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TV局の会社員だった私がフリーランスになって 本当に大切なことを見つけるまで

初めて自分のnoteを書きます。20年近くの会社員生活を経て、現在はフリーランスです。企業からの依頼をいただいて、ブランディングに役立つ記事を書いたり、キャンペーンの宣伝になるような記事を書いたり。SNSのアカウントも3社ほど運用しているので、文章を書く機会は多いほうかと思います。

でも、自分のnoteを書くには何をテーマにしたらいいのか。フリーランスになって3年目。この機会に書いてみたいと思ってから3年も経ってしまいました。

31歳で結婚、33歳で第一子出産。35歳で第二子出産。気ままに独身生活をした20代から一転、怒涛の子育てがプラスされた30代は記憶がないくらい一瞬でした。それに伴い、住む場所も徐々に自然が多い方へと移り、現在は鎌倉での生活を送っています。

私も仕事や子育てに悩んだ時に、体験談を綴るブログに支えられたことも。できることなら、誰かひとりでも私の記事を見て役に立ったと思ってくれる人がいたらいいなぁ。そんな思いから、子育てと仕事、そして自分自身,
すべて大切にできるようになるまで何をしていったのか、その間の人との出会いをちょっとずつ綴っていきたいと思います。


自宅近くの海岸


(以下、心のつぶやきも多いので文体変わります。)

新卒で、民放の報道番組を制作する会社に入社し、映像編集の部署に配属。本当は現場に出て、取材をして記事を書いてみたいと思って就活をしていた私にとって、希望が叶わず最初はがっかりしていました。でも、職場は東京の民放キー局の中にあり、毎日事件事故の一報が入る報道の中心。社会人1年目の私のがっかりはすぐに消え去り、胸は高鳴っていた。

入社から3年が過ぎ、ディレクターと一緒に仕事をする中、やっぱり私はこっち(ディレクター)の仕事をしたい。そんな思いで、あるテレビ局(以下、A局)の契約記者に応募。1年の下積みを経て、正社員採用に再び挑戦し奇跡的に内定をもらった。

A局に入社してからは、水を得た魚のように毎日が楽しく仕事一筋で生きてきた。最初の配属は札幌だったが、縁もゆかりもない住んだことのない土地で、職場の人とも取材先ともはじめましての連続。割と飽き性の私にとって、新しさ珍しさは刺激的で楽しかった。上司も、どんなネタでも楽しそうに全力で仕事をする私に、どんどん仕事をふってくれた。興味がなかった野球中継のディレクター、全く知識がなかったエネルギーの話題まで、何でも勉強になると喜んで引き受けた。

状況が一転したのは、入社6年目。長女を妊娠したときのことだった。

その頃の私は東京の報道局に配属されて2年目。北海道で働く夫とは遠距離結婚中だった。毎日激務の中働いていた私にとって、妊娠が発覚してまず最初に思ったのが「ああ、休める」だった。

おにぎり片手にパソコンと向き合い、カレーは飲むように食べ、夜勤明けのときには昼からお酒を飲んでストレス解消。睡眠が足りていないことが気にならないほど、この生活が当たり前の日常となっていた頃だった。

妊娠発覚で初めて自分の体と向き合って、心も体も疲弊していることに気づいた。夫とも産休に入れば一緒に暮らせる。私たちはお付き合いを始めてからずっと遠距離だった。(それで結婚したので周りからは心配された)

職場の先輩たちに妊娠の報告をしたら、みんな祝福をしてくれた。と同時に聞かれた言葉にはっとなる。「生まれたらサポートしてくれる人はいるの?」「お母さんとか頼める人はいるの?」「ベビーシッターさん調べておいた方がいいよ」の声が。

え?生まれたら夫婦二人で子どもを育てるじゃだめなの?保育園と自分たち親だけじゃ子育てしながら仕事はできないの?

なるほど、子どもを産まない選択をする人の気持ちが早くも少しわかったような。自分たちだけで育てながら仕事をするのは難しいのか。

私の母は私が小学生の頃に亡くなって、父と母は離婚していたので祖父母に育てられた。自分の親を頼るのは難しい。そんな人は子どもを産めないのか。

これは職場復帰をしたら、とんでもなく大変になるぞと予感した私。一人目を出産して産休が明けるまでに二人目を仕込まないともう産もうという気にならないかも。産休中に二人目を妊娠しなかったら、一人っ子で育てよう。自分が二人姉妹だったので、できれば二人は子どもが欲しいと思っていた。なので、一人目が産まれる前から(夫に相談もせず)そんな計画を立ててしまった。

無事、計画通り長女と長男を出産。一気に二人を産んだので(間1か月半ほどは職場復帰した)、計3年ほど休んでいたことになる。

産まれたばかりの長男と2歳の長女

長い休みを経て、もうすぐ職場復帰のとき。私は、深夜の勤務がある報道番組の現場に戻ることになっていた。上司はどういう意図でこの部署に配属を決めたのか。この部署で絶賛子育て中のママは一人もいない。(かつて絶賛子育て中の凄腕ママはいるが参考にならなかった)私はここで今までのような働き方はできない。

復帰前の面談での上司のひとこと。「週に何回くらい泊まり勤務できそうかな?夜中の方が夫がいて働きやすいでしょ。」

え?息子まだ0歳で、私まだ授乳中ですが…。

「授乳は旦那さんができるよね」

え?旦那にはおっぱいが…。あなたはお子さんに夜中の授乳したことあるんですか(上司には言えなかった心の叫び)

仕事を大事にするのか子育てを大事にするのか。子どもを産んで初めて突き付けられた人生への問いだった。

つづく…。

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