて深い冷凍庫。

パン

パンコーナーには、ボルツク(モンゴルの揚げパン)の大袋がずらりと並んでいた。
ナガさんも、一つ手に取る。ボルツクは、朝食であり、おやつであり、来客用のお茶請けでもある。


基本的に小袋や個包装のものはない。
1キロくらいありそうだ

モンゴルのスーパー②に続く↓


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