「新しい」を感じ、「新しい」を創っていく、これからの日々。やっぱり海外に向けての手はゆるめない。
長屋の前を歩いていると漂ってくる、晩ごはんを準備している匂いって、なんであんなにも美味しそうに感じるんだろうと考えてやまない今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて。
ほんの数ヶ月前まで、「これから不景気を迎える日本で生き残っていくためには、海外に打ってでなきゃ」と、世界に向けたアプローチや、日本に来る諸外国の人たちに向けたアプローチを育ててきました。が、新型コロナウイルスが、ものの見事にそれを打ち砕きやがりました。しょぼん。
外出自粛で忘れられがちな本当の宿命とは?
日々、コロナを取り巻く状況も刻々と変化し、それに伴い、日本の経済も世界の経済も翻弄され続けている状況。仕事に対する不安も然り、生活に対する不安も然り。例えば、感染者の拡大を抑えるために、外出を自粛し自宅に籠もっていると、「そういえばコロナ渦中にいるんだったよなぁ」と、テレビのニュースでふと気づかされたりする人もいるんじゃないでしょうか。
テレビやインターネットのニュースを通じて知る出来事って、どこか自分と距離を置いたものに感じられることってないだろうか。海外で起こっている戦争や紛争だったり、日本をはじめ各地の災害だったり。テレビやインターネットを通した瞬間に、どこか自分事ではないような気がして。
もちろん、悲しく悲惨な映像を見て、現状を知ることで、頭も心も反応するんです。現地の人たちは苦しい状況の中で頑張っているということも、心の痛みとして感じるのですが、テレビやインターネットを通じた瞬間に、どこか距離を感じてしまう。
ところがどっこい。今回のコロナに関しては、世界中の全国民、全人類が自分事であって、身近どころかすぐそばにリスクは潜んでいて、誰が感染してもおかしくない状況。なのに、自宅にいてテレビやインターネットのニュースで現状を見聞きした瞬間。またしても距離を感じてしまう。感染者や死亡者の現状を、数値で捉えるようになってしまう。名前を知らない海外の国の飛行機事故で亡くなった方の人数を報道で見聞きし、数値として頭で理解するときのように。
ウイルスの感染拡大を抑えるためには、むしろそんな状況のほうが望ましいのかもしれない。「ウイルスなんて蔓延してんの? ずっと家にいるから分かんないや」という状況こそが、ウイルス感染拡大の抑止につながっているはずです。
ただ、忘れちゃいけないのが、それと同時に、世界は秒単位で変化しているということ。ウイルスと無縁の生活をすることで、感染拡大防止に貢献することと、ウイルスの影響で変化する世の中で、今後も生き抜いていかなきゃならない宿命とは、切っても切れない関係にあるってこと。
そう。これからも生き抜いていかなきゃいけないわけだ。
結論。海外に向けてのアプローチの火は消さないことにした。
コロナで気づかされた平等な世界
今回のコロナが巻き起こした悪夢は凄まじく悲惨なものだった。ただ、その中にあって気づいたこと。それは、世界はやっぱりひとつなんだということ。
中国の武漢から感染拡大したとされている新型コロナウイルス。それが、瞬く間に世界中に拡がり、地球に生きる多くの人たちの命を奪い、今も尚、爪痕を残し続けている。みんな同じように感染対策をし、多くの人が定められたルールを守り、同じようにウイルス終息の希望を抱えている。悲しい状況下で気づくべきことじゃないかもしれないけれど、どこか世界の平等を感じた。
もちろん、優先して医療を受けられる人がいたり、病院に行ける人や行けない人の差があることも知っている。そういう意味ではなくて、ウイルスと戦わなければならない状況というのは、世界中すべての人に平等にやってくるじゃないか、ということ。
それを思うと、以前にも増して、世界とつながることへの使命感を覚えたし、日本はここに居るよってことを、声を大にして発信していかなければならないと思った。今後、コロナウイルスのように猛威を振るうウイルスが度々現れるのが当たり前とされ、世界の人たちが以前までのように、世界を自由に行き来することができない未来が来たとしても、だ。
先日、大先輩のコピーライターさんがTwitterでメッセージを発信された。
キスやハグに代わって
お辞儀が
世界のスタンダードに
なるような気がするなあ
広告屋という仕事は、みんなが同じ切り口で物事を捉えるときでも、少し違った角度から物事を捉え、違った切り口で、みんなに「あっ!」という気づきを与えたり、価値を伝えたりする仕事だ。
違った切り口?
今、僕たちに必要なのは、違った切り口なんじゃないだろうか。withコロナなのか、afterコロナなのか分からないけれど、姿を完全に変えてしまうだろうこれからの世の中に必要なのは、違った切り口なんだと思った。それはアイデアとも言えるだろうし、工夫だとも言える。もしかしたら、発明と言ってしまってもいいのかもしれない。
「新しい」を感じ、「新しい」を創っていく、これからの日々
僕たちは長らく、変化しない世の中で生きてきたのかもしれない。例えば、ビートルズやローリングストーンズのような歴史に名を残す偉大なバンドは、もう二度と現れないと心のどこかで思っていたり、明石家さんまやダウンタウンのような芸人が二度と現れないと思っていたり。趣味趣向が細分化された世の中では、大衆という縄が一本になることはないだろうから、アントニオ猪木も矢沢永吉ももう、現れないと心のどこかで思っていたりしたはずだ。
これだけ世の中がグチャグチャになってしまったんだぜ。
もしかしたら現れるかも知れない。歴史に名を残すヒーローが。
そんな風にして、一つひとつ「新しい」を感じて生きて行こう。「新しい」を創って行こう。目の前で巻き起こる変化に、いちいち敏感に反応し、対応し、適応して生きて行こう。素早く。そう、めっちゃ素早く。
海外への手はゆるめない。だって、日本という国はやっぱり素晴らしいし誇らしい。ロックダウンなんてしなくても、感染者や死亡者の増加を、可能な限り抑えられているじゃないか。
もしかしたら、検査する人の数を抑制しているから、感染者数も低くなっているのかもしれないよ。でも、ロックダウンなんてせずとも、強制なんてせずとも、外出する人の数は圧倒的に減ったし、繁華街だってガラガラじゃないか。
そこまでできる素敵な国民。やっぱりその魅力を世界の人にも知ってもらいたいし、その火を絶やさぬよう、自粛に協力し生活が困窮する人たちの命は守らなければならないと思う。そしてみんなで生き抜いて、まだ見ぬ手つかずの喜びで笑い合いたいな。
そんな日が来るまで、自分にできることは精一杯やっていこうと思う。そして、自分に余力があるときには、行き詰まった人たちを支援して行きたいと思う。
今日まで そして明日から 未来へと。
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