『古事記ディサイファード』第一巻018【Level 3】京都(6)
【解答 5】(3)
「更に、今度はこの天智天皇陵と小倉山山頂間の中点を取り、それと神山を結ぶ」
「つまり、底辺の垂直二等分線ね」
大きな三角定規をあてがって京都中心部から神山へと線が引かれる。ペン先は神山で止まらずにさらに貴船山の方へ真っ直ぐに伸びていき貴船神社中宮と奥宮を貫いた。
「天の磐船と船形石だ。地図上でぴったりだが、計算でも確かめてみた。このプログラムは角度も出るんだ。それぞれの座標は……」
天の磐船
北緯35度07分25秒
東経135度46分02秒
船形石
北緯35度07分30秒
東経135度46分04秒
神山山頂 ー 船形石
12度53分01秒
神山山頂 ー 天の磐船
12度43分29秒
「そして小倉山と天智天皇陵を結ぶ線に対して、計算上の直角をなす線の方位角は12度12分11秒だ。これは経線方向の真北を0度として右回りの角度なんだけど、この通り、個別に計算してもほぼ一致する」
「まるで、貴船を見ろ、って言ってるみたいね」
「うん……確かに……」
(つづく)
※ 最初から順を追って読まないと内容が理解できないと思います。途中から入られた方は『古事記デイサイファード』第一巻001からお読みいただくことをお薦めいたします。
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