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PEKOの減薬物語 Vol.13 2022.03.5

睡眠薬についての危険性を紹介する本によって生じる焦りと不安

向精神薬の減薬についてたくさんの著書のあるU医師の本に衝撃を受けた私は、「なんとか薬をやめていかなければ」と思い、当時診てもらっていた心療内科の先生に「なんと言おうか」と考えていた。

今まで「眠れない眠れない」とさわいでいた患者が、急に「薬をやめたい」なんて言ったらどう思われるかわかったものではないし、その先生と私の信頼関係も10分診察では築けていなかったので「薬を飲んでも三時間しか眠れないのだから飲まなくても三時間眠れるようにしたいです。」とおそるおそる言ってみた。

先生は「そうね…」とだけ言って具体的な対策は何も話すことなく診察は終わった。私も薬は減らしたいがめまいがひどいのでそう簡単にはいかないと認識していた。

なんとかならないものかとネット検索していたら、地方の病院に有名なめまい外来があり、そこの院長がメール相談に答えてくれるというものを探しあてた。

セカンドオピニオン的に気軽な気持ちで今までの経緯を書き送信した。二週間経っても返事がなかったので、再度連絡したらなんと院長ではないけれど担当の医療コーディネーターM氏から自宅に電話がかかってきた。

どうやらメールがうまく届いていなかったらしいが見つかったという内容だった。その人は海外からの患者の通訳やら一般患者のカウンセリングなどもしているようなことを言っていた。

「な~んだ医者じゃないのか」と私は思ったけれど話していくうちに医者並みにめまいに詳しく、みるみるその人の話しにひきずりこまれていた。短い時間しか話せなかったので、何回か電話で相談した。

相手もとても親切ですきま時間で対応してくれた。向精神薬を飲んでいる私に「あなたは知らず知らず中毒にさせられたんだ…」とほとんどU医師と同じことを言っていた。「サイレースなんて持ってアメリカに行ったら逮捕されるよ❗️」とバッサリ言われた。 

「私の言うなりに医師が書いた処方箋」によって危険性を知らずに急な減薬を試みてしまう

「向精神薬は麻薬と同じ。やめていったほうがいい…」と。そう言われると当時の私はメイラックスのあとからくる離脱症状のことなど知らずに先生に「メイラックスを半錠にしてもよいですか?」と聞いてみた。先生は「いいよ。半錠ね。」と気軽に応じてくれた。

サイレース半錠とメイラックス半錠の服用が始まったがそれでも睡眠時間はかわりなく体調もそれほどかわりはなかった。二週間ほど服用し前述のM氏のすすめもありメイラックスを医師の了解のもと断薬してしまった。

今思うとなんて危険な事をしてしまったのかと思うが、U医師も最低4分の1か2分の1で減らしているということがわかっていたので、「それでいいんだ…」とその時は思った。

なんか体がおかしいと思ったのは断薬後1ヶ月くらいたった時だった。  (続く)

これまでの話

VOI.1

https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n2ae4d298edf9
VOI.2

https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n3d6e5baf1f80
VOl.3

https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n26e6005282fe
VOl.4

https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n4f4801a7aba0
VOl.5

https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n5a187478a8e9
VOl.6
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/nebe1ebca8977
VOl.7
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n9de2e2899d67
VOl.8

https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n5dac81f3c4a6
VOl.9

https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n1a4672c0e06a

VOl.10
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n7a4e06264dfd
VOl.11
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/nf4666ca48412
VOl.12
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n9495035c1492

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