PEKOの減薬物語 Vol.４ 2021.5.7　　　　　　 目の回復は順調に進んだが、発作性良性頭位めまいに苦しみながらの入院生活

耳石が三半規管に入って起こる良性のめまい？

眼科入院病棟では毎朝、一般外来まえに別室で診察があるのだが、私は行くことができず一番最後にその日担当の医師が病室に来てくれた。

「多分そのめまいは耳石が三半規管に入ってしまって目眩を起こす発作性良性頭位めまい症だと思います。しばらく安静にしていて下さい…」と言われた。
目眩を起こしたのが金曜日だったと思うが週末ということもあり金、土、日は耳鼻咽喉科の先生に診てもらうことができず、やっと月曜日の午後、目の動きをみる医療器具を持って来て下さりなんとか診察を受けた。

やはり、発作性良性頭位めまい症という診断だ。

「いつ治るのですか？私何一つできないんです。トイレも洗顔も着替えも‼️」と私は今まで我慢していたことを爆発させてしまった。

とにかく耳石が体に吸収されるまでは治らないことと、２週間位かかるかもしれないと言われ、「そんなにかかるのか～と悲観的になってしまった」

寝たきりと言ってもすべてのことをやってくれるわけではない。食事は目眩のおきない左側の枕元に置かれ自分で寝ながら食べなくてはいけない。スプーンとフォークとストローを使ってなんとか食べたが上手く食べれるはずがなく途中で何度もあきらめてしまった。

とにかくベッドに座れるようにならないとどうにもならない。しかし体を起こすとぐるぐるまわってしまう。なんでこんなふうになってしまったのか？

いろいろな薬を1日に１０錠も飲んだせいなのか？

ここ１０年薬らしい薬など飲んだことなんてなかったからステロイド、免疫抑制剤、その他もろもろの薬を１日１０錠以上飲んでしまっていたのでその副作用ではないか？　それとも原田病の症状なのか？一人病室で泣きながら考えた。

その間なんとか脳のMRIも撮り、異常なしということでベッドを起こすこと、ポータブルトイレをやめること頭を動かすリハビリを徐々にすることになった。

何をするにも辛かったが二回目に診察してくれた医師が深呼吸して一分耐えれば必ず目眩は止まります…と言われその通りにしたら落ちついてきた。

それまでかれこれ２週間。足の筋肉はそげ落ち歩行器なしでは歩けなくなってしまっていた。

目の治療は順調だったので入院してから４０日後歩行器にも慣れなんとか付き添って歩く程度になり退院が決まった。「こんな状態では家に帰っても家事なんてできない」と入院延長を懇願したが入院を待っている患者さんがたくさんいるという理由でそれは認められなかった。　続く。

これまでの話
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