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PEKOの減薬物語 Vol.7 2021.8.19    めまいが続くままの職場復帰

  睡眠薬をレンドルミンに換えてからは二時間くらいは多く眠れるようになり、朝になるのが早く感じらるようになった。しかし眩暈はよくならず、回復のために医師から勧められたウォーキングを一生懸命やるしかなかった。

診察のとき検査技師に「皆さんどれくらいでよくなっているのですか?」と聞いたらなんと「ほとんどの患者さんは1ヶ月もすればだいぶよくなります…」と言うのだ!「うそー」と思ったけれどもどうしようもない。

私はその病院で眩暈が治らない有名人になってしまった。そこの先生は言いたいことはバンバン言うけれど診察は丁寧でどんな質問にも答えてくれるので信頼していた。

秋もふかまり職場の友人の強い誘いで思いきって仕事に復帰することにした。当然眩暈は治っていなかったが、一年以上欠勤するとクビになってしまう。パートだったがお給料もよかったので退職だけは避けたかった。

死ぬ思いで復職したが幸い上司のはからいで眩暈があってもなんとか働けるように仕事量を減らしていただいた。しかし数ヶ月経つと心ない人達からどうしていつまでも楽な仕事をしているのか?と組合に苦情が届くようになった。

上司も私をかばいきれなくなり、「働いてもらう以上皆さんと同じように仕事をこなしてもらわないとこまります。できないのなら眩暈をしっかり治して来て下さい。あなたは障害者ではないのですから」…と。

「眩暈を経験したことがない人はそれがどんなに辛いかわかるの?」と思ったけれども、もし私が雇用主であれば同じことを言っていただろう。給料が発生する以上ちゃんと働いてもらわなければならない。

私は再び休職することになった。「もう再びこの職場に戻ることはできないかもしれない」とその時思った。そしてそれは現実となってしまった。 つ(続く)

これまでの話
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VOI.1
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n2ae4d298edf9
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VOl.6
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