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【製造業】30代後半からの転職支援サービス選び

皆さんは転職活動をする時、どういったサービスを利用しますか?

私は過去4回転職しました。1度目は20代後半、2度目は30代半ば、そして3度目と4度目は40歳を過ぎてからです。しかも3度目と4度目の間隔はわずか3ヶ月しかありません(笑)

そして、転職の度に様々な転職支援サービスを利用し、大勢のエージェントの方々とコンタクトを取ってきました。そんな私が、「お勧めの転職支援サービス」や「サービスの具体的な利用方法」について一つの答えにたどり着いたので、公開したいと思います。

はっきり言って、年齢によって利用する転職サービスは変えたほうが良いです。この記事を読めば、30代後半からのキャリア転職活動の参考になるのではないかと思います。

ではどうぞ。

■ まずはじめに

まずはじめにお断りしておきます。「一つの答えにたどり着いた」と書きましたが、全ての業界に当てはまるかどうかは分かりません。

あくまでも私が長年住んできた製造業界において、「30代後半からはこのようなサービスを上手く活用したほうが良い」というものです。とはいえ、他の業界の方にとっても参考になる部分もあると思います。

それともう一点、「30代後半からの」という条件も付けています。「そろそろ中堅を卒業しようする年代や、ベテラン社員向けの記事」となっています。

■ オススメ転職支援サービス

ずばり直球で書きますが、ランキングを付けるとこんな感じです。

第5位: 大手有名エージェント
第4位: 地場の転職エージェント
第3位: LinkedIn(や他のSNS)
第2位: ビズリーチ
第1位: スカウト・ヘッドハンティング系の会社

この順位付けには結構自信があります。それでは第5位から1位に向かって順に解説していきます。

第5位:大手有名エージェント

いわゆるリクルートエージェントやパソナなどの、よく目にする有名エージェントです。
使ってはいけないサービスとまでは言いませんが、私ならまず使いません。サービスや担当者の質も悪く、35歳以上で、今までのキャリアを重視した転職活動を行いたい人にとっては、非効率で時間を無駄に奪われるサービスだと思います。

勿論、良い担当者もいます。そして良い担当者に巡り会えて満足のいく転職ができた人もいるでしょう。しかしそれってはっきり言って運です。運要素が強すぎます。

こういった大手有名エージェントには多数の企業が集まります。ピンからキリまで。また同時に大勢の転職希望者も集まります。こちらもピンからキリまで(笑)
そして考えてみてください。企業も転職希望者も大量に登録されているので、いちいち転職希望者の意向を汲み取り、親身になって対応なんてしてくれません。

まるで芋を洗うかのように、大量にやってくる転職希望者を流れ作業的に「はい、この企業はどうですか? え?駄目? じゃ次この企業ね。」とこなしているだけです。ほんともう作業です。「大量の転職希望者 = 大量の業務処理」です。こんな感じで仕事をしているエージェントさんが圧倒的に多いです。数をこなすことにより、企業からフィーを貰えればそれでOKという感じです。

なので紹介してくる企業選びも適当です。(派遣は嫌だと言っているにも関わらず)派遣企業を送りつけてきたり、こちらの希望にかすってもいない企業を次から次へと紹介してきます。

だいたい製造業といっても幅が広いのに、その中でマッチする分野や職種毎の特徴を、20代や30歳そこそこのエージェントがどれだけ熟知しているのか? 私は過去に何人かの大手エージェントさんと接してきましたが、まぁそんな熱心な人はいませんでした。

繰り返しになりますが、「あぁ、ホントたんに作業をしているだけの人ばかりだな」と感じました。

勿論、私が良いエージェントさんに出会えなかったのはたまたまかもしれません。中には良いエージェントさんに巡り会えた方もいるでしょう。
しかし、こういった大手のエージェントでは、良い担当者に当たるのはかなり運要素が強く、担当者ガチャが往々にして発生するというのが事実です。

