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PEKOの減薬物語 Vol.5 2021.5.13       漢方も体操も効果がないめまい。”めまいには良質の眠りが大事”とはじめた睡眠薬

免疫力の低下により外出を制限されてしまう
春の日差しがまぶしい2017年の3月末に私は退院した。
主人と一緒に迎えに来てくれた長男が、痩せてしまった私を見て「母さん治るの…?」と小さな声で主人に聞いていた。

退院したと言っても目の治療はまだまだ続く。あと半年の薬の服用、一年の通院そして薬を飲んでる間は極端に免疫力が落ちているので必要以外外出しないことと仕事も休職するように主治医に言われた。

とても不安だった退院だったがやはり家に帰ってくれば家の方が何倍もよい。なんと言っても早く寝ないですむし入院中ステロイドの副作用で悲鳴をあげるほど苦しんだ便秘もすぐに解消した。

体ふわふわする浮遊性めまいが始まった

ただ目眩だけは起きている間は視界がまわることはなかったが、頭の中が急にくるくる回りだしたり、身体がふわふわとまるで船のなかにいるような浮遊性目眩も加わってきてしまった。

入院中から飲んでいた目眩の薬も全然効かないのでかかりつけの県内ではかなり有名な漢方クリニックに春休み中の次男に付き添ってもらい漢方薬をもらってきた。

漢方薬も運動も、寝具も効果が感じられない

私はかなり期待して飲んだのだが、飲むと身体の揺れがひどくなるような感じがして、再びそのクリニックに行ったら、先生は「この漢方薬でひどくなるような人はいません。ステロイドの副作用かもしれないので効かないのなら飲むのをやめて下さい…」とちょっと気分を害されたような感じでピシリと言われてしまった。

見放されたようでがっかりしたが、とにかく藁をもつかむ思いで横浜にあるめまい専門病院をさがし受診した。

やはり診断は『発作性良性頭位めまい症』と言われた。その先生がおっしゃるには「薬では目眩は治らない…有酸素運動のウォーキングを午前と午後にすること」と先生が考案された目眩体操を1日三回することで多くの患者さんを完治させているというのだ。

あと枕を高めにすることを指導され帰宅した。私は言われた通り毎日実践したがまたもや効果を感じることができなかった。しかも夜中に目覚めたとき身体が上下に動くようなかんじになってしまい眠れなくなってしまった。

先生にそのことを電話で相談したら「夜中にも身体が揺れるのですか?」とちょっとビックリされていた。そして先生に眠れないなら薬局に行って睡眠改善薬を買って来なさいと言われたので早速購入して飲んでみた。効き目はよくなんとか朝まで眠れた。薬剤師もこれは風邪薬にも入っている成分だから安全だよと言っていた。しかし6錠しか入ってなく値段が高い。

医師に勧められて睡眠薬をスタートすることに

「目眩には良質な睡眠が必要」とほとんどの専門家が言っているので、私は「次の診察時には睡眠薬を処方してもらおう」と思っていた。

しかしこれが睡眠薬依存の始まりだった。 続く

これまでの話
VOI.1
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n2ae4d298edf9
VOI.2
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n2ae4d298edf9
VOl.3
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n26e6005282fe
VOl.4
https://note.com/tokio_tsukizaki/n/n4f4801a7aba0


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