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金融リテラシー 経済学

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金融リテラシーを高められます。経済学、経営学、金融論、知識の四分野に分けています。これは経済学のパートです。
金融リテラシーについて、更新を行っています。記事は一つで100円ですが、マガジンであれば100記事…
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#デフレギャップ

EC87/PE26[金融リテラシー/経済学]政府は最低賃金をどう決定しますか(2024/7/21updated)

EC87/PE26[金融リテラシー/経済学]政府は最低賃金をどう決定しますか(2024/7/21updated)

◎要約
政府は、最低賃金を設定します。その本来の目的は、社会保障にあります。弱者保護にあります。経済成長に繋がるかどうかは、需給ギャップが影響を与えます。需要よりも供給が大きいデフレギャップであると、その引き上げは、中小企業を市場から退出させることで、経済全体として労働生産性を高めるものの、雇用を減らすことで、経済成長に繋がるとは限りません。一方、供給よりも需要が多いインフレギャップであると、経済

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EC73/PE12[金融リテラシー/経済学]中小企業政策をどう行いますか(2024/7/19updated)

EC73/PE12[金融リテラシー/経済学]中小企業政策をどう行いますか(2024/7/19updated)

◎要約
中小企業は、千差万別です。経営資源で劣る弱者であり、ほとんどが赤字であることは変わりませんが、個々にその特徴が異なり、また置かれた企業環境も多様です。平均値や中央値で代表させることは出来ません。そのため、政府として何らかの中小企業政策を実行しようとしても、効果が出し難くなります。マクロ環境を良くすること考えた方が賢明と言えます。

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EC45/BE45[金融リテラシー/経済学]若さはどう経済成長をもたらしますか(2024/7/15updated)

EC45/BE45[金融リテラシー/経済学]若さはどう経済成長をもたらしますか(2024/7/15updated)

◎要約
労働力人口は、国の経済成長に影響を与えます。平均年齢が若い国では、人口に占める労働力人口が相対的に多くなり、人口ボーナス期に当たります。経済成長性を高めると考えられますが、実際のところ、それが高い国もあれば、そうでもない国もあります。また、人口に占める労働力人口が相対的に少ない人口オーナス期にあっても、それなりの経済成長をしている国があります。経済成長には様々な要因が働いており、人口だけで

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EC43/BE43[金融リテラシー/経済学]海外からの直接投資はどう経済成長をもたらしますか(2024/7/15updated)

EC43/BE43[金融リテラシー/経済学]海外からの直接投資はどう経済成長をもたらしますか(2024/7/15updated)

◎要約
海外直接投資(Foreign Direct Investment、FDI)の受け入れは、その国の需給ギャップにより、経済成長に貢献するかが決まります。インフレギャップであれば、ダイレクトに経済成長を促進することに貢献します。デフレギャップであると、さらに供給を高めることになりデフレを深化させ、経済成長を抑制します。

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EC40/BE40[金融リテラシー/経済学]移民はどう経済成長をもたらしますか(2024/7/14updated)

EC40/BE40[金融リテラシー/経済学]移民はどう経済成長をもたらしますか(2024/7/14updated)

◎要約
経済学では、移民を受け入れれば、その分だけ経済成長力が高まると考えられています。実際に、それに成功している国もあります。ただし、その国が需要が供給に比べて多いインフレギャップであることがその前提条件になります。デフレギャップであると、経済成長をもたらすとは言えません。

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EC38/BE38[金融リテラシー/経済学]金融政策はどう経済成長をもたらしますか(2024/7/14updated)

EC38/BE38[金融リテラシー/経済学]金融政策はどう経済成長をもたらしますか(2024/7/14updated)

◎要約
金融政策では有効需要があれば、金融緩和を行うことで経済成長をもたらすことができます。民間銀行が企業に貸出を行う信用創造が働きます。しかし需要不足で供給超過のデフレギャップの状況では、通貨安による海外需要の取り込みを考慮しても、それほど機能しません。

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EC27/BE27[金融リテラシー/経済学]GDPギャップをどう推定しますか(2024/7/12updated)

EC27/BE27[金融リテラシー/経済学]GDPギャップをどう推定しますか(2024/7/12updated)

◎要約
GDPギャップは、経済の供給力である潜在GDPと実際のGDPとの差になります。一国の需要と供給の差を示すと考えて良いです。GDPは、基本的に需要で決定されます。インフレギャップであれば需要超過であり、経済成長が高まり易く、その一方、デフレギャップであれば供給超過であり、経済成長が高まり難いと言えます。供給力を正確に計算することは、技術的に困難と言えます。発表されている推計は、過去のトレンド

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EC26/BE26[金融リテラシー/経済学]デフレはなぜ発生しますか(2024/7/12updated)

EC26/BE26[金融リテラシー/経済学]デフレはなぜ発生しますか(2024/7/12updated)

◎要約
デフレーションは、物価の下落が持続する現象です。その原因は、需要が供給に比べて少ないデフレギャップにあります。経済政策でその需要の不足分を補えないと、固定化します。デフレは、企業業績の悪化を生み、雇用の減少を生じやすくします。

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EC3/BE3[金融リテラシー/経済学]経済に希少性がどう働きますか(2024/7/9updated)

EC3/BE3[金融リテラシー/経済学]経済に希少性がどう働きますか(2024/7/9updated)

◎要約
経済では、希少性があるものやことに価値を高く付けます。逆も真なりで、価値があるものやことは、希少性があります。経済学では、国の運営において基本的に資源が稀少であること前提に、最適にそれを配分することを考えます。しかしその前提は必ずしも正しくありません。実際には、資源が希少であることも、そうでないこともあります。

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