少なくとも、30代後半以降のキャリア転職をする方には全くお勧めできません。


第4位:地場の転職エージェント

第4位は地場の転職エージェントです。
全国展開しておらず、地域に根ざした転職エージェントで、ネームバリューはあまりありません。しかしながら、その土地その土地の企業にやたらめったら強いです。その土地に存在する企業から、ある程度信頼を寄せられている傾向にあり、企業の内部事情にも詳しいです。
第5位の大手有名エージェントの企業へのカバー範囲が「広く浅く」であるのに対し、こちらは「(その土地に特化して)狭く深く」です。

私も過去にこういったエージェントを利用した経験がありますが、信頼のおけるエージェントさんが多い印象です。

デメリットはやはり、カバー範囲が狭いということでしょうか。例えば、広島県に根付いた転職エージェントであれば地元広島企業には強いけど、大阪や東京の企業はあまり紹介してくれません。


第3位:LinkedIn(や他のSNS)

第3位はLinkedInやTwitter、FacebookといったSNSです。
今や個人での情報発信は当たり前の時代になっており、キャリア転職を狙うようなビジネスパーソンであれば何かしらのSNSアカウントを持ち、情報発信をしていると思います。

その中でも転職に圧倒的に強いのがLinkedInです。

実際にやっている人なら分かると思いますが、国内外から毎日のようにオファーが来ます。勿論その中で本当に有用なオファーはごく一部だと思います。しかし、相手にしたくないエージェントと、「お、この人の話は一度聞いてみたいな」と思うエージェントの見極めが比較的簡単です。
良さそうなオファーがあれば、DMでざっくばらんにやり取りをし、更に深掘りして話を聞きたいと思えば、これまたお気軽に電話やビデオ通話を行うことができます。

お気軽で手っ取り早いのがメリットです。

次にTwitterやFacebookなどの場合ですが、こちらは普段から相互フォローの関係を築いている方々からの口利きがメインとなってきます。「相手がどういう人物であるか」ということがある程度分かっているので話の進みも早いです。

そういった関係性の中で、

「うちに来ない?」
「知り合いの会社紹介するよ」

といったやり取りがなされます。


第2位:ビズリーチ

第2位はキャリア転職で有名なビズリーチです。
こちらの希望する条件とのマッチ度が高く、また、第3位のLinkedInのようなお手軽さもあります

他の良いところとしては以下のような感じでしょうか。

  • 企業が自分に対する関心度が表示される。(自分の人材価値が確認できる)

  • エージェントの評価が表示される。(良いエージェントか否かが分かる仕組みがある)

  • 企業の人事から直接オファーが来る。


注意点としてはそうですね。次の2つでしょうか。

  1. 人材価値として魅力の無い人はオファーが少なく、企業からの関心度も低い。

  2. 有料のプレミアムステージを利用しないと効果が薄い。


まず1つ目ですが、もうそのままです。厳しい現実ですが、人材価値の低い人にはそもそもオファーが来ません…

とまぁ突き放すような書き方をしましたが、諦めるのはまだ早いです。自己PRや職務経歴の書き方がマズイだけかもしれません。はっきり言って、自己プロデュースの上手い下手によって、企業のオファー数が全く違ってきます。

この「上手い自己プロデュースの仕方」や「職務経歴の書き方」については、機会があればまた記事にしたいと思います。


次に2つ目の有料のプレミアムステージについて書きます。

ひょっとして無料のベーシックステージだけでやり切ろうと考えてないですか? タダで利用しようとするのは、非常に考えが甘いです。
という私も最初は「金なんて払いたくない! 無料で利用するんだ!」と思っていたわけですが(笑)

はっきり言います。課金してプレミアムステージになったほうが圧倒的に有利です。無料と有料とでは、受けられるサービスも活動のしやすさも全く違います。

さぁ!すぐにプレミアムステージに登録を!

、、、と言いたいところですが躊躇しますよね? 躊躇して当然だと思います。

だってプレミアムステージって高いんだもん…(泣)

プレミアムステージは1ヶ月約5,500円です。なかなかの価格設定ですよねw
でも安心してください。プレミアムステージへ登録する為の無料チケットが存在します。ですがこの無料チケット。何も考えずに使うとすぐに無料期間が終了してしまいます。ここぞという時に上手く使いましょう!

私はこの無料チケットの上手い使い方についても、ある程度攻略しました。これについても、機会があればまた記事にしたいと思います(笑)


さて、次はいよいよお待ちかねの第1位ですw


第1位:スカウト・ヘッドハンティング系の会社

1位は圧倒的にこれです!

