ソースか醤油か、焼きうどん
焼きそばというと、ぱっと浮かぶのはソース味。香ばしく焼けたソースの香りってたまりませんよね。お祭りの屋台なんかでも、大きな鉄板の上で豪快に炒められている山盛りの焼きそばの前を通りかかると、つい足を止めてしまいます。
そんな焼きそばは、お好み焼き屋さんや中華のお店でも人気の定番。中華になると、醤油味もあったりしますね。
🍜ちょっとマイナー焼きうどん
それと比べて焼きうどん。おなじ炒め麺なのに、ちょっとマイナーなではないでしょうか。焼きそばとくれば、続いて焼きうどんかなと思う反面、洋風まで範囲を広げると、ナポリタンのほうがはるかに出番が多い気がします。
焼きうどんを初めて食べたのは、小学生の頃、夏休みの旅行で親戚の家を訪れたときでした。実家では焼きそばはよく作ってもらっていましたが、焼きうどんというのは、母のレパートリーの中にはなかったようで、一度も食卓に出てきた記憶がありません。
🍜はじめてはソース味
そんなわけで、親戚に連れていってもらった海水浴のときに海の家のお品書きに、焼きうどんという名前を目にしたのが、初めての出会いでした。そのときなぜ、それを選んだのかは今となってはわかりませんが、きっと珍しく感じたんでしょうね。
はじめて食べた焼きうどん。それはどうだったかというと、美味しかったです。というのも、その後母親にリクエストして作ってもらうようになったくらいなので、間違いなく気に入ったんたと思います。
そんな焼きうどんも、焼きそば同様、ソースと醤油の2種類の味がありますよね。みなさんの定番焼きうどんはどちらでしょうか。
ちなみに、はじめて自分が食べたはソース味だったので、個人的には焼きうどんに関しても、そば同様にソース味がレギュラーだと思っています。
今回はそんな2種類の焼きうどんを作って、食べ比べてみることにしたお話です。
🍜2種類作ろう焼きうどん
🍳定番の具材
具はシンプルに、豚肉、キャベツ、もやしの3種類。ちなみに我が家では、焼きそばの具も基本になるのはこの組み合わせです。
フライパンに広げたら、動かさずにじっくりと焼き色を付けて、底から返して両面を焼きます。
両面焼けたら、和風のだしの素を入れて、全体を炒め合わせます。
あとはこの具と、茹でておいたうどんを炒めて、味付けするだけ。
🍜醤油篇
まずは醤油味を仕上げます。
具とうどんを炒めて、醤油をじゅわっと回しかけます。
具にだしの素で下味をつけてあるので、味付けはシンプルに醤油のみ。
ほんのりと褐色の醤油焼きうどん。醤油の焼けた香りが漂ってきて、基本はソース味派ですが、これもそそられます。
🍜ソース篇
続いて、あの日の記憶に後押しされた、懐かしの定番ソーススタイル。
お好みソースを回しかけます。
あとはよくからめながら炒めるだけ。
ソースも醤油も焼ける香りの香ばしさが、美味しさを倍増するのは一緒ですね。お好み焼き屋さんの鉄板の上で、ぶくぶく泡立つように焼ける、あのときの香りです。
🍜トッピングで見分けます
2種類作って並べてみると…。
あれ。どっちがどっちだっけ。どちらも茶色いので、ぱっと見では判らなくなりそうです。そこで、トッピングで区別しようと思います。
まずは醤油味。和風の味付けを際立たせるおかかと、彩りにもなる青のりです。
ソース味は焼きそばのイメージで、青のりと紅しょうがにしました。
🥢いざ実食、焼きうどん
🍜醤油篇
ではさっそく食べてみましょう。
醤油味は優しい味わい。かつおぶしの香りがふんわりと立ちのぼる麺を、ずずっと啜ると、ちょっと煮物や丼みたいな感じがします。溶いた卵をからめて焼いても美味しそうだなと思います。
🍜ソース篇
ソース味は慣れ親しんだ味。
焼きそばとおなじ味付けでも、麺の太さ、食感が違うとまた別の料理として楽しめますね。こちらは卵を加えるとしたら、やっぱり目玉焼をトッピングしたくなります。
🍜ソースか、醤油か焼きうどん
醤油味は優しくてどこかほっとする味。ちょっと食欲が落ち気味のときにもよさそうな印象もあります。
対してソース味は、パンチのあるスパイシーな感じもして、もりもりいきたい気分。子どもの頃の夏休みの記憶にも繋がるので、この季節が似合います。おとなになった今なら、汗をかきながら、ビールとともになんて最高です。
ソースか醤油か。みなさんの焼きうどんはどちらですか。
ふと思ったのですが、ほかにもケチャップ味とか、カレー味とか、実はいろいろバリエーションができそうですよね。こんど休日のランチにでも、試してみたい気がしてきました。
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