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『古事記ディサイファード』第一巻057【Level 8】オトタチバナヒメを捜せ!(1)

【Level 8】オトタチバナヒメを捜せ!


直感は知識を超越する。 
        ニコラ・テスラ


【解答22】

 お気づきのように富士山頂の火口中央から半径96kmの円周を描けば浦賀水道、走水沖を通る。

富士山から96キロの円周は浦賀水道を通る


 ヤマトタケルが走水で浦賀水道を渡ろうとすると海神が海を荒れさせ邪魔をしたというエピソードを覚えておいでだろうか。
 八重垣に連なる東側の96キロメートルの垣を示す座標は古事記に記されたこの走水付近の可能性が高いのではないだろうか?
 本稿の超圧縮版漫才風古事記でもう一度そのエピソードの部分を読み返してみていただきたい。

 以下に念のため読み下し文も掲載しておく。

其より入り幸でまして、走水の海を渡りたまひし時、其の渡の神浪を興して、船を廻らして得進み渡りたまはざりき。爾に其の后、名は弟橘比賣命白したまひしく、「妾あれ、御子に易りて海の中に入らむ。御子は遣はさえし政を遂げて覆奏したまふべし」とまをして、海に入りたまはむとする時に、菅疊八重皮疊八重絹疊八重を波の上に敷きて、其の上に下り坐しき。是に其の暴浪自ら伏なぎて、御船得進みき。

 この菅疊八重皮疊八重絹疊八重という意味不明な記述はなんだろう?
 どの現代語訳を見てもここは完全に無視、スルーしている例が圧倒的に多い。意味がわからないからだろう。
 なぜ入水するのに水の上にタタミを敷くのだろうか?
 しかも合計24枚も……!


【ミッション23】オトタチバナヒメが入水した座標はどこか?


 さて、ヤカミヒメ・エックスと同様にオトタチバナヒメが海神の怒りを鎮めるために入水した座標が特定可能なのではないだろうか?
 その可能性を調査、考察し、可能であればその座標を特定せよ。

 

(つづく)

※ 最初から順を追って読まないと内容が理解できないと思います。途中から入られた方は『古事記デイサイファード』第一巻001からお読みいただくことをお薦めいたします。

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