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南北相法現代語訳

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江戸時代に活躍した観相家、水野南北が残した人相術の聖典『南北相法』の現代語訳版です。これまで『南北相法』の現代語訳版は数多出版されてきましたが、個人的に満足できるものがありません…
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南北相法(後篇/巻ノ二)

南北相法(後篇/巻ノ二)

水野南北居士 著

《血色の部 論弁》《観相の時、その血色をよく観ようと思うならば、「潮汐」をとらえて、観なさい。そうすれば心気が安定しているため、自然と観やすくなる》そもそも、人体の気血があるという事は、まるで天地に潮汐があるに等しい。ゆえに、人の気血は潮の進退(≒差し引き)に応じて盈虚(えいきょ、=満ち欠け)がある。つまり、潮が差し盈(みち)る時は、人の気血もまた盈る。よって、その時に観れば血

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八相について

八相について

ここでは、人相を観るのに最も重要な観方の1つである八相(はっそう)について説明しています。以下は、『南北相法前編巻ノ三』から八相についての項目を抜き出し、現代語訳に翻訳したものです。原文の持ち味をなるべく活かしつつ、加筆している部分もあります。

八相の論
一 悪相の者は、相対すると、何となく相者の心に鋭い感覚が浮かぶ。また、何故か荒々しく心が打たれる感じがする。だが、相者には、見下すような感じが

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