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ことしもいのししが通り過ぎてゆく。

日々暮らす中で、いつもなにかが通り過ぎてゆきます。

街に出れば人が通り過ぎてゆくさまを目にするし、過ごしているだけで時間は通り過ぎてゆく。


🍨ガリガリ君が通り過ぎてゆく

想い出、瞬間、楽しい時間、ガリガリ君の限定品も通り過ぎてゆきます。この間みかんを食べたと思ったら、もう白桃が出ていて、これもおいしいなぁと思っていたのに、きょうは梅になってました。

でも梅もおいしい。白桃がリッチだったのもあって、ライトな感じにガリガリ君の原点を見た気がします。早く梨の季節にならないかな。

🐗残りあとわずかのいのししを

そんなことを考えたのは、いよいよ残り少なくなった、この食材のことがあるからです。

今季も親戚から送ってもらった、いのししのお肉。いよいよ残すところ、あとわずかになって、この日はこんな感じでいただくことにしました。

お気に入りのスキレットでジュージュー系。下には、たっぷりの野菜とパスタを敷いた、洋食屋さんにありそうな鉄板焼がっつりメニューです。

🍳さあ、つくろう

さっそく、つくっていきます。

🍝スパゲティはよく茹で

まずはパスタ。ふだん、好みもあってカッペリーニという細麺を使うことが多いのですが、いのしし肉のパワーと合わせるには、カッペリーニでは繊細すぎる気がします。

なので今回は定番のスパゲティ。袋の茹で時間より1分長く、やわらかめに茹であげます。

茹で上がりの食感はパスタの芯がなくなる感じ。アルデンテの概念のない、ニッポンの洋食スパゲティです。

よく水気を切ったら、熱いうちにバター、オリーブオイル、こしょうで和えておきます。

🥬もやしとキャベツはスキレット

続いてスキレットを準備。油を敷いて、その上にもやしとざく切りのキャベツを広げたら、火にかけます。

ジュージューいいはじめたら、中火に落としてそのままじっくり。箸を動かして炒めるのではなく、じっと待って焼き色を付けていきます。

底になった面に焼き色がついてきたら、フライ返しでえいやっ、と天地返し。今度は弱火に落として、そのまま、また放置です。

🐗いのしし焼きます

その間にお肉を焼いていきます。焼くときは、けっこう脂が出て跳ねるので、フライパンよりすこし深さのある小鍋を使います。

バターを溶かしたら、切り分けておいたいのししを投入。今回は薄切りという感じではなく、焼き肉のお肉的なイメージでカットしておいた部位を使います。

溶け出る、みずからの脂で、揚げ焼きみたいになっておいしそう。

両面焼けたら、スキレットの野菜にオンします。

💧味付けは濃厚焼肉

さあ、あとは味付けです。

ボウルに自家製の万能だれ、コチュジャン、ケチャップを合わせます。

万能だれは冷蔵庫で保存できるので、作り置きしておくと便利ですが、なければ醤油、みりん、砂糖におろしにんにくとおろししょうがを加えればOK。お好みですが、砂糖多めで甘めにしたほうが美味しいと思います。

合わせたソースを、いのししを焼いたあとのお鍋で温めつつ混ぜていきます。

🔥移り変わる季節の味

よく混ぜて、スキレットのお肉の上から、たっぷりかけていきます。

ここでたっぷり粗挽きこしょうを。

仕上げに彩りの青ねぎを飾れば、鉄板系いのししのスタミナ焼き完成です。

スキレットの上に流れたタレが、ジュージューいううちに、熱々をいただきます。

お肉はしっかり噛み応えがありながら、固いわけではなく、噛むほどに旨味を感じます。濃厚な焼肉風ソースにも負けないどころか、いのししの焼き脂を含んだソースとマリアージュしています。

味のからんだパスタも絶品。バターの風味が味噌、醤油と混じった味ってコクがありつつ、まろやかでおいしいですよね。

もやしとキャベツでリフレッシュして、また濃厚な味のお肉をぱくり。

早いものでもう6月。今年の前半、最後のひと月です。いのししが我が家に届いた頃は、まだ寒い季節でした。

すこしずつ食べた、今季のいのしし。いよいよ、あと1食か2食ほどになりました。ことしも時が過ぎ、季節が移り変わったことを実感する食卓でした。


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