私も過去、実際に2社ほど利用しました。
スカウトやヘッドハンティング系の転職支援会社の良いところは、ずばり、相手企業の経営陣や少なくとも事業部長クラスの方と直接コネクションを結んでくれることです。

これ、何が良いかというと、経営者や事業部長クラスの方から直接企業理念や経営方針、事業方針が聞けるんです。つまり、「この会社が目指す社会的役割やミッションに共感できるか」の判断ができるということです。

少し余談になりますが…
会社選びとは本来、経営者が「この指止まれ」と言って立てた指に対し、止まりたいと思うか否かなんですよ。気に入らないなら、他の経営者が立てた指に止まりにいけばいいんです。で、実際に「その指に止まるか否か」の判断材料とは、経営者が語るビジョンや熱い想いに共感できるか否かだと思います。

スカウトやヘッドハンティング系の転職支援会社は、このように経営者の想いが聞ける場にダイレクトに放り込んでくれます

因みに会う場所は、相手側のオフィスであったり、喫茶店やレストランでお茶や食事をしながらリラックスした状態で、なんてこともあります。

では次に、「何故、いきなり経営者や事業部長クラスに合わせてくれるのか」について解説していきます。一言で言えば、「採用する企業側にとってもメリットがあるから」なんですが、それだけだとよく分かりませんよね。大丈夫、ちゃんと解説していきますね。

通常、このようなスカウト・ヘッドハンティング系の会社は報酬が高めに設定されています。一般的な転職支援サービス、例えばリクルートエージェントなどよりも、だいたい1.5~2倍の報酬を払う必要があります。
企業があえて高い報酬を払ってでもこういったスカウト・ヘッドハンティング系を利用する理由は、「優秀な人材を確実に獲得したい」と思っているからです。
一般的な転職支援サービスだと、大量に履歴書が送られてきます。そして企業側は全ての書面にいちいち目を通し、その中から文面を頼りに良い人材であるかを判断する必要があります。ぶっちゃけ、時間効率が悪いんです…

これが、スカウト・ヘッドハンティング系の会社であれば、予め優秀な人材であることが、ある程度担保されているので、採用する企業側にとっても安心して応募者と面会できるんです。スカウト・ヘッドハンティング系の会社も下手な人物を紹介してしまうと、自分達の信用に関わりますからね。そこはしっかりと「この人なら紹介しても大丈夫」と自信を持って紹介できる人を厳選します。
しかも事前に、採用する企業の経営者に「どんな人材を希望しているか」について入念にヒアリングしています。

なので、マッチ度が非常に高いんです。採用する企業側にとっても、転職を希望している側にとっても。


あと、 話は逸れますが、

たまに会社の電話に突然名指しで「私、ヘッドハンティングをやっている者ですが…」と掛かってくることがあると思いますが、このほとんどが当てにならないヘッドハンティング会社です。100%そうとは言い切れませんが、通常は会社の電話に掛けてくることはありません。
では何故、会社の電話に掛けてきて「私、ヘッドハンティングをやっている者ですが…」と言ってくるかというと、ほとんどの場合がネットに出ている特許を適当に調べて電話をしてきているだけです。

このことについては、別記事に詳しく書いています。


話を元に戻しますね。

まとめると、スカウト・ヘッドハンティング系の転職支援会社の良いところは、転職希望者にとっても採用する企業側にとっても、非常に高いマッチ度で会うことができ、

  • 転職希望者は、相手企業の経営者のビジョンや想いを確認

  • 採用する企業側は、自社のビジョンに共感してくれる人物か、重要なミッションを担うに値する人物であるかを確認

することが可能だということです。

お互いの齟齬を可能な限りゼロに近づけてくれるので、入社後に
・転職者「こんな会社だとは思わなかった」
・企業側「こんな人物だとは思わなかった」
という不一致が少ないんです。

スカウト・ヘッドハンティング系の転職支援会社を使う理由はこれに尽きます!


■さいごに

以上、如何でしたでしょうか?

独断と偏見も入っていると思います(笑) 反対意見もあるとは思いますが、参考になる箇所も多かったのではないでしょうか。


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