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接客する器

昨日、夫と初めてお邪魔した蕎麦屋さんでの話。

とても雰囲気のあるお店で、料理がとても美味しかった。 
そして、器類、特に日本酒の酒器が、とても素敵
なものばかりだった
ので、
注文するたびに、「わーこれ素敵!こっちも素敵!」と、テンションが上がってしまい、軽くお昼を食べるだけのつもりが、がっつり日本酒が進んでしまった。

我が家にある日本酒用の酒器は、お猪口だけなので、いつも、日本酒のガラス瓶から直接お猪口に注いでいただいていました。

何か素敵な酒器が欲しいな〜と思っていた矢先に、出会ってしまった…

それが、見出しの写真、向かって右の片口です。

孔雀のような羽のモチーフに、ちょっと金があしらわれているのも素敵。

どうしても、この片口の作家さんを知りたくて、勇気をだして、お店のおかみさんに尋ねてみた。

「この片口、とても素敵だなと思いまして、もし作家さんの名前がわかるようであれば、教えていただけませんか?」

おかみさんは、私の突然の質問に、快く対応してくださったのですが、
なにしろ急だったし、
焼き物が益子焼であること。
作家さんは女性。
ここまでは覚えてるいるけど、名前がはっきり思い出せないとのこと。

しまいには、大将もまきこんで、ちょっとした討論会になってしまった。

「香奈子…か、可な子…か、“か”から始まる名前じゃなかった?」 
「え?全然ちがうよ、まゆ子 じゃなかった?」
「えぇっ そうだったかな」

結局、"らしき"情報のいくつかを書いたメモをいただき、私は、こんなに真剣に対応してくださるなんて、と感激して感謝を伝えた。

「今度調べて分かったら、Instagramにあげておきますね。」

おかみさんは、お会計のときにも丁寧に声をかけてくださった。

絶対にまたこの店に来よう!

間違いなくそう思う一連のやりとり。

初めてのお店で、大将とおかみさんと会話するきっかけを作ってくれて、
美味しいお酒を割り増しで美味しく演出し、
ほろ酔いの楽しい、良い気分にさせてくれた片口は、最高の接客をしてくれたもんだ。

最後までお読みいただきありがとうございました。それでは、また。



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