toki@FA Engineer

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FA業界で長年エンジニアをやってきました。マネジメント経験も豊富です。 得意分野は制御技術全般とマシンビジョン関係。 技術情報やエンジニアとしてのキャリアの積み方などを発信していきます。 (Twitter : @toki_engineer)

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機械学習モデルをNetronで可視化してみる

Netronとは、機械学習モデルを可視化するツールです。 ONNXやTensorFlow、Kerasなどのモデルをグラフィカルに表示してくれ、各レイヤーで行われている処理やパラメータ、処理の順番などを理解するのに役立ちます。 PCにインストールするアプリ版とWeb版があります。 さっそく前回作成したYOLOv8nのONNXモデルをNetronで見てみましょう。 ※前回の記事はこちら。 ※因みに、ONNX形式に変換する前のYOLOv8nのモデルはPyTorchのフレームワ

    • YOLOv8をONNXに変換して動かしてみる

      前回の記事では、YOLOv8で物体検出を行う手順を紹介しました。 今回は前回からの続きで、学習したYOLOv8のモデルをONNX形式に変換し、ONNX Runtime で実行する方法について紹介します。 ■ ONNXとは機械学習モデルを、異なるフレームワーク間でシームレスに移行させるための共通フォーマットです。 通常、TensorFlowのフレームワークで作成した機械学習モデルは、TensorFlow上で実行します。YOLOであればPyTorchがベースとなっているため

      • YOLOv8で物体検出をしてみる

        YOLOv8を使い、オリジナル画像で物体検出するまでの手順について記述します。環境構築からオリジナル画像でのアノテーション、Pythonでの学習、推論実行までの手順をまとめました。この記事通りに行えば、独自のYOLOv8推論を動かすことができるので、是非チャレンジしてみてください。 ■ 事前準備ここでは Anaconda を用いて環境を構築していきます。また、Pythonのコーディングは VS Code を使用します。よって、事前に Anaconda と VS Code を

        • JupyterLabの環境構築と初期設定

          WindowsのAnacondaから利用するJupyterLabの環境構築とお勧め初期設定について記す。 (※ここでは base(root) 環境で設定を行っているが、実際は仮想環境を作り、そこで構築したほうが良い) ■初期表示ディレクトリの変更JupyterLabの初期表示ディレクトリを変更し、独自のワークスペースに設定する。 Anaconda Promptから次のコマンドを実行し、設定ファイル(jupyter_lab_config.py)を作成。 (base) C:

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        • 機械学習
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        記事

          中学受験で分かったこと

          まずはじめに。 我が家には3人の子供がいます。1番上と真ん中の子は地元の公立中学校に通ったのですが、1番下の子は今年の中学受験にチャレンジしました。私達夫婦も学生時代は公立中学校に通っていたので、我が家では初の中学受験へのチャレンジとなりました。 その時の親子のドタバタ劇がこちらの記事になります。 では、本題に移ります。 中学受験に対し、はじめは全く無知だった私が、子供の中学受験を通して分かったことを書いていきたいと思います。今後、中学受験を考えておられる方々のお役に

          中学受験で分かったこと

          我が家の中学受験体験記

          2024年1月、我が家の小6の息子の中学受験がようやく終わりました。 この1年間、本当に大変でした… いや、私じゃなくて息子が。(私は特に何もしなかったので(笑)) この記事では、中学受験の知識も興味も全く無かった親子が体験した、中学受験のリアルな実体験について書いていきたいと思います。 これから中学受験にチャレンジしてみようと思う親御さんのお役に立てれば幸いです。 ※かなりの長文になりましたが、面白おかしく、そして読みやすく書いたつもりですので、最後までお付き合いいただ

          我が家の中学受験体験記

          月に400時間働いていた頃の話

          若い頃、月に400時間も働いていたことが年に数回ありました。 私は長年、製造業の設備メーカーで制御設計の仕事をしてきましたが、今考えると「よくあんなことやってたな」と思います。 ただ当時、似たような業界では、月に400時間働くことはないにしても、長時間労働は当たり前の時代でした。 今から書く内容は、400時間も働いていたという自慢話ではありません。400時間労働なんて決して賞賛されるべきことでもなく、異常な状態でしたからね。 ですが、この頃に身に付けた制御設計者のスキル

          月に400時間働いていた頃の話

          有料講座との付き合い方

          新しい学習に取り組むとき、有料講座というものがありますが、私はあまり価値が無いと思っています。 価値が無いと言えば語弊がありますね。学習する為の「きっかけ作り」や「全体像を掴む」という意味ではアリだと思います。学習のポイントや様々なテクニックを教えてくれる為、そういった面に関しては勿論価値があります。 しかし、せっかくお金を払って受講した価値を活かし切れていない人が多いと思います。今回はそういった内容の話をします。 「価値をきちんと判断しましょう」 「受講したならその価

