名野凪咲
200文字を基本に500文字までの物語。
夢のお話し中心の短編集 ダークなお話し多め。 一話千文字前後。オリジナル小説
詩集。
オリジナル詩 過去作
自分の事は何一つ忘れてしまった。 本当は何かを知っていたはずなのに。 気が付くと、記憶のすべてを失っていた少女。 青年に助けられた少女は自分の中に響く声に導かれる。 オリジナル小説。
「画伯、寝てるよ」 同居人の声に目が覚めた。気が付くとペンが手から落ちている。よだれをた…
キラキラとした小さなボールが廊下に転がっていた。摘まみ上げると穴が開いているビーズだった…
山間部の渓流に来たのは、同居人がアユを食べたいと言い出したからだ。 この暑さの中でも山は…
「こんにちは。薬の箱、あるけ(どこにある)?」 大きな箱を持ったおじいさんが家にやってく…
「お盆ってそっちもあるの? お家に帰る?」 友人がそう聞いてくるので、『お盆はない』『秋…
クラッシックな音楽がリビングに流れている。有名な曲だけれど曲名は知らない。 不思議に思い…
暑い。 真夏の都会。山向こうからの旅行は別世界に来たみたいだ。地下鉄に地下道と移動するだ…
「今日、行くところがないの? だったら、ウチくる?」 私に手を差し出してくれたのは、綺麗…
ひょこんひょこ。 遊ぶように茅の輪をくぐったり抜けたりしている子供がいる。 あれは……一…
神様たちはいつも争っていた。 『七福神』の座をかけて。 「私がその椅子に座るべきだと思う…
うっすらと伸びる雲の中に一筋、雲の消えている線が伸びている。 飛行機雲の逆だ……そう思い…
シャリシャリ 変な音がリビングから響いてきた。見てみると友人がお皿にレタスを載せて、それ…
ふわりと通り抜ける風を感じながらうとうとしていると、ピタリと風が止まってしまった。 風が…
グシャ 思ってもない音が響く。私は目隠しをとった。目の前にあったのはスイカではなく、トマ…
凍らせた果実に口に含む。小さなサクランボのような見た目だが、桃だという。知らない果物だ。…
「ねぇ。知ってる? うち、幽霊屋敷になってるらしいよ」 「んあ??」 同居人が変なことを…