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料理も洗濯も手放しましょう 〜 子供の自立を促す





1、反抗期

靴を揃えない、床に物を置きっぱなし、宿題はやらない、

注意すると「うるさいっ!」と言い返してくる。


反抗期真っ只中の我が子の姿を見て

どんな親でもイライラしない人はいないでしょう。


「なんで言うことが聞けないの!」

と思うかもしれませんが、別の側面から反抗期を見ると

ある意味、子育てが成功している証でもあります。


ただ、これが成人になっても続くのは良くありません。


何が良くないのかというと永遠に親子関係が悪いままに

なってしまう可能性があるからです。


ですから、どこかの時点で親の思考をアップデートして

お子さんのことを別の視点から見られるように

なっておかなければなりません。


反抗期は子供のものだけではなく、

親が新たな子育てを学ぶ時期でもあるのです。



  2、理不尽に感じていながらも


子供の怠惰な態度を見て

毎日毎日親が何でもしてあげることが

当たり前だと思ってるのか???


食事も洗濯も全部投げ出したい!

と思うことがあると思います。



ですが、ほとんどのお母さんがその理不尽さを感じていながらも

「子供のため」だと思い直して色々とやってしまいます。


例えば、食事を用意するのが面倒だと思っても

「台所が汚れるから」「火の扱いが危ないから」という理由をつけて

子供に「自分の食事ぐらい自分で作るように」とは言わず

結局お母さんがサッサと料理してしまいます。


料理を作ることが母親の義務だと考えているのか

あるいは

自分の城である台所を子供に邪魔されたくないのか

または

母親であるという存在価値を料理を通して感じたいのか

その理由は様々ではありますが、

それを口実に子供に料理の仕方を教えません。


子供が自分で料理を作れるなら最高ですよね。


私がせっかく作ってあげた料理を

仏頂面しながら無言で食べられても・・・

という嫌な気持ちになることはありませんから。




  3、少しずつ子供に任せる


母親がやりこなしている家事は、かなり多いと私は感じています。

就学前のお子さんがいたら尚更のことです。


私はいつも思うのですが、それが当たり前になっている

世の中の価値観や仕組みが、ちょっとおかしいのではないかと。


父親が育児や家事に関わっているご家庭は

極めて少ないですよね。


ですから本当は父親がもっと積極的に関わる教育を

父親にしなければいけませんし、

学校も座学ばかりではなくて、実生活に関わる料理、掃除、洗濯を

実践的に学ばせる機会をもっと増やすべきです。


ですが現状では、生きていく上で必要なことは

お母さんがほとんど教えています。


そうすると母親の負担は無限に増大するばかりであって

何かと忙しいこの時代に「良妻賢母」という価値観で

母親をやっていたら、いずれ肉体的にも精神的にも

パンクしまうのは目に見えてます。


ですから、学校も夫もアテにならないとなれば

子供に任せるものを増やすしかありません。


ご家庭で「自分のことは自分でやれるようにしよう」

というルールを作れば、母親の負担は少しずつ減り

子供も自立に向かうはずです。




  4、本当の自立


自立というと生活の全ての行為や経済的な面で

誰にも頼らずに、自分一人で何でもこなせることを

意味していると考える人が多いかもしれません。


おそらく多くのお母さんたちも

自分が自立している姿を子供に見せて

将来困らないように

親から色々学んで欲しいと思っているはずです。


ある意味、それは正しいと思います。


ただ、この考え方だと欠けている部分があって、

世の中には自分一人では出来ないことが

絶対に起こりうるはずで、

出来ないことが起きた時は遠慮せずに誰かにお願いするのも

自立の中に入れるべきなんです。


例えば、体調が悪い時や何か急用ができてしまったり

あるいは

今はシングルの方も多いですから

今まで旦那に頼っていたことを自分が抱え込まなければ

いけないということも起こりうるわけです。


そう考えると厳しい状況において

誰かに気兼ねなく頼れる能力を持つことも

自立には欠かせないはずです。


ならば、普段の家事がアップアップ状態であるならば

子供に家事を任せるのはOKで、

むしろ家事を任せることで

子供の自立に大きく役立ちますから一石二鳥です。


全ての問題を母親が抱え込むめば、パンクするのは目に見えてます。


パンクしてしまったら、母親としての自立は成立しませんよね。


ですから、家事は少しずつ手放して

子供に任せていくのが正しい子育てだと思います。


もちろん、子供が全く出来ないのに

いきなり全部任せるのはダメですが

少しずつ教えて、最終的には全て任せるという方向で

動いていくことは、親子共々かなりのメリットがあります。



母親なんだから、子育てを完璧に!

・・・という考えは

少々古くなりつつあるかもしれません。


子供ができることは積極的に子供に任せて

子育ての負担が大きい場合は、第3者に頼むことも視野に入れ

そうやって家事を減らす方向で動いた方が

結局は全体的にプラスの方に物事が進むのではないでしょうか。


反抗期であっても、お腹が減れば冷蔵庫を覗きに来ますから

電子レンジで簡単に調理できる食材を

用意しておくのもいいと思います。


小さなことかもしれませんが

こんな風に少しずつ家事を手放していくのが

子供の成長につながります。


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