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東京アートポイント計画、2024年度に実施するアートプロジェクトのご紹介

東京アートポイント計画は、社会に対して新たな価値観や創造的な活動を生み出すための拠点となる「アートポイント」をつくる事業です。
当たり前を問い直す、課題を見つける、異なる分野をつなぐ―
そうしたアートの特性をいかし、実験的なアートプロジェクトを通して、個人が豊かに生きていくための関係や、創造的な活動が生まれる仕組みづくりに取り組んでいます。

東京都、アーツカウンシル東京、NPO*の三者の共催事業として、複数年をかけてそれぞれのプロジェクトを行っていることが、大きな特徴です。2009年から現在まで、56団体と45件のアートプロジェクトを実施してきました。その一部を50秒の映像としてまとめたPRムービーができましたので、ぜひご覧ください!

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2024年度も、さまざまな地域・さまざまなテーマで6つのアートプロジェクトを展開します。
それぞれのプロジェクトをご紹介します。


ACKT(アクト/アートセンタークニタチ)

活動拠点「さえき洋品●(てん)」

場所:国立市
共催:国立市、公益財団法人くにたち文化・スポーツ振興財団、一般社団法人ACKT

まちを舞台に編まれる芸術と文化
国立市文化芸術推進基本計画が掲げる「文化と芸術が香るまちくにたち」の実現に向け、行政と市民、市内外の人々が交流し、新たなまちの価値を生み出していくプロジェクト。アートやデザインの視点を取り入れた拠点づくりやプログラムを通じて、国立市や多摩地域にある潜在的な社会課題にアプローチします。

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〈前編〉 〈後編〉


多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting

「ざいしらべ 図工―技術と素材について考える」の一環として実施したプログラムの様子。 
撮影:高橋マナミ

場所:多摩地域
共催:特定非営利活動法人アートフル・アクション

一人ひとりが自分の暮らす足元を見つめ直す
多摩地域の文化的、歴史的特性を踏まえ、その「地勢」を探ることを通して、一人ひとりが自分の暮らす足元を見つめ直すプロジェクト。2011年〜2020年度に東京アートポイント計画と共催したNPO法人アートフル・アクションがその経験とネットワークを生かし、小学校などの教育機関や福祉施設で働く人たち、地域で暮らす人たちとの実践の場づくりを行っています。それによって個々人の抱える切実な社会課題に向き合うために人々が協働するネットワークの基盤づくりを進めています。

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●日々のなかの「微弱なもの」を、自分の体で感じるために――宮下美穂「多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting」インタビュー
〈前篇〉 〈後篇〉


カロクリサイクル

ワークショップ「記録から表現をつくる」の様子。

場所:江東区ほか
共催:一般社団法人NOOK

カロク(禍録)をめぐる表現とネットワーク
各地に蓄積されてきた「過去の災禍の記録=禍録(カロク)」を読み込み、現在に応用するためのプロジェクト。災禍の歴史をたどり、地域の歴史を掘り起こし、それらに向き合う人々と出会い、話し合い、ワークショップや展示を通じて表現を行う場をつくることから、災間期をともに生きるためのネットワークづくりを目指しています。

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誰もが「災禍の記録」を語り、きくことで、記憶は生き続ける——瀬尾夏美「カロクリサイクル」インタビュー

●災禍の経験を共有するために、文化ができること(「Artpoint Meeting #13 災害の“間”をたがやす」レポート)
〈前編〉 〈後編〉


KINOミーティング

2023年に開催した「ステップアップワークショップ」の様子。

場所:都内各所
共催:一般社団法人パンタナル

異なる「ルーツ」と出会い、協働の場をつくる
海外に(も)ルーツをもつ人々とともに、都内のさまざまなエリアで映像制作を中心としたワークショップを行うプロジェクト。背景の異なる人々との出会いや対話を軸とした映像制作を通して、新たなコミュニケーションや協働のあり方を発見する場をつくり出しています。また、参加者が主体的にかかわれるプログラムの研究・開発も行っています。

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「映像制作」がつむぐ多文化のコミュニティ——阿部航太「KINOミーティング」インタビュー


めとてラボ

活動拠点「5005(ゴーマルマルゴー)」でのミーティングの様子。

場所:台東区ほか
共催:一般社団法人ooo

誰もが「わたし」を起点にできる共創の場を
視覚言語(日本の手話)で話すろう者・難聴者・CODA(ろう者の親をもつ聴者)が主体となり、異なる身体性や感覚世界をもつ人々とともに、自らの感覚や言語を起点にコミュニケーションを創発する場をつくるプロジェクト。手話を通じて育まれてきた文化を見つめ直し、それらを巡る視点や言葉を辿りながら、多様な背景をもつ人々が、それぞれの文化の異なりを認め合うための環境づくりを目指しています。

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誰もが「わたし」から出発できる場をつくるために——めとてラボインタビュー


アートアクセスあだち 音まち千住の縁「Memorial Rebirth 千住 2024」

大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2014 太郎山」撮影:加藤甫

場所:足立区ほか
共催:東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、特定非営利活動法人音まち計画、足立区

「縁(えん)」を育み、つないでゆく
足立区制80周年記念事業をきっかけにはじまったアートプロジェクト、通称「音まち」。人とのつながりが希薄な現代社会において、アートを通じて新たな「縁(えん)」を生み出すことを目指しています。大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住」は、無数のシャボン玉で見慣れたまちを光の風景に変貌させるアートパフォーマンス。市民や東京藝術大学の学生たちとも協働してプログラムを実施しています。

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東京アートポイント計画 + NPO法人音まち計画(千住)


今年度も、都内各地でさまざまな取り組みを行っていきます。お楽しみに!

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