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本当に言いたいことが伝わる!!『言い換える』チカラ。

今日は、言葉について。

自分に何か言い聞かせるとき、

会社の同僚や部下とやるべきことについて話すとき、

子育てや教室で子どもに約束事を伝えるとき・・・

「~しないようにね。」

「~しないようにしないとね。」

「~しないとダメ。」

ありふれた日常で遣っている人も多いセリフかと思います。

実はこれ、言われた人にはとても入りにくい言葉なんです。

え?? ”~”って、具体的にやってほしくないことを伝えているから、わかりやすいんじゃない?と思いますよね。

これ、日本語の文法独特なんです。

例えば、使ってほしくないペンがある場合。

日本語: このペンは使わないでね。

英語 : Don't use this pen. 

どちらも同じ<禁止>文です。ただ、太字の部分に注目すると、日本語では否定の役割をする「ない」が”使う”の後、英語では「Don't」が”use”の前にきているのがわかります。

さて、人間の脳は、日本語と英語どちらのパターンで聞こえてくるのが禁止の内容を正しく理解し記憶に残りやすいと思いますか?

正解は・・・

英語のパターン!

人間の脳は、肯定文、かつ先に言われたことの方が理解しやすく、記憶に残りやすくできているんです。

この場合だと、先に禁止(~しない・ダメ)の表現を言われて、”use・・・”という肯定文の形自体は崩さないでいるので、脳が処理しやすいんですね。

日本語だと、「使う」と「(わ)ない」で、先に"使う"と肯定してしまってから"ない"と禁止するので、脳としてはどうしても肯定する方が強く残ってしまいます。

さて、ここで私たち日本語を話す人が困るのが・・・

え、じゃぁ日本語ではそれ無理だよね!?”使う”を禁止文にしようと思ったら、”使わない”って、”使う”と”~ない”を順番にくっつけるしかないよ!!ということ。

そうなんです。だから、私がオススメしたいのは…
最初から禁止の言葉から離れて、<肯定文>で伝えるということ。

例えば、先ほどの文でいくと・・・

<言い換え前の禁止文> 
このペンは使わないでね。

<言い換え後の肯定文>
このペン(使っていいもの)を使ってね。

必要なのは、『言い換える』チカラ

普段何気なく遣っている禁止や否定の言葉。
どれだけ肯定的な言葉に言い換えられるでしょうか。

身体のつくりを含めたコミュニケーションの法則を知り、伝えようとする自分、受け取ってほしいと思う相手のタイプに合った伝え方をすることが大切です。

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