          有料講座との付き合い方

          【初心者向け】PyTorchのお勧め講座と書籍

          私が初めてディープラーニングを学ぶのに役立った講座や書籍を紹介します。正直、最初の頃は下のような図を見ても何のことかさっぱり分かりませんでした(汗) 全くの素人状態から、自分でPyTorchを使ってディープラーニングを実装するのに役だった講座や書籍を共有します。 【PyTorch+Colab】PyTorchで実装するディープラーニング -CNN、RNN、人工知能Webアプリの構築-https://www.udemy.com/course/ai-pytorch/ Udem

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          簡単にできる! AI学習モデル作成サービス

          AIを試したいけど、ハイスペックなPCやグラボを用意したり、Pythonを覚えたり、様々なフレームワークやライブラリをインストールしたり、、、ちょっと敷居が高いな、という人の為に、自分で簡単にAI学習モデルを作ることができるサービスを紹介します。 これから紹介するサービスは全てブラウザを使い、クラウド上で行えます。しかもプログラム不要です。 「AIにチャレンジしたいけど難しそう」と、ためらっている方。 誰でも簡単に自分でAI学習モデルを作ることができるので、是非チャレンジ

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          「ストレングスファインダー」で自分の強みを知る

          皆さんは、ストレングスファインダーというのをご存知ですか? 企業でこれを活用しているところも多いのではないでしょうか。社員の得手不得手を把握し、チームとして最大の効果を発揮するようなメンバー構成を考えるときなどに利用されます。 ここでは、ストレングスファインダーをお勧めする理由と、お勧めの診断サイトについて書いていきます。 1.ストレングスファインダーとはストレングスファインダーとはその名のとおり、「自分の資質に気付き、自分の強みを発見する」為の自己分析ツールです。冒頭

          「ストレングスファインダー」で自分の強みを知る

          制御設計の設計工程について

          今回は、FA設備の制御設計の設計工程ついて考えてみたいと思います。 自動化設備の制御ソフトですが、みなさんは毎回きちんと要件定義と設計を行っていますか? ここでいう設計とは、プログラムをコーディングする前の机上での設計を指しています。制御ソフトはPLC言語が多いと思いますが、たとえPLCプログラムであっても、『要件定義 → (机上)設計 → プログラム実装 → 実機検証』というステップを踏みましょう。 製造業界での制御設計の実態製造業界では、要件定義や設計が不十分なままプ

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          戦略的にキャリア形成を考えよう

          今回は、戦略的にキャリアを形成する方法について紹介します。 まず、キャリア形成方法ですが、大きく分けて次の2つがあると思います。 Connecting The Dots 戦略的なポジション取り 「2」が今回のメインの話になるのですが、「1」も含め、一つ一つ解説していきますね。 1.Connecting The DotsAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチとして有名な言葉ですね。 本来の意味は「将来のことは気にせ

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          ハノーファー・メッセ 2023で感じたこと

          4月17日~23日にハノーファー・メッセに行ってきました。実際に会場に足を運び、この目で見たこと、肌で感じたことを率直に書いていきます。 ハノーファー・メッセとはまずはじめに、ハノーファー・メッセのことをよく知らない人の為に、簡単に説明したいと思います。 ハノーファー・メッセとは、ドイツのハノーファーという街で毎年4月に開催される世界最大の産業展示会です。街自体は大都会というわけではなく、人口50万人ちょっとの中規模程度の都市です。日本では、特に観光都市として知られている

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          【製造業】30代後半からの転職支援サービス選び

          皆さんは転職活動をする時、どういったサービスを利用しますか? 私は過去4回転職しました。1度目は20代後半、2度目は30代半ば、そして3度目と4度目は40歳を過ぎてからです。しかも3度目と4度目の間隔はわずか3ヶ月しかありません(笑) そして、転職の度に様々な転職支援サービスを利用し、大勢のエージェントの方々とコンタクトを取ってきました。そんな私が、「お勧めの転職支援サービス」や「サービスの具体的な利用方法」について一つの答えにたどり着いたので、公開したいと思います。

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          「ヘッドハンティングされた」と言っている人にありがちな勘違い

          ヘッドハンティングに関する「あるある」です。 「俺、この前ヘッドハンティングされてさぁ」と自慢げに言う人によくある勘違いについて紹介します(笑) よくあるパターン 皆さんも一度くらいは、会社の電話に知らない人から「○○さんいますか?」と電話が掛かり、受けてみると「実は私、ヘッドハンティングをやっている者ですが…」という経験をしたことがあるかもしれません。 しかしほとんどの場合、このような電話は、適当なヘッドハンティング会社からのものです。勿論100%そうとは断言できま

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